働く主婦への意識調査:“学び直し”したいですか? 学び直したい 92.2% 学び直しの理由「転職・再就職」7割
取り組みたいこと「IT・WEB・OA」4割~しゅふJOB総研調査~
■調査結果概要
1.学び直しをしたいと思ったこと「ある」92.2% 2.学び直しの理由「転職・再就職など新たな仕事に就くため」72.0% 3.学び直しで取り組んでみたいこと「IT・WEB・OA」「外国語」40.1% 4.学び直しで取り組んだもの「国家資格以外の資格取得」22.7% 5.仕事で役立ったもの「IT・WEB・OAなどの専門技能習得」18.9% 6.項目ごと比率(実際に取り組んだ比率、仕事で役立った比率) 7.フリーコメントより |
1.学び直しをしたいと思ったこと「ある」92.2%
2.学び直しの理由「転職・再就職など新たな仕事に就くため」72.0%
3.学び直しで取り組んでみたいこと「IT・WEB・OA」「外国語」40.1%
4.学び直しで取り組んだもの「国家資格以外の資格取得」22.7%
5.仕事で役立ったもの「IT・WEB・OAなどの専門技能習得」18.9%
6.項目ごと比率(実際に取り組んだ比率、仕事で役立った比率)
7.フリーコメントより
・時間に余裕がないため、働きながら学び直すことは難しかった。また正社員を辞めてからは、費用の面から一歩踏み出せなかった(40代:パート/アルバイト)
・外国のように、社会人でも年齢にとらわれずに大学に行くことが特別でない世の中になってほしい(30代:派遣社員)
・学び続けることで仕事・人間関係の幅が確実に広がる(30代:フリー/自営業)
・授業料を払った分、仕事に就いて回収出来るかどうかわからないと思いました(40代:派遣社員)
・時間がないと言い訳してやっていません。でもいくつになっても学びは大切だ思うので始めたいです(40代:派遣社員)
・時間的、金銭的に余裕がないとできない。社会人大学院に30代半ばで通いましたが、年下はほとんどいませんでした(40代:正社員)
・雇用保険の教育訓練給付金をもっと増やしてほしい(50代:パート/アルバイト)
・実務に直結する資格があればいいと思います(50代:派遣社員)
・学費だけでなく、授業中に子供を預けるための無認可保育園代もかなりかかった(40代:パート/アルバイト)
・現在の仕事で必要な知識は学校教育ではなく、必要なスキルを学びなおさないと、業務の遂行が難しいと思います(40代:今は働いていない)
・せっかく頑張っても学び直すことに対して、企業の評価が追いついていない。企業において有益なことなので、雇用や賃金で報いてほしい(30代:今は働いていない)
・チャンスが広がるので、これからも興味のある分野の知識や技能は学んでいきたい(30代:フリー/自営業)
・学ぶことで自分を高め、社会の役に立ちたいという思いが強いが、漠然としていて方向が定まらない(50代:パート/アルバイト)
・社会人になってから必要とすることややりたいことが出てくる(30代:派遣社員)
・時間とお金に余裕があればすぐにでもしたい(30代:今は働いていない)
・仕事を続けながら学べればいいと思う。経済的余裕がほしい(40代:パート/アルバイト)
・学生時代と違い、皆さん学びについて意欲的な人たちと出会えて良かった(40代:今は働いていない)
・学び直すというよりも知識を時代に合わせたいです(40代:その他)
・もっと早く、準備しておけばよかった(60代:パート/アルバイト)
・実際学んで仕事に活かせるレベルまで行くのって難しいと思いました(40代:派遣社員)
■しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
人生100年時代というキーワードとともに、リカレント教育の必要性も指摘されています。働く主婦層に対して「学び直しをしたいと思ったことはありますか」と尋ねたところ、実に9割以上の人が「ある」と回答しました。学び直しの理由として、最も多くの人が回答したのは「転職・再就職など新たな仕事に就くため」で約7割、「教養を深めるため」との回答も過半数でした。
では、具体的にどんなことに取り組んでみたいと思ったかについては「IT・WEB・OAなどコンピューターの専門技能習得」「外国語の習得」「国家資格の取得」の3つを挙げた人がそれぞれ約4割、続いて「国家資格以外の資格取得」が3割と続きます。一方、実際に取り組んだものになると、トップは「国家資格以外の資格取得」となり、最も多かったのは「実際に取り組んだことはない」という回答でした。各選択項目ごとの比率で見ると、取り組みたいと思ったもののうち、実際に取り組んだのは「国家資格以外の資格取得」が57.1%で最も高い値となっています。 「国家資格以外の資格取得」は、実際に取り組む上での精神的・物理的ハードルが比較的低いようです。
さらに踏み込んで、仕事に役立ったと思うものについて聞くと、トップは「IT・WEB・OAなどコンピューターの専門技能習得」。各選択項目ごとの比率で見ると、実際に取り組んだもののうち、仕事で役立ったものも「IT・WEB・OAなどコンピューターの専門技能習得」が最も高く87.8%でした。次に比率が高かったのは「博士・修士・学士など学位の取得」で、更に「MBAなどビジネスに関する知識・実務訓練」と続き、最も低かった「理系分野の教養を深める学問」でも50.0%となっています。内容によって差はあるものの、実際に学び直ししてみると、それなりに仕事でも役立つケースが多いようです。
学び直ししたいと思っても、なかなか実行に移しづらい。しかし、実際に学び直ししてみるとかなりの割合で仕事にも役立つ。フリーコメントを見てみると、「時間とお金がネック」という声が多く見られました。働く主婦層にもっと時間的ゆとりができるようなサポート、eラーニングなど時間の融通を利かせながら学べる仕組みの整備、学び直し費用の補助など、人生100年時代をより豊かに過ごすための社会システムづくりについて検討する必要があるのではないかと考えます。
しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー 1997年愛知大学文学部卒業。テンプスタッフ株式会社(現パーソルホールディングス)に入社し新規事業責任者等を歴任。転職後、執行役員としてキャリアカウンセリングやマーケティング部門を統括するなど、営業・経営企画・人事といった人材サービス事業のほぼ全てのセクションに携わる。業界専門誌『月刊人材ビジネス』では営業推進部部長 兼 編集委員を務め、人材ビジネス企業の経営者に向けた勉強会を企画運営。2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。これまでに、のべ20000件以上の“働く主婦層”の声を調査・分析。 人材サービス業界の『声なき声』を社会に届けるインタラクティブメディア『ヒトラボ https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/』及びフェイスブックグループ『人材サービスの公益的発展を考える会 https://www.facebook.com/groups/jinzai.koueki/』主宰。有識者として内閣府 規制改革会議 雇用ワーキンググループ勉強会への参加、男女共同参画センターでの講演など、主婦人材の活躍推進や人材サービス業界のあり方について積極的な意見提言を行う。 ◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会 ・平成29~30年度:民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」委員 ・平成29~31年度:労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」委員 一般社団法人 日本人材派遣協会 ・派遣事業運営支援委員会委員(平成20~21年)、派遣事業運営支援部会員(平成24年) ◇メディア出演歴 NHK あさイチ 解説/フジテレビ みんなのニュース『ふかぼり』 解説/テレビ朝日 ビートたけしのTVタックルパネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数 ◇寄稿・連載歴 日本経済新聞:私見卓見『日雇い派遣は主婦を助ける』(寄稿)/時事通信『働くデキる女性たち』(連載))/マネープラス:『ワークスタイルの見つけ方』https://moneyforward.com/media/special/shuhunohonne/(連載)など ▼ヒトラボ資料館 『是々非々』 http://zezehihi.wix.com/jinzai |
■調査概要 調査手法:インターネットリサーチ(無記名式) 有効回答者数:650名 調査実施日:2019年1月30日(水)~2019年2月6日(水)まで 調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者 |
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもとにつくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ10万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースや民泊清掃サービスなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。
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