Spiber×GOLDWIN 新世代タンパク質素材の実用化へ向けた第一歩: THE NORTH FACEで開発したプロトタイプ「MOON PARKA」を発表
2016年中の商品化に向けた共同開発プロジェクト
Spiber(スパイバー)株式会社(代表執行役:関山和秀、本社:山形県鶴岡市覚岸寺字水上234-1)と、株式会社ゴールドウイン(代表取締役社長:西田明男、本社:東京都渋谷区松涛2-20-6、東証一部:コード番号8111)は、スポーツアパレル分野における事業提携契約を締結し、新世代高機能素材を用いた新製品の開発を進めることとなりました。(2015年9月8日既報)
この度、これまでに経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援を受けており、国家プロジェクトにも指名選定されている(※1)Spiberが、世界で初めて開発に成功した人工合成クモ糸素材QMONOS(TM)を用いたスポーツアパレル開発の皮切りとして、ゴールドウインが日本国内で展開するアウトドアのリーディングブランド「THE NORTH FACE」(ザ・ノース・フェイス)での共同開発プロトタイプ「MOON PARKA」(ムーン・パーカ)を発表します。月は人類が到達した中で最も遠く、過酷な極地です。MOON PARKAは、南極(アンタークティカ)を超える更なる極地を目指すという強い意志と姿勢、そしてこのプロジェクトが持つ無限の可能性を表現しています。
2015年、Spiberとゴールドウインの両者による、新世代タンパク質素材の実用化に向けた共同研究開発プロジェクトを始動し、THE NORTH FACEの頂上製品である「ANTARCTICA PARKA」(アンタークティカ・パーカ)をベースにしたアウタージャケット、MOON PARKAのプロトタイピングに成功しました。世界で初めて人工合成クモ糸素材を用いて実際のアパレル工業ラインでの制作に成功し、これまで困難だとされてきた新世代タンパク質素材の実用化に向け、大きな一歩を踏み出しました。
アンタークティカ・パーカのデザインをベースに設計されたMOON PARKAの表地はムーンゴールドのQMONOS(TM)、ブラックのロゴ用刺繍糸もQMONOS(TM)でできています。プロトタイピングの実施にあたり、Spiberが保有する分子ライブラリより適切なタンパク質を表地、刺繍糸用に選定。加えて紡糸、撚糸、織り、縫製など、各プロセスの最適条件を検討するため、膨大な数の試作を行いました。
MOON PARKAは実際のアパレル工業ラインで製造された世界で初めての人工タンパク質素材が使われた衣服です。このプロトタイピングを通じ、量産化に向けて多くの課題を把握することができました。Spiberでは、本課題の解決と可能な限り早期の上市を目指し、総額95億8416万円の第三者割当増資(別途Spiberよりニュースリリース。)を実施しました。今後はそれらの課題をひとつひとつ解決していくことで、2016年内にMOON PARKAの最終製品を皆様にお届けすることを目指し、引き続き共同で研究開発を進めて参ります。
現在スポーツアパレルの多くは、石油を原料として製造された合成高分子材料(ポリエステルやナイロンなど)を使用していますが、これらの材料はその製造工程で膨大なエネルギーを消費しており、膨大な温室効果ガスを排出しています。石油の枯渇が懸念されている状況において、枯渇資源に代わる持続可能な資源へ転換していくことは、現代社会に生きる私たちにとっての大きな責任です。
私たちはこの共同開発を通じ、石油などの枯渇資源の消費や温室効果ガスの排出を可能な限り削減し、生体適合性に優れ、生分解性をもった強靭で美しく、持続可能な構造タンパク質素材を活用したアウトドアアパレルを提案することによって、人類社会に大きく貢献できるものと確信しています。
【参考資料】
※1 Spiberが選ばれた国家プロジェクトとは
2012年、経済産業省直執行プロジェクト「革新的バイオマテリアル実現のための高機能化ゲノムデザイン技術開発」として採択され、高機能遺伝子デザイン研究組合(TRAHED)に参画。2013年、NEDOの「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に、2年連続で採択され、研究開発をこれまで以上に推進して参りました。そして2014年、内閣府創設の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」における個別研究開発プログラム「超高機能構造タンパク質による素材産業革命」にて、Spiberはコア研究組織として指名選定されており、その他さまざまな参画機関とともに研究開発を進めています。
※2 人工合成クモ糸素材QMONOS(TM)とは
従来のポリエステルやナイロンなどの石油由来の化学繊維とは全く異なるタンパク質素材であり、微生物発酵によって原料となるクモの糸の主成分であるタンパク質(フィブロイン)を生成し、それらを紡糸・加工することによってつくられた新世代素材。Spiberが世界で初めて量産化に成功しました。
写真:Spiber×THE NORTH FACEのプロトタイプ、MOON PARKAとテキスタイル
写真:MOON PARKAに使用した人工合成クモ糸素材QMONOS(TM)の撚り糸
(上:表地糸 下:刺繍糸)
下記の通り、「MOON PARKA」を一般公開致します。
■TOKYO
2015.10.10 FRI–2015.10.18 SUN
THE NORTH FACE|HARAJUKU
東京都渋谷区神宮前6-10-11 原宿ソフィアビル1F/03-5466-9278
■OSAKA
2015.10.23 FRI–2015.11.01 SUN
THE NORTH FACE|HORIE
大阪府大阪市西区南堀江1-20-1日通南堀江ビル1F/06-6537-1275
■FUKUOKA
2015.11.06 FRI–2015.11.15 SUN
THE NORTH FACE|CANAL CITY HAKATA
福岡県福岡市博多区住吉1-2-22キャナルシティOPA3F/092-263-2132
■NAGANO
2015.11.20 FRI–2015.11.29 SUN
THE NORTH FACE|HAKUBA
長野県北安曇郡白馬村大字北城5930-1/0261-85-2855
■HOKKAIDO
2015.12.04 FRI–2015.12.18 SUN
THE NORTH FACE|SAPPORO FACTORY
北海道札幌市中央区北二条東四丁目サッポロファクトリー2条館B1F/011-207-4131
■SENDAI
2015.12.25 FRI–2016.01.10 SUN
THE NORTH FACE|SENDAI
仙台市青葉区中央2-9-27 プライムスクエア広瀬通1F/022-713-7257
Spiber(スパイバー)株式会社: http://www.spiber.jp/
株式会社ゴールドウイン: http://www.goldwin.co.jp/
2015年、Spiberとゴールドウインの両者による、新世代タンパク質素材の実用化に向けた共同研究開発プロジェクトを始動し、THE NORTH FACEの頂上製品である「ANTARCTICA PARKA」(アンタークティカ・パーカ)をベースにしたアウタージャケット、MOON PARKAのプロトタイピングに成功しました。世界で初めて人工合成クモ糸素材を用いて実際のアパレル工業ラインでの制作に成功し、これまで困難だとされてきた新世代タンパク質素材の実用化に向け、大きな一歩を踏み出しました。
アンタークティカ・パーカのデザインをベースに設計されたMOON PARKAの表地はムーンゴールドのQMONOS(TM)、ブラックのロゴ用刺繍糸もQMONOS(TM)でできています。プロトタイピングの実施にあたり、Spiberが保有する分子ライブラリより適切なタンパク質を表地、刺繍糸用に選定。加えて紡糸、撚糸、織り、縫製など、各プロセスの最適条件を検討するため、膨大な数の試作を行いました。
MOON PARKAは実際のアパレル工業ラインで製造された世界で初めての人工タンパク質素材が使われた衣服です。このプロトタイピングを通じ、量産化に向けて多くの課題を把握することができました。Spiberでは、本課題の解決と可能な限り早期の上市を目指し、総額95億8416万円の第三者割当増資(別途Spiberよりニュースリリース。)を実施しました。今後はそれらの課題をひとつひとつ解決していくことで、2016年内にMOON PARKAの最終製品を皆様にお届けすることを目指し、引き続き共同で研究開発を進めて参ります。
現在スポーツアパレルの多くは、石油を原料として製造された合成高分子材料(ポリエステルやナイロンなど)を使用していますが、これらの材料はその製造工程で膨大なエネルギーを消費しており、膨大な温室効果ガスを排出しています。石油の枯渇が懸念されている状況において、枯渇資源に代わる持続可能な資源へ転換していくことは、現代社会に生きる私たちにとっての大きな責任です。
私たちはこの共同開発を通じ、石油などの枯渇資源の消費や温室効果ガスの排出を可能な限り削減し、生体適合性に優れ、生分解性をもった強靭で美しく、持続可能な構造タンパク質素材を活用したアウトドアアパレルを提案することによって、人類社会に大きく貢献できるものと確信しています。
【参考資料】
※1 Spiberが選ばれた国家プロジェクトとは
2012年、経済産業省直執行プロジェクト「革新的バイオマテリアル実現のための高機能化ゲノムデザイン技術開発」として採択され、高機能遺伝子デザイン研究組合(TRAHED)に参画。2013年、NEDOの「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に、2年連続で採択され、研究開発をこれまで以上に推進して参りました。そして2014年、内閣府創設の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」における個別研究開発プログラム「超高機能構造タンパク質による素材産業革命」にて、Spiberはコア研究組織として指名選定されており、その他さまざまな参画機関とともに研究開発を進めています。
※2 人工合成クモ糸素材QMONOS(TM)とは
従来のポリエステルやナイロンなどの石油由来の化学繊維とは全く異なるタンパク質素材であり、微生物発酵によって原料となるクモの糸の主成分であるタンパク質(フィブロイン)を生成し、それらを紡糸・加工することによってつくられた新世代素材。Spiberが世界で初めて量産化に成功しました。
写真:Spiber×THE NORTH FACEのプロトタイプ、MOON PARKAとテキスタイル
写真:MOON PARKAに使用した人工合成クモ糸素材QMONOS(TM)の撚り糸
(上:表地糸 下:刺繍糸)
【MOON PARKA 2016】
下記の通り、「MOON PARKA」を一般公開致します。
■TOKYO
2015.10.10 FRI–2015.10.18 SUN
THE NORTH FACE|HARAJUKU
東京都渋谷区神宮前6-10-11 原宿ソフィアビル1F/03-5466-9278
■OSAKA
2015.10.23 FRI–2015.11.01 SUN
THE NORTH FACE|HORIE
大阪府大阪市西区南堀江1-20-1日通南堀江ビル1F/06-6537-1275
■FUKUOKA
2015.11.06 FRI–2015.11.15 SUN
THE NORTH FACE|CANAL CITY HAKATA
福岡県福岡市博多区住吉1-2-22キャナルシティOPA3F/092-263-2132
■NAGANO
2015.11.20 FRI–2015.11.29 SUN
THE NORTH FACE|HAKUBA
長野県北安曇郡白馬村大字北城5930-1/0261-85-2855
■HOKKAIDO
2015.12.04 FRI–2015.12.18 SUN
THE NORTH FACE|SAPPORO FACTORY
北海道札幌市中央区北二条東四丁目サッポロファクトリー2条館B1F/011-207-4131
■SENDAI
2015.12.25 FRI–2016.01.10 SUN
THE NORTH FACE|SENDAI
仙台市青葉区中央2-9-27 プライムスクエア広瀬通1F/022-713-7257
Spiber(スパイバー)株式会社: http://www.spiber.jp/
株式会社ゴールドウイン: http://www.goldwin.co.jp/
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