デル・テクノロジーズ、インテル(R) Gaudi(R) 3 PCIe アクセラレーターを搭載した「Dell PowerEdge XE7740」サーバーを提供開始 エンタープライズ企業のAI活用を促進
当資料は、2025年9月17日に米国で発表されたブログをベースにしています。
2025年9月18日:
デル・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:グレンジャー ウォリス、以下、デル・テクノロジーズ)は、インテル(R) Gaudi(R) 3 PCIe アクセラレーターを搭載した「Dell PowerEdge XE7740」サーバーを、本日より提供開始したことを発表しました。
効率と拡張性に優れ、費用対効果の高いAIインフラに対するニーズは、かつてないほど高まっています。「PowerEdge XE7740」サーバーは、強力なAIアクセラレーション、柔軟性、パフォーマンスを提供できるように設計されています。4Uの「PowerEdge XE7740」は、「Dell PowerEdge Rシリーズ」における統合の容易さと、「Dell PowerEdge XEシリーズ」のパフォーマンスおよび拡張性、高度なネットワーク、強力なアクセラレーター構成を提供することで、拡大するAI開発のニーズに応えます。
具体的なビジネス ワークフローに合わせてAIモデルを微調整するか、またはハイパフォーマンスな推論を実行するかに関係なく、「PowerEdge XE7740」は導入を簡素化し、運用効率を高め、AIのコストパフォーマンスの新たな基準をもたらします。これによって、エンタープライズ企業および金融サービスや医療、製造、通信、小売などの幅広い業界で、AIインフラストラクチャーの規模を最適化できるようになります。

柔軟でハイパフォーマンスなAIパワー:
「PowerEdge XE7740」は、優れた柔軟性を備え、最大8基のダブルワイド PCIeアクセラレーターをサポートします。最大8基のGaudi 3アクセラレーターを搭載する構成では、オプションで4アクセラレーター×2グループのブリッジ接続にも対応します。4基のGaudi 3 PCIe アクセラレーターをブリッジ接続すると、18本の200GbE インターフェイスを介したRoCE v2(Remote Direct Memory Access over Converged Ethernet)により、合計1,200GB/秒のアクセラレーター間スループットが実現されます。アクセラレーター間のブリッジ接続は大規模AIモデルや大容量メモリー領域を活用するワークフローにおいて、スケーラビリティーと柔軟性を確保するうえで不可欠です。
「PowerEdge XE7740」は、単なるコンピューティング パワーを提供するだけではなく、8つのフルハイトPCIeスロットと統合型OCPネットワーク モジュールにより、最大1:1のアクセラレーター対NIC(ネットワーク インターフェイス カード)比を実現する柔軟なネットワーキングを実現します。また、既存インフラストラクチャーへのシームレスな統合を可能にし、既存のデータセンターで広く利用されている最大10kWのラック環境でも効率的に稼働することで、多くの企業が抱えるラック当たりの電力制約を克服します。
シームレスな統合:
革新的な「Dell Smart Cooling」を採用したXE7740は、エンタープライズAIのために専用設計され、既存の空冷ラックへのシームレスな統合を可能にします。最大8基のインテル(R) Gaudi(R) 3 PCIe アクセラレーターを搭載し、Llama4、Llama3、Deepseek、Phi4、Qwen3、Falcon3などの主要モデルに最適化されたAIワークフロー統合を実現します。幅広く多様な既存モデル群とあわせて、インテル(R) Gaudi(R) 3 PCIe アクセラレーターにより企業はAIの導入を容易に加速できます。高効率的な設計により、高いコストが伴う電力供給設備や冷却システムの追加投資を必要とせずに高いパフォーマンスを確保できるため、信頼性と効率を両立しながらAIワークロードを拡張したいと考えている企業に最適なソリューションです。
エンタープライズAIの現実世界におけるアプリケーション:
「PowerEdge XE7740」は、多様なAIワークロードに対応できるように設計されています。これらのワークロードには以下が含まれますが、これらに限定されるものではありません。
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大規模言語モデル(LLM)の推論とファインチューニング
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画像認識や音声認識などのマルチモーダルAIアプリケーション
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膨大なデータを扱う医療分析およびゲノム解析
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金融サービス業界における不正検知とリスク低減
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小売業界とeコマースにおけるリアルタイムのパーソナライゼーション
インテル(R) Gaudi(R) 3 PCIe アクセラレーターは、PyTorchやHugging Faceなど、さまざまなプラットフォームとスムーズに統合するため、モデルの微調整や複雑なAIモデルの推論などを効率的に実行できます。
AIをより身近に:
「PowerEdge XE7740」によって、エンタープライズ向けAI導入のハードルを下げ、企業が抱きがちな導入障壁を解消します。「PowerEdge XE7740」が提供するメリットは以下のとおりです。
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コスト効率:価格性能比に優れ、より少ない投資でより高いAI処理能力を実現します。
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拡張性:モジュラー構成とオプションのアクセラレーター ブリッジ機能により、卓越した柔軟性を実現し、企業はAI基盤を柔軟に拡張・最適化できます。
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互換性:電力と冷却に厳しい制約を持つエンタープライズ データセンター向けに設計されており、既存のインフラストラクチャーを改修することなくシームレスな統合を実現します。
さらに、従量課金制のアクセラレーター利用やクラウドからのデータ転送料金といった予測しづらいコストを削減し、パフォーマンスやデータ セキュリティーを一切損なうことなく、オンプレミス環境でのAIプロジェクトを高性能かつセキュアに推進します。

AIイノベーションの変革:
インテル(R) Gaudi(R) 3 PCIe アクセラレーター搭載の「PowerEdge XE7740」は、現在のAIワークロードを支えるだけでなく、将来のAIに備えて企業が競争力を維持するための基盤を提供します。このスケーラブルかつ柔軟なインフラストラクチャーは、長期的な価値をもたらし、AI技術が進化しても企業が容易に方向転換できるよう設計されています。さらに、既存エコシステムへのシームレスな統合により、企業はAI導入を加速し、独自のワークロード要件を的確に満たしながら、競争が激化するビジネス環境で常に自社の優位性を確保できます。
インテル(R) Gaudi(R) 3 PCIe アクセラレーター搭載の「PowerEdge XE7740」は、AIアプリケーションにおいて比類ない柔軟性とパフォーマンスを提供します。AIの可能性を最大限に引き出せるように設計・構築されている「PowerEdge XE7740」は、すでに提供開始しています。詳細は、「PowerEdge XE7740」製品ページをご覧ください。
コメント:
デル・テクノロジーズ株式会社 常務執行役員 インフラストラクチャー・ソリューションズ営業統括本部長 Richard Jeremiahは、次のようにコメントしています。「PowerEdge XE7740とインテル(R) Gaudi(R) 3 PCIe アクセラレーターの組み合わせにより、お客様がAI導入をより現実的かつ効率的に進められる環境が整いました。業界を問わず求められる高い柔軟性やパフォーマンスを、コスト効率よく提供できる点が大きな特長です。これからも、実践的なAIインフラを通じて、お客様のビジネス課題解決に貢献してまいります」。
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■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、AI時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
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