クラレ・タイPTTグローバルケミカルとのブタジエン誘導品事業の詳細検討開始について
3社は、2015年9月に覚書を締結し、タイでのブタジエン誘導品事業の協業可能性を検討してきましたが、この度、本合意書を締結して生産設備の基本設計を含む詳細検討を開始します。3社による当該合弁事業に係る最終投資判断は2017年後半を予定しています。当該合弁事業は最終投資判断に加え、出資比率等の詳細についても検討段階です。
当該製造拠点はタイのラヨン県マプタプット、石油化学コンプレックス内のヘマラ イースタン工業団地を候補地として、2020年に高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T〔(注2)生産能力13千㌧〕、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーHSBC〔(注3)生産能力16千㌧〕の設備稼働開始を目標に詳細事業化調査を進めていきます。主な原料となるブタジエンは、同工業団地内のPTTGCから供給を受ける予定です。
PTTグループから競争力ある原料および付帯設備の供給を受け、クラレが有する当該製品の製造技術、販売マーケティングノウハウと住友商事のマーケティングチャネルを組み合わせることにより、競争力ある事業が期待できます。
住友商事は、石油化学品分野におけるグローバルベースのトレードビジネスに加えて、競争力ある製造事業を推進することで、石油化学品事業の総合的な拡大を目指します。
(注1)ブタジエン誘導品とは
ブタジエン(基礎化学原料の一つ)から、化学反応によって生成される石油化学製品。
(注2)高耐熱性ポリアミド樹脂PA9Tとは
ポリアミド系スーパーエンジニアリング・プラスチック。低吸水性、高耐熱性、高耐薬品性および寸法精度に優れた特長があり、電気・電子部品や自動車部品へその用途を広げている。
(注3) 水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーHSBCとは
広い温度範囲でゴムのような弾性を示す一方で、加熱することでプラスチックのように形成できる素材。耐熱性・耐候性・耐薬品性に優れ、高い電気絶縁性を保有する。配合を変えることで、自動車部品、電器部品、日用品や医療器具など幅広い用途がある。
会社名 PTT Global Chemical Public Company Ltd.
設立日 2011年10月19日
本店所在地 タイ・バンコク市
代表者 Supattanapong Punmeechaow
主要株主 PTT Public Company Limited(48.89%)
売上高 400,128百万タイバーツ(2015年12月期)
従業員数 6,120名
主要拠点 タイ・ラヨン県マプタプット、石油化学コンプレックス
(石油化学製品生産能力 8.75百万トン/年)
事業内容 石油化学製品の製造販売
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