同世代の著者が克明に描く、世代論の最終形!『1982 名前のない世代』4/20発売
『絶歌』(元少年A)や『あの日』(小保方晴子)で再び注目を集める彼らに、時代が名前を付け損なったのはなぜなのか―――
本書は、1982年ないしその前後年に生まれた「名前のない世代」と、彼らが育ってきた時代を克明にたどりながら、この30余年の社会とはどういうものだったのかを読み解く、本格評論です。
彼らのうち、もっとも先に社会に現れたのは、1997年、当時14歳の少年A(神戸連続児童殺傷事件)でした。 以降、ネオむぎ茶(2000年、西鉄バスジャック事件)、加藤智大(2008年、秋葉原無差別殺傷事件)、片山祐輔(2012年、パソコン遠隔操作事件)、小保方晴子(2014年、STAP細胞騒動)と、主に犯罪や事件の分野で突出した印象を与えています。
『絶歌』(元少年A)や『あの日』(小保方晴子)で再び注目を集める彼ら「1982世代」=「名前のない世代」に、時代が名前を付け損なったのはなぜなのか――。
彼らと、彼らが生きてきた昭和から平成にまたがる激変の時代を、自らも世代の当事者である著者が鮮やかに描いた一冊です。
<本書帯より>
なぜ「彼ら」は違うのか。はじめて教えられた。
自己露出のない、透明人間めいた語り口が、新しい。 ―――加藤典洋(評論家)
【著者】佐藤 喬(さとう・たかし)
1983年生まれ。フリーランスの編集者・ライター。著書に『エスケープ』(辰巳出版)。本書が論壇デビュー作となる。
『1982 名前のない世代』
価格:本体1400円+税
判型:四六判
ページ数:192P
発売日:2016年4月20日
発売元:宝島社
【構成】
0章 名前のない世代
1章 幼年 1980-1994年
2章 少年 1995-2000年
3章 青年 2001-2010年
4章 大人 2011-2016年
終章 閉塞感の向こう 1982-2016年
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