改元で注目が集まった「万葉集」、どれが読まれた? 新元号「令和」の考案者とみられる中西進さんの書籍の人気No.1は? ~紙・電子それぞれのランキングを比較~
-ハイブリッド型総合書店「honto」-
「初春の令月にして 気淑く風和ぐ」─新元号「令和」の典拠となった「万葉集 巻五」梅花の歌三十二首の序文が脚光を浴びた平成最後の4月。「万葉集」関連本の書店での売り切れや、奥付日を改元日にした緊急増刷のニュースなどで出版業界も沸きました。様々な訳本・解説書がある中でどの書籍に人気が集まったのか。新元号の発表が行われた4月の一ヶ月間のランキングを、紙の書籍と電子書籍で比較しました。
紙の書籍ランキングは国文学者・中西進さんの『万葉の秀歌』が第1位にランクイン。中西さんが全4500余首から珠玉の252首を選び、歴史的背景や心情などを丁寧に解説した一冊です。500ページを超える本書ですが、新元号の考案者とみられる中西さんの解説書だけに人気が集まったようです。
電子書籍ランキング第1位には、名作文学の漫画化シリーズ「まんがで読破」から『万葉集 ─まんがで読破─』がランクイン。電子と相性の良い漫画は、古典の理解においても相性が良いようで、一番の支持を獲得しました。
注目は電子書籍の第3位にランクインした、中西進さんの『万葉集 全訳注原文付 全4冊合本版』のランクインです。梅花の歌・序文が収録されているのは第1巻ですが、4冊をまとめた合本版がランクインしたことも電子書籍らしさです。
新元号決定のニュースを知ってその場で出典を確認したい人たちにとって、今すぐ読みたいニーズに応える「電子書籍」は重宝されたものと推測します。中でも漫画版が1位を獲得したことは、令和時代の新しいかたちの古典の楽しみ方なのかもしれません。
(honto広報担当)
◆紙書籍ランキングトップ3
【第1位】『万葉の秀歌 (ちくま学芸文庫)』
万葉研究の第一人者である中西進氏が、全4500余首より珠玉の252首をセレクトした一冊。巻1から20まで順を追って辿り、1首ずつ鑑賞しながら、それぞれの巻の歴史的背景や、用語などの基礎知識を解説する。
著者:中西進
出版社:筑摩書房
本の通販ストア: https://honto.jp/netstore/pd-book_25250539.html
【第2位】『よみたい万葉集』
万葉集の歌を、「鳥」「恋」「旅」などのテーマごとに紹介。万葉集ビギナーの鳥子ちゃんと物知り鹿先生が、それぞれの歌について語り合います。基礎知識から資料編まで充実、万葉集を知らない人も、もちろん知っている人も楽しめる一冊です。
著者:村田右富実(監修)、阪上望(助手)、まつしたゆうり(絵・文)、松岡文(文)、森花絵(文)
出版社:西日本出版社
本の通販ストア: https://honto.jp/netstore/pd-book_26671776.html
【第3位】『万葉集 全訳注 原文付 (一) (講談社文庫)』
中西進さんが校注し、原文・読み下し文・全訳・語注をそろえた、万葉集の全てがわかる解説書。4分冊のうち、梅花の歌三十二首・序文を収めた巻5を収録。
著者:中西進(校注)
出版社: 講談社
本の通販ストア: https://honto.jp/netstore/pd-book_00162210.html
◆電子書籍ランキングトップ3
【第1位】『万葉集 ─まんがで読破─』
身につけておきたい教養としての古典作品を漫画で気軽に読めるレーベル「まんがで読破」から2012年に刊行された本書は、紙版の緊急重版も決定するほどの人気に。
著者:バラエティ・アートワークス (企画・漫画)
出版社:イースト・プレス
電子書籍ストア: https://honto.jp/ebook/pd_26170383.html
【第2位】『万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』
名歌140首を選び丁寧に解説。「梅花の宴」序文も収録されています。総ふりがな付き、参考情報付きで、歌に生き、恋に死んだ人々の歌を、しみじみ味わえる一冊。声に出して読むことで一層味わい深くなることでしょう。
著者:角川書店(編)
出版社:KADOKAWA
電子書籍ストア: https://honto.jp/ebook/pd_10171173.html
【第3位】『万葉集 全訳注原文付 全4冊合本版』
中西進さんが校注し、原文・読み下し文・全訳・語注をそろえた、万葉集の全てがわかる解説書。全4巻をまとめた合本版です。
著者:中西進(校注)
出版社: 講談社
電子書籍ストア: https://honto.jp/ebook/pd_26485378.html
◆「万葉集」紙書籍ランキングトップ10
◆「万葉集」電子書籍ランキングトップ10
■万葉集や古典の面白さに目覚めたあなたへ、hontoブックツリーからおススメをご紹介
●約1300年前のベストセラー!令和の時代に読みたい「万葉集」入門書
https://honto.jp/booktree/detail_00009281.html
はじめて読む人にもわかりやすくて楽しめる、「万葉集」の入門書を揃えました。新元号「令和」の出典元である「梅花の歌」が収められている万葉集は、奈良時代末期に成立した日本最古の和歌集。さまざまな身分の人が詠んだ4500首が集められ、当時の生活や歴史を知ることができます。万葉集ビギナー、改めて読み直したい人にオススメです。
●今こそ温故知新!古典のおもしろさをわかりやすく教えてくれる本
https://honto.jp/booktree/detail_00002622.html
世の中は目まぐるしく変化するので、新しい情報がつねに必要です。けれども、いくら多くの情報を得ても考えて判断するのは自分自身にほかなりません。そしてあらゆる時代を通して、古典は読み継がれてきました。それは、現代に通じる考え方や物の見方が盛り込まれているからです。そこで初心者も愛好家も楽しめる、古典の数々を紹介します。
●「#古典は本当に必要なのか」なんて言わせない!古典を題材にしたコミック
https://honto.jp/booktree/detail_00008517.html
学校の科目の中でも「社会に出ても必要ない」と言われがちなのが古典です。ネットでは「#古典は本当に必要なのか」という議論が大きな話題になったこともあります。でも、古くから読み継がれてきた古典のおもしろさを知らないのはもったいない!難しい文法はさておいて、手軽に古典を楽しめるコミックを紹介します。
≪ランキング集計概要(調査概要)≫
ハイブリッド型総合書店honto(丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店とhontoサイトの本の通販ストア、電子書籍ストア)において、ジャンル「全ジャンル」/キーワード「万葉集」の購買冊数のランキングを抽出。
<集計期間:2019年4月1日~2019年4月30日>
※本調査をご利用いただく際は、必ず「ハイブリッド型総合書店honto調べ」と記載ください。
<ハイブリッド型総合書店「honto」について>(※1)
「honto」は、ネット書店(本の通販ストア、電子書籍ストア)と、丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店などのリアル書店を連携させた総合書店です。「読みたい本を、読みたいときに、読みたい形で」提供するサービスで、本を愛する人をサポートします。
2019年5月現在、honto会員は約510万人、hontoサイトと共通で利用できるhontoポイントサービスは約180店舗で展開しています。
≪ハイブリッド型総合書店「honto」公式サイト https://honto.jp/≫
<大日本印刷株式会社 会社概要>
・会社名:大日本印刷株式会社(Dai Nippon Printing Co., Ltd.) https://www.dnp.co.jp
・社長:北島 義斉
・所在地:〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
<株式会社トゥ・ディファクト 会社概要>
・会社名:株式会社トゥ・ディファクト(2Dfacto, Inc.) https://www.2dfacto.co.jp
・社長:田宮 幸彦
・株主:大日本印刷株式会社
・所在地:〒141-8001 東京都品川区西五反田3-5-20
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