オラクル、アプリケーション開発の高速化を支援する新しいAI機能を発表

開発者の生産性向上を支援するOracle Code Assistのベータ版を提供開始

日本オラクル株式会社

オラクルは本日、お客様が「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」でのアプリケーションの開発と導入を加速するのに役立つ新機能を発表しました。開発者の生産性を向上させるAIコード・コンパニオン「Oracle Code Assist」が、「Oracle Beta Program」を通じて利用可能になりました。

Oracle CloudWorld, ネバダ州ラスベガス – 2024年9月13日


(本資料は米国2024年9月10日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリース( https://www.oracle.com/news/announcement/ocw24-oracle-announces-new-ai-capabilities-to-help-accelerate-application-development-2024-09-10/ )の抄訳です)


オラクルは本日、お客様が「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」( https://www.oracle.com/cloud/ )でのアプリケーションの開発と導入を加速するのに役立つ新機能を発表しました。開発者の生産性を向上させるAIコード・コンパニオン「Oracle Code Assist」( https://www.oracle.com/application-development/code-assist/ )が、「Oracle Beta Program」を通じて利用可能になりました。この新しい機能は、ソフトウェア開発ライフサイクルにおける日常的なタスクへの対応において、開発者の生産性を向上させるのに役立ちます。さらに、「OCI Kubernetes Engine (OKE)」( https://www.oracle.com/cloud/cloud-native/kubernetes-engine/ )の新しい機能強化により、大規模なAIワークロードのトレーニング、デプロイ、管理を最適化できるようになります。


「Oracle Code Assist」は、「JetBrains IntelliJ IDEA」または「Microsoft Visual Studio Code」のプラグインとして利用できます。Java、Python、JavaScript、SuiteScript、Rust、Ruby、Go、PL/SQL、C#、Cなどの最新のプログラミング言語を使用したアプリケーション構築と最適化を支援するため、開発者にインテリジェントな提案を行います。


Oracle Cloud InfrastructureのDeveloper Platform担当シニア・バイスプレジデントであるスダー・ラガヴァン(Sudha Raghavan)は次のように述べています。「これらの新しい機能は、開発者がソフトウェア開発に特有の単調な作業にAIを適用することで、作業時間を削減し、アプリケーション高速化するのに役立ちます。オラクルでは、何千人ものエンジニアが、定型的なコードの作成、単体テストの構築と実行、ドキュメントの生成、コーディングに関する質問など、日々の業務で『Oracle Code Assist』を利用しています。」


「Oracle Code Assist」の主な機能は以下の通りです。

  • Javaの最適化機能: 新しい Java アプリケーションの構築やレガシー・アプリケーションの更改、アプリケーションの耐障害性、パフォーマンス、セキュリティ強化などで開発者を支援します。この機能は「Oracle Code Assist」のベータ版で利用可能です。

  • NetSuite SuiteScriptの最適化機能: 開発者が「NetSuite SuiteScript」を使用して拡張機能やカスタマイズを構築できるようにします。「Oracle Code Assist」は、来年中にNetSuite のお客様にもご利用いただけるようになる予定です。


新たに発表されたOKEの機能により、OCI上でのAIワークロードやその他のクラウド・ネイティブ・アプリケーションのデプロイと管理が簡素化されます。

  • Ubuntuのサポート: MLOpsチームがAIワークロードのデプロイを簡素化し、管理を合理化するのに役立ちます。コンテナ用のUbuntuイメージのサポートが追加されたことで、開発者は、GPUベースのワークロードを別のOSイメージにリファクタリングすることなく、Ubuntuイメージとして直接デプロイできるようになりました。

  • Oracle Cloud Guard Container Security の強化: 監視機能を拡張してコンテナ・レベルの問題を特定することで、開発者がセキュリティ問題を特定し、より迅速な修正方法を開発できるよう支援します。これにより、セキュリティ・ポリシーの適用が自動化され、セキュアで管理されたコンテナ実行環境が実現します。

  • OCI Logging Analyticsの統合: OKEワークロード向けに「Logging Analytics」を有効にすることで、開発者のユーザビリティを向上させ、より優れた可観測性を実現します。

  • ノードのヘルスチェックとサイクル: クラスタの健全性を監視するためのデータと、そのデータに基づいてノードにアクションを実行するためのオプションを提供することで、クラスタ・オペレータがワーカー・ノードの健全性と最新の状態であることを保証できるようにします。


OCI上でアプリケーションを開発し、イノベーションを実現されているお客様

株式会社野村総合研究所(NRI)は、コンサルティング・サービスとシステム・ソリューションのグローバル・リーディング・プロバイダーであり、OCI、「OCI Dedicated Region」、「Oracle Alloy」を活用しています。


NRIの経営役 生産革新センター 副センター長 兼 AIソリューション推進部長である稲葉 貴彦氏は次のように述べています。「NRIにおいて、Javaはアプリケーション開発に最適なプログラミング言語のひとつであり、実稼働中のJavaアプリケーションは数千にのぼります。『Oracle Code Assist』とそのJava最適化機能を活用することで、レガシー・アプリケーション更改や新規アプリケーション構築をより迅速に行えるようになることを期待しています。」


Inworldは、ゲーム向けの業界有数のAIプラットフォームで、ゲーム開発者はゲームプレイの仕組み、AIエージェント、そしてプレーヤーの行動に応じて変化する動的なストーリーや世界観などをゲームに追加することができます。同社は急成長を遂げたこともあり、自社のモデルをスケーラブルな開発、テスト、トレーニング基盤に接続する方法を必要としていました。

InworldのAI担当バイスプレジデント、Igor Poletaev氏は次のように述べています。「当社の開発チームは以前、音声認識、コンテキスト認識、音声合成などの機械学習モデルに必要な日々の業務管理に多くのリソースを費やしていました。人気の動画配信者の影響で、トラフィックが一晩で100倍に急増したこともあり、より管理されたソリューションを求め、OCIに移行することを決定しました。『OCI Kubernetes Engine』を活用してGPUワークロードをオーケストレーションすることで、睡眠時間をしっかり確保できるようになりました。これらの新しい機能により、GPUを使用した作業が簡素化され、大規模なAIワークロードのトレーニングとデプロイが可能になります。つまり、インフラの問題ではなく、ビジネス課題に取り組むことができるということです。」


8x8は、55,000社を超える中堅・大企業の300万人以上のビジネス・ユーザーに、通信ソリューションを提供しています。同社は、300以上のKubernetesマイクロサービスを管理するために「OCI Kubernetes Engine」と「OCI Functions」を利用し始め、クラウドネイティブ環境全体でリアルタイムかつエンドツーエンドの可視性を得るために「OCI Logging Analytics」を使用しています。


8x8のグローバル・ネットワークおよびDevOps担当シニア・バイスプレジデントであるMehdi Salour氏は次のように述べています。「OCIのグローバルな事業展開と優れたコンピューティングおよびネットワーク性能により、単一のプラットフォームで世界中のお客様に最高品質のサービスを継続的に提供することができます。『OCI Kubernetes Engine』と『OCI Logging Analytics』を活用することで、当社のDevOpsチームは日々の管理業務の複雑性を大幅に軽減し、プラットフォームの強化に向けた新しいソリューションの提供に集中できるようになりました。」


GeneDxは、医療遺伝学におけるパイオニア的存在であり、世界最大級の希少疾患データセットを活用した業界トップクラスのエクソーム検査とゲノム検査を提供しています。GeneDxは、クラウド・インフラストラクチャを最適化するために、コア・プラットフォームをOCIに移行しました。これにより、効率化が進み、大幅なコスト削減が実現しました。


GeneDxのエンジニアリング部門長であるNeil Davis氏は次のように述べています。「3つの異なるクラウドにわたって重要なパイプラインを管理していましたが、複雑になりコストの増加につながっていたため、OCIへの統合を決断しました。OCIのサービス・ラインナップは、以前のクラウド・プラットフォームで使用していたサービスと非常に類似しており、スムーズに移行することができました。Helmチャートのデプロイと、DNSの切り替えだけで、当社のKubernetesサービスのほとんどで『OCI Kubernetes Engine』を利用できるようになりました。『OCI Kubernetes Engine』を活用することで、開発チームの業務負担が軽減され、事業運営の拡大と患者体験の向上に集中できるようになりました。」


参考リンク

• Oracle Code Assist CloudWorldのブログ( https://blogs.oracle.com/cloud-infrastructure/post/oracle-code-assist-beta-and-netsuite-suitescript )

• OCI Kubernetes Engine CloudWorldのブログ( https://blogs.oracle.com/cloud-infrastructure/post/the-best-platform-for-ai-workloads-oke )

• Oracle Code Assistのベータ版利用( https://apexadb.oracle.com/ords/f?p=108:429:602122358288309::::: )

• Oracle Code Assist( https://www.oracle.com/application-development/code-assist/ )

• OracleのAI Solutions Hub( https://www.oracle.com/artificial-intelligence/solutions/ )

• Oracle Application Development( https://www.oracle.com/application-development/ )


オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、https://www.oracle.com/ をご覧ください。


Oracle CloudWorldについて
CloudWorldは、お客様とパートナー企業が最新のクラウド・テクノロジーに触れ、今日のAIからビジネス価値を最大に引き出す方法を発見し、自動化によって生産性と効率を高める方法を探求する機会を提供します。あらゆる業界の複雑なビジネス課題解決に役立つアプリケーション、クラウド・インフラストラクチャ、データベース、開発者向けツール、AIサービスを構築し活用する人々から学ぶことができます。新しいスキルを身につけ、最新の機能に実際に触れる機会として、是非イベントにご参加ください。登録に関しては https://www.oracle.com/cloudworld/ を、ニュースなどの最新の情報は、 https://www.oracle.com/news/ または https://www.linkedin.com/company/oracle/ をご参照ください。

 

将来の製品に関する免責条項

上記の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。上記の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料にしないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期および価格については、弊社の裁量により変更される可能性があります。


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オラクルの将来の計画、予測、見解、意図に関する本記事内の記述は「将来に関する記述」であり、重大なリスクや不確実性が生じる可能性があります。こうした記述はオラクルの現在の予測と実際の結果に影響を及ぼす可能性があり、実際の結果が大きく異なる可能性があります。これらの記述およびオラクルのビジネスに影響を及ぼすその他のリスクに関しては、Form 10-K での オラクルの最新のレポートならびに Form 10-Q の「Risk Factors」など、米証券取引委員会 (SEC) に提出されているオラクルの報告書に記載されます。これらの報告書は、SECのウェブサイトまたはオラクルのウェブサイト( https://investor.oracle.com/home/default.aspx )からご覧いただくことができます。本記事内の情報はすべて、2024年9月10日時点で最新であり、オラクルは新しい情報や将来の出来事を踏まえて記述を更新する義務を負いません。

 

商標

Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。


会社概要

日本オラクル株式会社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666
代表者名
三澤 智光
上場
東証スタンダード
資本金
250億3300万円
設立
1985年10月