安全対策強化に向け、LUUP独自の危険行動検知システム「LUDAS」に基づく警告・ペナルティ制度を4月下旬から開始
交通ルールテストの強化および全利用者への再受験義務化のほか、誤進入防止サポート機能も導入
株式会社Luup(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:岡井大輝、以下「Luup」)は、安全対策の強化を目的に新たな対策を発表しました。具体的には、電動キックボードの交通ルールテストの内容強化および全利用者を対象とする再受験を5月1日(木)※予定 から順次実施いたします。また、利用者の危険な行動を検知するシステム「LUDAS(ルーダス)」に基づく警告・ペナルティ制度を4月下旬から、さらに利用者と周囲の皆様の安全をサポートする誤進入防止サポート機能も6月中に導入いたします。
背景
Luupは“街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる”をミッションに掲げ、事業を通じて日本各地の移動課題を解決すべく、2020年より電動マイクロモビリティのシェアリングサービスを展開しています。その後事業を拡大し、展開エリアや車両台数が増加する一方で、交通違反や事故が発生している状況を重く受け止め、安全対策の強化と改善を最重要課題として取り組んでいく所存です。
Luupはこれまでも様々な安全対策(※1)を行ってまいりましたが、今回さらなる安全対策の強化を目的に、「利用者に対する交通安全教育・啓発」「危険利用者への厳しい対処」「車両・サービスの安全性向上」の3つの観点で新たな対策を発表いたします。
◾️今回新たに発表する安全対策
①利用者に対する交通安全教育・啓発:交通ルールテストの内容強化および全利用者を対象とした再テスト実施
②危険利用者への厳しい対処:LUUP危険行動検知システム「LUDAS」に基づく警告・ペナルティ制度
③車両・サービスの安全性向上:誤進入防止サポート機能
Luupは、今回発表した対策に留まらず、交通事故防止策を徹底してまいります。

※1…Luup公式サイト「安全・安心への取り組み」(https://lp.luup.sc/safety)
交通ルールテストの内容強化および全利用者を対象とした再テスト実施について
これまでLuupでは、アプリ内での注意喚起・警告や、累計100回以上となる定期的な安全講習会の開催等、利用者に対する様々な交通安全教育・啓発活動を行ってまいりました。なかでも、全利用者に交通ルールの学習機会を確実に提供するため、電動キックボードの利用にあたっては、警察庁監修のもと作成した交通ルールテストに全問連続で正解し合格することを義務付けております。この度、教育効果をさらに高めるべく、交通ルールテストの内容を強化いたします。内容変更に伴い、全利用者を対象に再テストを義務付けます。
①試験問題の追加
11問から14問へ問題数を増やし、一時停止や信号等に関する出題内容を追加しました。
②出題形式のランダム化
問題の出題順を都度ランダム化することで、回答の順番だけ暗記するような不正行為を防止し、より確実に交通ルールの理解を促します。
③イラストで理解促進
交通ルールを正しく理解していただくため、全設問にイラストを挿入しルールをわかりやすく解説します。
その他、間違えた設問を重点的に復習できるように、テストの設計を変更します。


すでに従来のテストに合格している利用者も、5月1日(木)※予定 より順次新テストの受験が可能となります。新テストに6月1日(日)までに合格しない場合、LUUPの電動キックボードを利用できなくなります。期間中に再テストを受験いただくよう、アプリ内告知やメール等により、再受験の周知・促進を進めてまいります。なお、一度の受験で全問正解が必要な点はこれまでと変わりません。合格するまで電動キックボードの利用ができない仕組みを導入することで、交通ルールの理解度向上を目指します。
LUUP危険行動検知システム「LUDAS」に基づく警告・ペナルティ制度について
利用者が交通違反で取締られた場合に、Luupでアカウント停止措置等のペナルティを科す制度として、昨年より「交通違反点数制度(※2)」を導入しております。危険利用者に対してさらに厳正な対処を行うため、今回新たな施策として、Luup独自の危険行動検知システムである「LUDAS(LUUP Dangerous-Activity Detection Systems)」を導入いたします。さらに、これに基づく警告・ペナルティ制度を4月下旬より開始いたします。
LUDASとは、LUUP利用者の危険な行動を検知するためにLuupが構築・運用するシステムの総称のことです。主に車両に搭載されたGPSで取得した利用者の移動経路データを用いて、利用者が対象の場所を走行したことを検知します。4月下旬時点では合計16箇所を危険走行の検知対象として、運用を開始します。対象となる場所は、運用開始後、順次追加していく予定です。LUDASに基づく警告・ペナルティ制度の導入により、警察の取締りによらず交通違反や危険行為をLuup独自に検知し、再発防止のために警告したり、ペナルティを科したりすることができるようになります。
▪️危険走行の検知対象
①公園・広場等の走行
公園や広場等、道路以外の広い空間での走行が対象。
代々木公園等、東京都内2箇所から開始し、順次追加予定。
②通行禁止道路の走行
法令等で通行が禁止された道路の走行が対象。
新宿御苑トンネル等、東京都内5箇所から開始し、順次追加予定。
③大通りの逆走・逆側歩道走行
現状の測位精度で推定可能な大通りでの逆走または逆側歩道走行が対象。
山手通りの一部区間等、東京都内8箇所から開始し、順次追加予定。

さらに利用者の危険行動を検知し、オペレーターが確認のうえ警告やペナルティを与える制度も導入します。
▪️警告・ペナルティ制度の流れ
①検知情報が届いたら、オペレーターが確認
②オペレーターが、危険走行を検知した時刻前後の移動軌跡等の他の情報も加味して、警告・ペナルティを科すかを判断
③警告:アプリ内やメールで具体的な警告を表示、ペナルティ:利用停止措置等を実行

LUDASによる検知に加え、各道路の管理者等の関係機関と連携の上、危険走行に関する情報提供を受けることができるよう、今後も検討・協議を重ねてまいります。
※2…Luupプレスリリース「Luup、道路交通法改正から1年を経て新たに「LUUPの安全・安心アクションプラン2024」を発表」(https://luup.sc/news/2024-06-25-safety-actionplan/)
誤進入防止サポート機能について
Luupではこれまでも、車両の改善、年齢確認書類の提出義務付け、ナビ機能の試験提供等、様々な取り組みを行ってまいりました。この度、車両・サービスの安全性向上においても対策を強化すべく、進入してはいけない場所を事前にお知らせする新機能を6月中に導入します。利用者は、自分の走行ルートと遭遇する可能性のある進入してはいけない場所をマップ上で照らし合わせ、確認することが可能となります。また、利用開始後のアプリ画面上でも、進入してはいけない場所がマップ上に表示されます。
LUUPが目的地ポートの事前予約を必須化しており、利用者が「どこに移動する予定なのか」を把握しているからこそ実現できる機能となります。本機能を通じて、危険な場所への誤進入を減らし、利用者と周囲の皆様の安全をサポートします。

今後に向けて
Luupは、都市部の短距離移動課題だけでなく、日本の社会課題である人口減少に伴う地方の交通インフラ不足の解消にも貢献し、回遊性の向上や街のにぎわい創出に貢献したいと考えています。より多くの方に安全にご利用いただくため、現在、幅広い年齢層が乗車できるユニバーサルモビリティの研究開発を進めております。
誰もが電動マイクロモビリティで快適に移動できる未来の実現に向けて、安全・安心な交通環境を実現することは、交通インフラを提供する事業者として最重要の責務であり、安全対策に終わりはないと考えています。また、交通ルールを知っていても違反をする利用者がいることも認識しており、更なるペナルティ強化等も検討していく必要があると考えています。
Luupは全社を挙げて対策強化に取り組むことで、利用者のみならず、非利用者の皆様の不安払拭に注力し、安全・安心にご利用いただける交通インフラとしての環境を整えていくとともに、警察や自治体、企業等とも連携しながら、不断の努力を続けてまいります。
【株式会社Luupについて】
・所在地:東京都千代田区神田佐久間町三丁目21番地24 AKIHABARA CENTRAL SQUARE 4階
・代表者:岡井大輝
・創業:2018年7月
・URL:https://luup.sc/
・アプリダウンロードURL:https://ride-your-city.luup.sc/Myjb/cfcdb04a
※LUUPアプリは、iOS 16 以降、iPhone 6s 以降、Android OS 10.0以降の端末でお使いいただけます。
※表記について:会社名は「株式会社Luup」、サービス名は「LUUP」と表記しています。
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