第170回直木三十五賞決定! 万城目学『八月の御所グラウンド』
本日、日本文学振興会(理事長・飯窪成幸)より、第170回直木三十五賞が発表され、万城目学さんの『八月の御所グラウンド』(文藝春秋刊)が受賞作となりました。万城目さんはノミネート6回目での受賞となります。
◆作品概要
大学4回生の朽木は8月のクソ暑い京都で貴重な青春をただ怠惰に過ごしている。そんなある日、友人に借りた3万円のカタに、早朝の御所グラウンドで草野球大会をするという謎のイベントに参加させられる羽目になってしまう。しかし、人数合わせの朽木を入れてもまだ、9人確保もままならないチームは、たまたまグラウンドにいた青年たちにも助っ人を頼むことに。試合を重ね、大会が熱を帯びる一方、朽木は次第に助っ人の「えーちゃん」のことが気になり始める。ある人物に瓜二つなのである。それどころか、まさにその人だという状況証拠が積み重なるが、彼はもうこの世にはいないはずで……。
(表題作の他「十二月の都大路上下(カケ)ル」を収録)
◆著者略歴
万城目学(まきめ まなぶ)
1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年に『鴨川ホルモー』でデビュー。同作のほか、『鹿男あをによし』『偉大なる、しゅららぼん』『プリンセス・トヨトミ』が次々と映像化されるなど、大きな話題に。その他の小説作品に『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』『バベル九朔』『パーマネント神喜劇』『ヒトコブラクダ層戦争』などがある。
◆書誌情報
著者:万城目学
初出:オール讀物2022年5月号&2023年6月号
発売日:2023年8月3日 文藝春秋より刊行
定価:1,760円(税込)
ISBN:978-4-16-391732-0
判型:四六判上製カバー装
編集担当:柘植学 m-tsuge@bunshun.co.jp
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