デル・テクノロジーズ、「Dell AI Factory」のアップデートを発表 強力な自動化ソリューションでエンタープライズAIを加速
インフラストラクチャー、エコシステム パートナー、およびサービスを強化し、AI導入を簡素化
ニュースの概要
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「Dell Automation Platform」は、自動化されたインフラストラクチャーと「Dell Services」のイノベーションにより、エンタープライズAIの導入を効率化し、安全かつ再現性のある成功を実現
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データ管理ソリューションは、パフォーマンスを最適化し、価値創出までの時間を合理化し、意思決定を迅速化
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「Dell PowerEdge」サーバーは、AIワークロード向けに、より迅速なトレーニング、分散型推論、およびスケーラブルなコンピューティング オプションを提供
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ネットワーキングのイノベーションが、大規模なAI導入をサポート、管理、自動化
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強化されたラックスケール管理および冷却ソリューションにより、AI運用の効率とスケーラビリティーが向上
2025年11月18日:
デル・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:グレンジャー ウォリス、以下、デル・テクノロジーズ)は、企業のAI導入を簡素化および加速するために設計された「Dell AI Factory」のアップデートを発表しました。今回のポートフォリオの追加により、AIワークロードのパフォーマンスと自動化が向上すると同時に、ボトルネックが解消され、統合された耐障害性の高いオンプレミス インフラストラクチャーによる制御が強化されます。
昨今のデジタル環境では、競争力を維持しイノベーションを促進するために AIを活用する組織が増えています。85%の企業が、今後24カ月(*1)以内にAIをオンプレミスに移行することを計画していることから、その勢いは明らかです。AI導入を検討する企業の77%が、AIを導入する過程(*2)で総合的な機能を提供するインフラストラクチャー ベンダーを探しています。
デル・テクノロジーズの幅広いポートフォリオは、AI導入の効率化とインパクトのある成果創出を実現するように設計された、業界で最も幅広いエンド ツー エンドのAIポートフォリオ(*3)によって、これらのニーズに応えます。
AIの導入を簡素化および自動化
「Dell Automation Platform」は「Dell AI Factory」に拡大し、検証済みで最適化されたソリューションを安全なフレームワークで導入することで、よりスマートで自動化されたエクスペリエンスを実現します。このアプローチは、デル・テクノロジーズのテクノロジーパートナーとのエコシステムによって、再現性の高い結果を生み出し、推測を排除し、AI主導のユースケースの可能性を最大限に引き出すのに役立ちます。
主な新機能は、以下のとおりです。
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Tabnineを搭載した「Dell AI Code Assistant」やCohere Northを搭載したエージェントAIプラットフォームなどのソフトウェア主導型ツールが自動化され、AIワークロードをより迅速に本番環境に移行し、運用を合理化し、スケーラビリティーを向上させます。
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「Dell Professional Services」では、大規模な投資に先立ってビジネス価値を検証するために、実際の顧客データを使用してターンキー方式のインタラクティブなAIユースケース パイロットを実施しています。これらの専門家主導のパイロット試験では、明確な成功指標とKPIを使用して実験を行うハンズオン プレビューが提供され、明確なROI(投資利益率)が得られます。
AIワークロードの画期的なパフォーマンスと効率性
データ管理の強化:組織にとって、どのようにデータを管理、保護、拡張するかが成功の鍵となります。「Dell AI Data Platform」のストレージ エンジンである「Dell PowerScale」と「Dell ObjectScale」のアップデートにより、パフォーマンス、スケーラビリティー、およびデータ検出機能が向上しました。
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「PowerScale」は、まもなく独立したソフトウェア ライセンスとして「Dell PowerEdge R7725xd」などの認定済みの「PowerEdge」サーバーで利用できるようになります。これは、新たなソフトウェア デファインドの「ObjectScale」の発表に続く、デル・テクノロジーズのソフトウェア主導型ストレージのイノベーションに関する最新のニュースです。「PowerScale」と「ObjectScale」の新たな構成により、クラウド サービス プロバイダーなどの組織は、インフラストラクチャーのニーズに合わせて最新のサーバーとネットワークテクノロジーを柔軟に採用しながら、さらに優れたAIパフォーマンスを実現できるようになります。
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「Dell PowerScale」のFlexible File Layoutによる並列NFS(pNFS)のサポートにより、メタデータ サーバーとクライアント間の双方向の通信が可能になり、「PowerScale」クラスタ内の複数のノードにデータをより適切に並列配信できるようになります。複数の経路にまたがる並列I/Oにより、スループット、パフォーマンスの向上、および直線的な拡張性が大幅に向上します。このアップデートは、並列処理を強化し、要求の厳しいAIワークフローに合わせたスケーラビリティーとスループットを実現するように設計されています。
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「Dell ObjectScale AI-Optimized Search」では、「ObjectScale」ストレージ向けに、S3テーブルと S3ベクターという2つの補完的なAI最適化検索機能が搭載されています。これら2つの専用APIにより、「ObjectScale」に直接保存された複雑なデータへの高速アクセスが可能になり、分析、推論や拡張生成(RAG)などの主要なAIワークロードをサポートできます。これにより、意思決定の迅速化と拡大するデータセットの保存、取得、検索が容易になります。
「Dell PowerEdge」のイノベーション:「PowerEdge」サーバーは、エンタープライズAIの基盤となるだけでなく、さまざまな企業戦略に合わせて柔軟な冷却オプションを提供すると同時に、トレーニングの迅速化、推論の分散化、インサイト取得までの時間を短縮します。
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「Dell PowerEdge XE9785」および「PowerEdge XE9785L」は、次世代のAIとHPC(ハイ パフォーマンス コンピューティング)のワークロードに特化して設計されています。空冷式の「XE9785」(10U)と直接水冷式 の「XE9785L」(3OU)には、デュアルソケット AMD EPYC(TM) プロセッサーと、ノードあたり8基のAMD Instinct(TM) MI355X GPUが搭載されています。これらのプラットフォームをAMD Pensando(TM) Pollara 400 AI NICと「Dell PowerSwitch AIファブリック」と組み合わせることで、スケーラブルなコンピューティング、TCO(総所有コスト)の向上、運用コストの削減を実現できます。
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新しい「Dell PowerEdge R770AP」は、並列処理の強化、メモリ レイテンシーの低減、豊富な PCIeレーンにより、迅速な取引アルゴリズム、スケーラブルなメモリ構成、およびネットワーク パフォーマンスの向上を実現します。この空冷式プラットフォームにはインテル Xeon 6900 シリーズ(Pコア搭載インテル Xeon 6 プロセッサー)が搭載されており、コア数の多いCPU、大容量のキャッシュサイズ、CXLメモリ拡張をサポートしています。
大規模なAI向けの高度なネットワーク:デル・テクノロジーズはオープン ネットワーキングを推進し、AI ファブリックの導入を加速して、組織が拡大するニーズに応えるためのスケーラビリティーを実現します。
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Broadcom Tomahawk-6(R)を搭載した「Dell PowerSwitch Z9964F-ON」と「Z9964FL-ON」は、マルチレートの柔軟性を備え、102.4テラバイト/秒のスイッチング容量を実現します。これらのスイッチはAIワークロードとHPCデータセンターを加速し、100,000個を超えるアクセラレーター チップによる大規模な空冷および直接水冷方式(DLC)の導入をサポートします。
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「Enterprise SONiC Distribution by Dell Technologies」と「SmartFabric Manager for SONiC」を組み合わせることで、ユーザーは導入、ライフサイクル管理、監視を簡素化および自動化しながら、画期的なネットワーク機能をより簡単に導入して大規模なAIファブリックを高速化できます。
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「SmartFabric Manager」に、「Dell AI Factory」の統合機能が含まれるようになりました。自動化されたブループリントによってAIインフラストラクチャーの導入がシンプルになり、迅速かつエラーのないセットアップが可能になります。また、「PowerScale」ストレージ ソリューションの新たな導入自動化サポートなど、手動による介入を最小限に抑えて導入時間を大幅に短縮できます。さらに、「SmartFabric Manager」は、「Dell OpenManage Enterprise(OME)」とのラックスケール統合を導入しています。これにより、GPUインフラストラクチャー全体を包括的にエンド ツー エンドで可視化できるようになり、より迅速かつ簡単にトラブルシューティングを行えるようになります。
AI PCの強化:デル・テクノロジーズのAI PC向けエコシステム基盤の拡張には、従来のデータセンターだけでなく、AMD Ryzen AIプロセッサーを含むシリコンサポートも追加されました。この互換性の強化により、AI PCのワークフローが合理化されました。パフォーマンスが最適化されているため、開発者はデバイス上のAIアプリケーションをより効率的に作成できるようになります。
制御を強化する統合型の耐障害性インフラストラクチャー: 「Dell Integrated Rack Scalable Systems(IRSS)」プログラムに追加された新機能により、スケーラビリティーと最大限の効率性を実現する、信頼性が高くインテリジェントなインフラストラクチャーの更新が可能になります。
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「Dell OpenManage Enterprise(OME)」では、サーバーからラックスケール環境までの統合管理が可能になりました。「OME」は、コンピューティング、電源、冷却の管理を単一のコンソールに統合し、内蔵の漏水監視と自動対応により、最大25,000台のデバイスを自動化して稼働時間を最大化します(*4)。
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「Dell Integrated Rack Controller(IRC)」は、可視性を実現し、「OME」および「iDRAC(Integrated Dell Remote Access Controller)」とシームレスに統合されるハードウェアとソフトウェアを組み合わせたソリューションです。これにより、ラックレベルでの漏水検知と対応を迅速かつ自動的に行い、ダウンタイムとリスクを最小限に抑えます。
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「Dell PowerCool Rack-mount Coolant Distribution Unit(RCDU)」は、コンパクトな4Uフォームファクタの高性能でコンパクトな4U水冷ソリューションです。最大150kWのラック密度に対応し、エネルギー効率の高いAI導入を実現します。19インチの「Dell IR5000」ラックおよびOCP標準ベースの21インチの「Dell IR7000」ラックと互換性があり、「PowerCool RCDU」は「OME」に接続して冷却エコシステムを一元管理します。「Dell ProSupport」を合わせて活用することで、予防的なメンテナンスを行い、最高のパフォーマンスと信頼性の高いシステムサポートを保証します。
デル・テクノロジーズ株式会社 執行役員 インフラストラクチャー・ソリューションズ営業統括本部 UDS & SRP営業本部長 五十嵐 修平は、次のように述べています。「日本企業のAI活用が進む中、複雑性が大きな課題となっています。『Dell AI Factory』の強化により、自動化された統合ソリューションでAI導入を大幅に簡素化します。エンド ツー エンドの包括的ポートフォリオで、お客様のデジタル変革とイノベーション創出を支援していきます」。
提供時期について
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Dell AIワークロード ブループリントは、すでにテクニカルプレビューで提供開始しています。
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「Dell Services」のAIユースケース パイロットは、すでに全世界で提供開始しています。
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「PowerEdge XE9785」 は、2025年12月に全世界で提供開始予定です。
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「PowerEdge XE9785L」は、すでに全世界で提供開始しています。
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「PowerEdge R770AP」は、2025年12月に全世界で提供開始予定です。
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ソフトウェア デファインドの「PowerScale」は、2026年上半期に全世界で提供開始予定です。
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「PowerScale parallel NFS」サポートは、2026年に全世界で提供開始予定です。
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「ObjectScale AI-Optimized Search」は、2026年下半期から全世界で提供開始予定です。
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「PowerSwitch Z9964F-ON」と「Z9964FL-ON」は、2026年下半期に全世界で提供開始予定です。
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「Enterprise SONiC Distribution by Dell Technologies PowerSwitch」のサポートは、2026年上半期に全世界で提供開始予定です。
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「SmartFabric Manager」は、2026年上半期に全世界で提供開始予定です。
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拡張されたデル・テクノロジーズのAI PC向けエコシステム基盤のアップデートは、すでに全世界で提供開始しています。
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「Dell OpenManage Enterprise(OME)」のアップデートは、2026年1月に全世界で提供開始予定です。
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「Dell Integrated Rack Controller(IRC)」は、2025年11月に全世界で提供開始予定です。
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「Dell PowerCool Rack-mount Coolant Distribution Unit(RCDU)」は、2026年上半期に全世界で提供開始予定です。
*1. Omdia傘下のEnterprise Strategy Group社による調査レポート「Research Report, “Architecting the Network for an AI-powered World」に基づく(2025年2月)。
*2. 1,302人のITDMと359人のAI実務者を含む1,661人に実施した、デル・テクノロジーズ最高戦略室による企業のAI導入調査(米国の調査結果)に基づく(2024年11月)。
*3. デル・テクノロジーズの委託により、Prowess Consulting社が執筆した論文「Which Vendor Offers the Broadest AI Portfolio for Scalable Innovation?(スケーラブルなイノベーションを実現するうえで最も幅広いAIポートフォリオを提供しているベンダー)」に基づく(2025年10月)。
*4. 将来のOpenManageリリースに関する2026年上半期までに予定されている記録(2025年11月時点)。結果は変動する場合があります。
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■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、AI時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
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