ChatGPTなど生成AIを使いたい不動産会社は約6割。一方、使いこなす会社は約1割(いえらぶ調べ)
■調査サマリー
不動産会社の約6割が生成AIを「使いたい」、一方「使えている」のは約1割
生成AIを利用して増える不動産会社の不安1位は「情報の精度」
エンドユーザーが生成AIに期待する機能1位は「おすすめ物件の提案」、不動産会社は「文章作成」
①不動産会社の約6割が生成AIを「使いたい」、一方「使えている」のは約1割
不動産会社の59.3%が生成AIを「業務で使いたい」と回答しました。それに対し生成AIを使えている不動産会社の割合は「毎日使っている」(1.5%)、「時々使っている」(10.2%)と合計11.7%にとどまっています。
当社が2023年7月に公開した「SNSの利用状況に関する調査」(※1)におけるSNSと同様、「使いたいが使えていない」不動産会社が多い結果となりました。また、経済産業省が2023年8月7日に公開したレポート(※2)で「業務に生成AIを導入している」と回答した国内企業は24.0%であり、ほぼ半分の割合になりました。
②生成AIを利用して増える不動産会社の不安1位は「情報の精度」
生成AIの利用に際して不安に感じることを尋ねたところ、生成AIを使っていない不動産会社の回答1位は「使いこなす自信がない」(44.7%)、2位「情報の精度」(43.0%)、3位「お金がかかりそう」(37.1%)となりました。生成AIを使っている不動産会社では1位「情報の精度」(53.6%)、2位「不安を感じることはない」(26.8%)、3位「個人情報の保護」(25.0%)となりました。
生成AIの利用経験を問わず「情報の精度」が不安という回答は多く、利用している不動産会社の回答では他を大きく離して1位になりました。なお、1年以内に住まい探しをしたエンドユーザーが感じる「住まい探しで生成AIを利用するときの不安」でも1位が「情報の精度」(62.5%)、2位が「個人情報の保護」(46.8%)と「情報の精度」が唯一過半数を占める回答になっています。
生成AI特有の「学習情報が古く最新情報を誤る場合」や「もっともらしい嘘」が実際の大きな課題であり、利用には不動産や各分野の知識を持つ人による監修が重要と考えられます。
③エンドユーザーが⽣成AIに期待する機能1位は「おすすめ物件の提案」、不動産会社は「⽂章作成」
生成AIを利用する場合、エンドユーザーが期待する機能の1位は「おすすめ物件の提案」(59.8%)、2位は「内見予約」(40.0%)と、住まい探しが便利になることを期待する傾向が出ました。
不動産会社の回答では「文章作成」(51.1%)が1位、「業務量の削減」(40.5%)が2位と、業務を少しでも減らしたいというニーズが明らかになっています。
■いえらぶGROUP 常務取締役 庭山健一 コメント
今後、AIに任せられる仕事はますます増えるでしょう。しかし、AIに業務を与えるのは人、AIから答えを導き出すのも人です。アシスタントとしてのAIを十分に活用いただき、目の前のお客様に集中し、ツールでは代替できない業務に集中いただければと存じます。
今回の調査では、生成AIを「使いたい」が「使いこなせるか不安」と回答した不動産会社様も多くいらっしゃいました。回答いただいた会社様以外にも、生成AI活用の一歩目を踏み出せずとどまっている方も多いと推察します。この結果を受け、時間や知識がなくてもChatGPTを活用できる「コピペで使えるChatGPTマニュアル」を作成いたしました。ぜひ一度、生成AIの便利さを感じていただければ幸いです。
コピペで使えるChatGPTマニュアル「不動産会社向け 生成AI活用のすゝめ」はこちらから。
https://ielove-cloud.jp/news/entry-604#download
※10月31日までの限定公開です。
■調査概要
調査期間:2023年6月28日(水)~2023年7月21日(金)
調査機関:自社調査
調査対象:〈エンドユーザー〉いえらぶポータル利用ユーザーや当社SNSフォロワーなど、〈不動産会社〉いえらぶCLOUDを利用するクライアントなど
有効回答:〈エンドユーザー〉1,738件、〈不動産会社〉479件
調査手法:インターネット調査
▽詳細データはこちら
https://ielove-cloud.jp/blog/entry-04717/
▽本リリースに関する問い合わせ
https://ielove-cloud.jp/news/entry-604#mail
■いえらぶGROUPについて
いえらぶGROUPは「ITの力を使って不動産会社の業務を効率化する」「誰もが快適に住まいを探せる環境をつくる」という使命のもと、2008年に設立した不動産×ITサービスの開発・運営会社です。
主力事業である不動産業界向けSaaSの「いえらぶCLOUD」は全国12,000社で利用されています。また、近年深刻化する「空き家問題」に取り組むメディアの運営や、「おとり広告」を未然に防ぐ独自機能の開発などを通して、住まい探しをサポートしています。
いえらぶGROUPは、不動産会社を応援する伴走者です。不動産業界のIT専門家としてSaaSやビッグデータを活用し、業務効率化・デジタル化を行ってまいります。利益相反の観点からも、宅地建物取引業者の登録・不動産取引業に参入する予定はございません。
今後も不動産業界のDXを促進し、よりよい“住”環境の実現を目指します。
会社名:株式会社いえらぶGROUP
代表者:岩名泰介
設立 :2008年1月
資本金:3,825万円
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル24F
コーポレートサイト:https://www.ielove-group.jp/
不動産事業者向けサービス紹介サイト:https://ielove-cloud.jp/
※1【いえらぶGROUP】「住まい探しにおけるポータルサイト・SNSの利用状況に関する調査」
https://ielove-cloud.jp/news/entry-588/
※2【経済産業省】「生成 AI 時代の DX 推進に必要な人材・スキルの考え方」
https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230807001/20230807001-b-1.pdf
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