フローレンス、株式会社AndNatureとともにルールメイキング体験ワークショップを提供開始
〜社会課題を「自分ごと」に。次世代の社会変革リーダーを育成〜

認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区、代表理事:赤坂緑)は、教育事業を行う株式会社AndNature(東京都中央区、代表取締役:竹田英樹)と提携し、中高生を対象としたワークショップの提供を開始します。
本ワークショップは、フローレンスが取り組むこども・親子に関連する社会課題をテーマに、政策提言という実践的なアプローチを通して、次世代を担う中高生が社会をより良くするために主体的に考え、行動する力を育むことを目指します。
取り組み開始の背景

こども家庭庁が実施した「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査(令和5年度)」によれば、日本の13~29歳の若者で「社会に満足している」と回答したのは34.6%と、主要国平均49.3%を大きく下回っています。一方で、「不満である」と回答した割合は50.8%にのぼり、こちらも主要国平均43.7%を上回る高い水準となっています。さらに、「社会の課題解決に関わりたい」と回答した割合は43.3%にとどまり、主要国平均(59.8%)を下回りました。
これらのデータは、日本の若者が社会に対して強い不満を抱きながらも、自らその課題解決に関わろうとは思えないという、特異な傾向を示しています。こうした状況は、若年層の低い選挙投票率にも表れており、社会に対する不満や問題意識を持ちながらも、解決に向けて自ら関与する手段や機会を見出せていない若者が多く、関心と実際の行動との間に大きなギャップがあります。
フローレンスはこれまで、政策提言を通じて数々の制度や仕組みの創設に携わってきました。社会人向けには「政策起業家」の育成を目的とした「政策起業道場」を展開してきた実績があります。今回、その知見を次世代に広げるべく、若者自身が「社会は変えられる」と実感し、行動するきっかけとなるワークショップを新たに立ち上げました。
ワークショップの概要

本ワークショップの基本的なプログラムの内容・流れは以下のとおりです。
※直接フローレンスオフィスに来訪いただく「訪問プラン」と来訪前にオンラインでの講義を開催する「訪問×オンラインプラン」の2プランをご用意しています。
1.フローレンス事業紹介・政策提言に関するレクチャー
法律や制度がどのように作られるのか、効果的な政策提言とはなにかについて、フローレンスがこれまでの経験で培ってきたノウハウを基に分かりやすく解説します。
2.政策提言体験グループワーク
こども・親子に関する具体的な社会課題をテーマに、グループで現状分析、課題解決のためのアイデアを出し合い、議員や官僚に伝えると仮定し、政策提言としてまとめます。
3.政策提言発表体験
作成した提案を、議員や官僚へ政策提言すると仮定し、参加者やフローレンススタッフに向けて発表します。発表を通して、提案内容を論理的に伝える力や質疑応答への対応力を養います。フローレンスの政策提言に関わるスタッフからのフィードバックも行います。

対象 |
中学3年生~高校生 |
所要時間 |
2~3時間程度 ※授業時間に合わせて調整可能ですのでまずはご相談ください。 |
目的 |
・社会課題に対する関心を高め、「自分ごと」として捉えるきっかけを提供します。 ・政策提言という具体的なアクションを通じて、「自分にも社会を変えられる力がある」という実感と自信を育みます。 ・主体的な学びを通して、課題発見・分析力、思考力、コミュニケーション能力など、将来社会で活躍するために必要な力を養います。 |
実施場所 |
フローレンスオフィス(東京都千代田区) |

株式会社AndNatureとの提携について
株式会社AndNatureは、アクティブラーニングや修学旅行プログラムの企画・運営において豊富な実績を持ち、全国の教育機関との強固なネットワークを有する企業です。
これまでもフローレンスでは、AndNatureを通じて地方からの修学旅行生を受け入れてきました。
一方、フローレンスは、社会課題の現場での支援実践と、制度をより良くする政策提言の両面に取り組んできたNPOです。医療的ケア児支援法の成立をはじめとする多数の制度改革に携わってきた実績に加え、当事者視点に立った政策提言教育にも注力してきました。
今回の提携では、AndNatureが持つ教育現場へのアクセス力・企画運営力と、フローレンスの社会課題の現場で培った知見やノウハウ、政策提言の専門性を掛け合わせることで、より多くの中高生に「社会を動かすリアルな手法」を届けることが可能となります。

株式会社AndNature 東京学生エスコートご担当 藤井氏コメント
弊社の実施する修学旅行生向けキャリア教育プログラム「東京学生エスコート」では2018年から現在までに全国180校2万人の中高生の受け入れを行ってきました。
将来に漠然とした不安や迷いを抱える中高生が少し年上の大学生と一緒に、実際に企業で働く人々のリアルな声や現場を体感することで、社会とのつながりや自分の可能性に気づいてもらうことを目指します。
今回、フローレンスと連携して「ルールメイキング体験ワークショップ」を全国の中高生に広く届けることで、キャリア教育の枠を超えた「本物の体験」が中高生の進路選択や生き方に新しい視点をもたらすことに期待しています。
ワークショップに関心を持たれた学校関係者の方へ
若者が社会に希望を持ち、自分らしく歩んでいける社会の実現を目指して、フローレンスは多くの学生に本ワークショップを提供し、その普及に取り組んでいきます。
本ワークショップにご興味のある方は、下記メールアドレス宛にお気軽にお問い合わせください。
<お問合わせ先>
認定NPO法人フローレンス 学生向けワークショップ担当
メールアドレス:rr@florence.or.jp
※件名または本文に「学生向けルールメイキングワークショップの問い合わせ」であることを明記の上ご連絡ください。
※ご希望の条件や時期などによって、受け入れができない場合がありますのでご了承ください。
認定NPO法人フローレンスについて
こどもたちのために、日本を変える。フローレンスは未来を担うこどもたちを社会で育むために、事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で、社会課題解決と価値創造をおこなう国内最大規模のNPO法人です。

日本初の訪問型・共済型病児保育事業団体として2004年に設立し、ひとり親支援とこどもの貧困防止、こどもの虐待や親子の孤立防止、障害児家庭支援など、日本のこども・子育ての領域で総合的な活動をおこなっています。
2015年度に「小規模認可保育所」として国策化された「おうち保育園」をはじめとする保育事業、障害児家庭に保育や支援を届ける「フローレンスの障害児保育・支援」、こどもの虐待問題解決のため「フローレンスのにんしん相談・赤ちゃん縁組」、子どもの貧困を解決する「こども宅食」などの取り組みを全国に広め、たくさんの仲間と共に、社会に「新しいあたりまえ」をつくることを目指しています。
フローレンスコーポレートサイトURL: https://florence.or.jp/
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