「土砂崩れ」の補償、認知度は23.7% 年間3,000件超の支払実績を持つ、水災補償についてのアンケート調査

アイリックコーポレーション

「梅雨」「大型台風」に加え、近年では「集中豪雨」「ゲリラ豪雨」「土砂災害」などの自然災害もニュースで耳にする事が増えています。ウェザーニュースによると、今年の梅雨期間の雨量は地域によっては平年より多い予想で、激しい雷雨や大雨による河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意が必要とみられています。
そこで保険ショップ『保険クリニック』では、6月11日の「入梅」を前に、水災への備えに関して20歳~60歳の男女600名にアンケートを実施しました。
■調査結果抜粋

1)水災について心配な事は、74.5%にあたる447名が「台風・暴風雨・豪雨による浸水」と回答しました。(Q1)

2)加入している火災保険に水災の補償をつけている人は93名で、火災保険に水災の補償をつけていない人の方が146名と多いことが分かりました。(Q2)

3)水災の補償に加入している人のうち、63.4%は「危険だと思うから」と回答しました。(Q3)

4)水災の補償に加入していない理由は、居住エリアの水災被害や自宅への被害が心配ないことに次いで、「水災の補償を知らなかったから」が挙がっていました。(Q4)

5)高潮・土砂崩れ・雪解け水による洪水など、「水災補償」の支払対象となる損害は、そうでないものに比べて正答率が低い傾向にあり、土砂崩れの正答率は23.7%でした(Q5)

6)保険以外での水災に対する備えは、半数近くが「何もしていない」と回答しました。(Q6)


■調査方法
サンプル数 : 男女600名(男性300名、女性300名)
年   齢 : 20歳~60歳
調査方法  : Webアンケート
調査期間  : 2017年5月23日~5月26日

※自宅の形態
持家、戸建て  …52.5%
持家、集合住宅 …18.3%
賃貸、戸建て  …3.5%
賃貸、集合住宅 …25.0%
その他     …0.7%

※本リリースの分析は、弊社で行ったアンケート結果に基づいたものです。
※本リリースの調査結果や分析をご利用いただく際は、『保険クリニック調べ』と明記ください。


■調査結果詳細

Q1.水災に関して心配な事は何ですか。(いくつでも)

 

図1図1

  台風・暴風雨・豪雨による浸水 447名
  地震・噴火による津波     180名
  土砂崩れ            92名
  高潮による浸水         34名
  雪解け水による洪水       14名
  その他              6名
7割以上が「台風・暴風雨・豪雨による浸水」
20歳~60歳の男女600名に、水災に関して心配な事を聞いてみました。74.5%にあたる447名が、「台風・暴風雨・豪雨による浸水」が心配と回答しており、次いで「地震・噴火による津波」「土砂崩れ」と続きました。
その他に、河川の決壊による浸水、道路の冠水などが挙がりました。


Q2.水災に対しての補償を準備していますか。

 

図2図2

  火災保険に水災の補償をつけている       15.5%(93名)
  火災保険に水災の補償をつけていない      24.3%(146名)
  火災保険に水災の補償をつけているか分からない 22.2%(133名)
  火災保険に加入していない           16.8%(101名)
  分からない                  21.2%(127名)
水災の補償は約6人に1人!
加入している火災保険に水災の補償をつけている人は15.5%(93名)で、火災保険に水災の補償をつけていない人の方が24.3%(146名)と多いことが分かりました。


Q3.水災の補償に加入している理由は何ですか。(いくつでも)

 

図3図3

  危険だと思うから     59名
  加入時からついていたから 28名
  被害額が大きいと思うから 13名
  勧められたから       9名
  その他           2名
  分からない         2名
Q2.で「火災保険に水災の補償をつけている」と回答した93名に、その理由を聞いてみました。63.4%にあたる59名は「危険だと思うから」と回答し、災害のリスクを認知した上での選択のようでした。


Q4.水災の補償に加入していない理由は何ですか。(いくつでも)

 

図4図4

  水災の心配がないエリアだから       60名
  水災があっても自宅への被害は心配ないから 31名
  水災の補償を知らなかったから       22名
  保険料が高いから             21名
  賃貸住宅のため建物への補償は必要ないから 18名
  被害額が小さいと思うから         12名
  加入を勧められなかったから        10名
  何となく                  8名
  分からない                 6名
  その他                   1名
Q2.で「火災保険に水災の補償をつけていない」と回答した146名に、その理由を聞いてみました。「水災の心配がないエリアだから」が最も多く60名(41.1%)、「水災があっても自宅への被害は心配ないから」(マンションの上層階など)31名(21.2%)の順となりました。次いで22名(15.1%)が「水災の補償を知らなかったから」と回答しており、火災保険でカバーできる補償について正しく認知されていない事が分かりました。


Q5.火災保険の中の水災補償で、支払いに該当するのはどれだと思いますか。(いくつでも)

 

図5図5


「土砂崩れ」への補償、認知度は23.7%
600名全員を対象に、水に関する被害について、火災保険の中の水災補償で支払いに該当するのはどれだと思うかを聞いてみました。
「地震保険」や「水濡れ」の特約に該当するなど、「水災補償」の対象外である損害であるほど正答率が高く、高潮・土砂崩れ・雪解け水による洪水など、「水災補償」の対象である損害は正答率が低い傾向にありました。せっかく加入していても、自身の契約で保険金が支払われるケースを把握していないと保険金の請求手続きをすることができません。何が「万が一」に該当するのか定期的に確認して、自身の認識とのズレがないか等をチェックすることが必要です。


Q6.保険以外で、水災時に備えている事はありますか。(いくつでも)

 

図6図6

  何もしていない                 273名
  天気予報に注意している             155名
  ハザードマップで自宅周辺の危険度を確認した   114名
  防災グッズ等を準備した              92名
  水災発生時の避難場所を確認した          75名
  防災訓練に参加した                31名
  家財や貴重品の置き場に注意している        27名
  家の構造や宅地の周りに水災のための備えをしている 10名
  安全な地域への引越をした(検討している)       5名
保険以外は「何もしていない」
保険以外で、水災時に備えていることを聞いてみました。約半数にあたる273名は「何もしていない」と回答しました。ハザードマップで地域の水災の危険度を把握すると共に、防災グッズの準備や避難場所の確認等、自宅付近で水災が起こった時に、すぐに自身の身を守る行動ができるように普段からの意識づけが大切です。



■火災保険の「水災」補償について(参考)
台風、豪風雨、豪雨等による洪水、融雪洪水、高潮、土砂崩れ等の水災によって、保険の対象(建物や家財)に、再調達価額の30%以上の損害が生じた場合、または床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水を被った場合等が該当します。
水災保険金の支払状況は、2014年度で3,379件(約98億円)です。
2010年度から2014年度の5年間を平均すると、火災保険金からのすべての支払保険金(地震保険は含まず)のうち、支払件数の約1%、支払保険金の約5%を水災保険金が占めています。
(損害保険料率算出機構 「2016年度火災保険・地震保険の概況」 火災保険 住宅物件事故種別支払統計表 より)

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会社概要

URL
https://www.irrc.co.jp/
業種
金融・保険業
本社所在地
東京都文京区本郷2-27-20  本郷センタービル 4F
電話番号
03-5840-9550
代表者名
勝本 竜二
上場
東証グロース
資本金
13億5478万円
設立
1995年07月