【Amazon予約スタート】子どもたちに豊かな体験を。幼児教育の第一人者が〝子育ての本質〟を語る――
教育格差、メディア漬け、SNS普及、AIの発展、人間関係の希薄化、多文化共生、ライフスタイルの多様化。課題の多い現代社会で子どもを「心の貧困」から守るために大人にできることとは。
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大きな過渡期を迎えている保育・教育・子育ての諸問題
いまから5年前の2020年3月、新たな学習指導要領が公示されるなどして、2020年は「教育改革」の年だと言われました。2023年には「こども家庭庁」が発足するなど、教育や子育てを取りまく環境は近年大きく変化しているように見えます。
しかし、1990年代後半頃から問題視されるようになった「学力格差」の問題や、2006年にOECD(経済協力開発機構)の報告書で指摘された「子どもの貧困」の問題。そして2010年頃から本格的に認識されるようになった「体験格差」の問題は、その後コロナ禍や経済状況がその格差を深刻化させており、未だ解決への道筋が見えません。
また、2024年の日本の出生数は初めて70万人を下回り、約68.5万人となりました(※1)。全国で毎年約450校が廃校となっていることや(※2)、20年後には約36.3%が65歳以上の高齢者になることを考えても(※3)、現代の子どもたちが生きていくこれからの時代は、いま以上に困難になることは容易に想像できます。
※1 人口動態統計のデータをもとにした日本総研による推計
※2 文部科学省「廃校施設等活用状況実態調査」より
※3 総務省「統計からみた我が国の高齢者」より
ますます重要視される子どもたちの「生きる力」
学校教育のみならず、子育てにおいても課題は山積みです。情報化や国際化、経済問題など、社会状況との関係も切り離せず、子どもを取り巻く環境は一層厳しさを増しています。
このような状況のなか、改めて見直されているのが子どもの「生きる力」を育むこと。予測不能なこれからの社会においては、自らの力で未来を切ら開き、乗り越え、自分らしく生きていくための力が必要でしょう。
〝子育てで本当に大事なこと〟をまとめた「育児本」が3月5日に発売
その「生きる力」に着目した書籍が辰巳出版より3月5日(水)に発売となります。タイトルは『子どもの生きる力をのばす5つの体験 答えのない子育てで本当に大事なこと』。
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「生きる力」は「非認知能力」と言われることもあります。
発想力や思考力、試行錯誤力や共感力、協調性やコミュニケーション能力、意欲や社会性、自信や思いやりなどの非認知能力は、人間にとって生きる土台になる力。これらは五感に刺激を受けるさまざまな「体験」をすることによって身につき、のばしていくことができます。
では、どのような「体験」が必要になるのでしょうか。ただ、旅行や習いごとなどの「活動」をすればよいわけではありません。大切なのは、その活動による脳や腸、五感への刺激、内臓感覚や体性感覚など人間のあらゆる感覚の発達、言葉や感情、非認知能力の育ちが豊かなものであるかどうかです。この本は、「体験格差」問題やネット社会の影響なども踏まえて、子どもが子ども時代に体験を重ねることの大切さを説きます。
ネット書店で予約販売スタート
著者は、幼児教育の第一人者である汐見稔幸氏。発売に先駆けて、Amazonや楽天ブックスなどで予約がスタートしました。商品画像や内容の詳細など、商品ページは順次更新されます。
全208ページ、巻末には25ページにわたって体験のきっかけを100例収録しています。本書は、子育てにおける大事な心得を提示した書であると同時に、社会や文化、人間の在り方を問うものでもあります。
便利で快適な社会がもたらした「文化的貧困」や「体験格差」問題を見つめ、〝人間の知性の原点〟に立ち戻ります。
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汐見 稔幸(しおみ としゆき)
東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長、一般社団法人家族・保育デザイン研究所代表理事、全国保育士養成協議会会長、日本保育学会理事。
教育学、教育人間学、保育学、育児学を専門とし、教育者や親まで幅広く支持されている教育・保育評論家。子育て番組のコメンテーター、雑誌『エデュカーレ』の責任編集、講師・講演活動、研修施設「ぐうたLABO」とエコビレッジ「ぐうたら村」の運営など多方面で活動する。
『学校とは何か 子どもの学びにとって一番大切なこと』(河出書房新社)、『新時代の保育のキーワード 乳幼児の学びを未来につなぐ12講』(小学館)など著書多数。
【書籍情報】
書名:子どもの生きる力をのばす5つの体験 答えのない子育てで本当に大事なこと
著者:汐見稔幸
発行:辰巳出版
発売日:2025年3月5日
定価:1,540円(本体1,400円+税)
体裁:四六判/208ページ
▼Amazon
https://www.amazon.co.jp//dp/4777830543/
▼楽天ブックス
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