第44回放送文化基金賞 『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』が「番組部門 テレビドキュメンタリー番組」で優秀賞を受賞

第44回放送文化基金賞におきまして、『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』が、「番組部門 テレビドキュメンタリー番組」で優秀賞に選ばれました。
放送文化基金賞は、公益財団法人 放送文化基金が「視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた番組」、「放送文化、放送技術の分野での顕著な業績」を対象に毎年表彰しているものです。「番組部門 テレビドキュメンタリー番組」では参加85作品の中から、最優秀賞1作品、優秀賞1作品(本作)、奨励賞3作品が選出されました。
贈呈式は、2018年7月3日(火)に東京で行われる予定です。

『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』より『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』より


第44回放送文化基金賞 「番組部門 テレビドキュメンタリー番組」 【優秀賞】
『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』

放送:2017年8月13日(日) 午前3:46~4:40
プロデューサー:村瀬史憲
ディレクター:依田恵美子
ナレーション:上田定行
撮影:矢野健一郎 川原和征
音声:宇都木琢
編集:竹内雅文
音効:村上祐美
MA:犬飼小波

 容】
防衛省が民間フェリーと船員を運用できる制度をスタートさせた。現在の「防衛大綱」は、北朝鮮や中国を「脅威」と位置づけ、有事の際に北海道などの陸上自衛隊を九州・沖縄へ展開することを盛り込んだ。しかし自衛隊には部隊を運ぶ十分な艦船がない。防衛出動では民間人を乗せることはできない。そこで民間人を予備自衛官にする「予備自衛官補」を海上自衛隊に取り入れた。
太平洋戦争中、漁船など数多くの民間船が「徴用」された。民間船員の死亡率は海軍の約2倍にのぼった。また湾岸戦争時には日本政府が民間の輸送船をペルシャ湾に派遣。アメリカ軍の指揮下で行動し、イラク軍のミサイル攻撃に晒されていたことが今回の取材で判明した。

制作意図
「戦争は過去にあらず」。私たちが戦争関連のニュースを伝える時に意識している視点です。
2016年に「戦後71年」の取材でディレクターが、戦争中に多くの漁船が徴用され、海外に派遣されていたことを知りました。同じころ、防衛省が民間フェリーと契約し、有事の際に運航することを知りました。調べてみると海上自衛隊が「予備自衛官補」という制度を導入することが分かり、それが「有事の際の民間人の活用」であることに気付きました。戦争中の徴用と、防衛省が進める「民間の活用」が結びつきました。新しい安保法制の下で、重大な変化が起きている。その一端を視聴者に伝えたくて、この番組を制作しました。

選考理由
フェリーで自衛隊を運ぶ。有事の際には、民間人を予備自衛官にするという、戦時中の「徴用」に等しい重要な制度が、自衛隊に取り入れられていた。まさに今、伝えなければならない重要なことを人々に伝える。時代を捉えたジャーナリズムの本分であろう。

受賞のコメント
プロデューサー 村瀬史憲(むらせふみのり)
この番組に目をとめて下さった皆様に感謝いたします。我々メ~テレ報道局は戦後70年を機に「戦争は過去にあらず」という方針を掲げ、民間船と戦争の関係を取材し続けています。徴用によって兄を失った男性は「いつの間にか戦争の中にいた」とディレクターに語りました。「防衛フェリー」は朝鮮半島情勢が緊迫していた局面で、民間を組み込みながら進められている国防政策の一断面を伝えたくて制作した番組です。新しい安保体制が予感させるのは自衛隊とアメリカ軍の融合です。人員を含めた輸送手段の確保はアメリカの軍事行動に日本が加わるための準備なのではないか。「いつの間にか」と悔いることがないよう取材を続けていきたいと思います。

『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』
番組サイト: https://www.nagoyatv.com/bouei_ferry/
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