【国立科学博物館】国立科学博物館主催 第38回 植物画コンクール 入選作品決定
独立行政法人国立科学博物館(館長:篠田 謙一)では、毎年、植物への理解を図る学習支援活動事業の一つとして、植物画コンクールを実施しております。
令和3年度は、第38回を迎え、全国から1,491点の応募があり、このたび審査の結果、文部科学大臣賞3点を含む84点の受賞作品を決定しました。
入選作品展を筑波実験植物園にて令和4年2月11日(金・祝)~2月27日(日)まで、上野本館にて令和4年6月下旬~7月中旬頃に、附属自然教育園にて令和4年9月中旬~10月中旬頃に行う予定です。
令和3年度は、第38回を迎え、全国から1,491点の応募があり、このたび審査の結果、文部科学大臣賞3点を含む84点の受賞作品を決定しました。
入選作品展を筑波実験植物園にて令和4年2月11日(金・祝)~2月27日(日)まで、上野本館にて令和4年6月下旬~7月中旬頃に、附属自然教育園にて令和4年9月中旬~10月中旬頃に行う予定です。
- 国立科学博物館主催第38回植物画コンクール概要
後 援:全国科学博物館協議会
趣 旨:植物画を描くことによって、植物のすがたを正しく観察し、植物をより深く理解するとともに、植物に対する愛情を深め、人と植物のつながりにも高い関心を持っていただくことを目的とする。
募集部門:「小学生の部」 「中学生・高校生の部」 「一般の部」の3部門
作品規格:一人1点、未発表のオリジナル作品、用紙のサイズはB4判、または八ツ切厚さ5ミリ以内、画材は自由。
受付期間:令和3年9月1日(水)~令和3年10月31日(日)
応募総数:小学生の部718点、中学生・高校生の部628点、一般の部145点(合計1,491点)
審 査:審査員が、植物学・美術・教育の立場から、観察の注意深さ、表現の正確さ、芸術的な美しさなどを基準として、令和3年11月26日(金)に国立科学博物館総合研究棟会議室において審査を行った。
審 査 員:
西野 範夫 元上越教育大学学校教育学部教授
邑田 仁 東京大学大学院理学系研究科特任教授
遠藤 一支 土浦市立土浦第二中学校教諭
石川美枝子 植物画家
細矢 剛 国立科学博物館筑波実験植物園長
田中 伸幸 国立科学博物館植物研究部
- 入選作品 <審査員講評>
大人とは違った視点でよく植物を観察していると感心する。植物をただの絵の対象物ではなく、“自分の植物“として描いていることが感じられ、小学生でこのような絵が描けるのは、心が豊かだからだと思われる。これからの植物画の可能性や広がりに期待している。
〔小学生の部 文部科学大臣賞〕 ザクロ 藤原 詩(宮城県)
ザクロを描くのは難しいが、しっかりと観察し素直に表現することにより、花や葉を上手に描けた作品である。特に花の特徴をよくつかんでおり、色合いもよい。
〔小学生の部 国立科学博物館長賞〕 ボタン‘八千代椿’ 番澤 実希乃(東京都)
複雑な花をよく観察し考えて描いており、構図がとてもよい作品である。作者の表現したい花の絵となっていると思われる。
〔小学生の部 筑波実験植物園長賞〕 エゾノコリンゴ 川内谷 遥花(北海道)
表現が難しい白い花や葉などをしっかりと観察して素直に描いた非常によい作品であり、純粋さが感じられる。
■中学生・高校生の部
いろいろな植物を題材とした作品があり、多様化が進んでいることが感じられた。大変な世の中の状況ではあるが、応募作品には、生きた植物としっかりと向き合って描いたと思われる作品が多くあった。小学生と同様に、これからの植物画の可能性に期待したい。
〔中学生・高校生の部 文部科学大臣賞〕 アカツメクサ 山本 晃太(奈良県)
左の枠外から大きく描かれている花など、センスが光る作品で、小さな蕾が開花するまでの時間の経過も上手く表現されている。
〔中学生・高校生の部 国立科学博物館長賞〕 メドーセージ 矢口 舞(愛知県)
細かいところまで丁寧に描かれており、よく植物の特徴をとらえている作品である。葉をはじめ色のバランスも大変よい。
〔中学生・高校生の部 筑波実験植物園長賞〕 ビワ 加藤 里奈(東京都)
ハイライトが入り、コントラストも上手く表現されている。葉の裏側が実によく描かれており、全体の配置がとてもよい作品である。
■一般の部
植物画の優れた技法や凝った構図などにより、描きたいイメージが上手く表現されている作品が多く、全般的にレベルが高かった。以前は、似通った題材が多く傾向が固まっていたと思われる時期もあったが、今回は審査委員が初めて知った園芸種を題材とした作品もあるなど、全体的にバラエティーに富んだ作品が多く、多様な題材にチャレンジしている作品が多いと感じられた。
〔一般の部 文部科学大臣賞〕 ヤマユリ 三枝 美樹(神奈川県)
思わず触ってみたくなるほど精緻に描かれた絵で構図も素晴らしく、技巧を凝らしたさまざまな要素が入った作品である。
〔一般の部 国立科学博物館長賞〕 ノアザミ 伊藤 みゆき(愛知県)
斬新なアイディアで、花を真ん中で切り分けたような形で、雄と雌の花を描き分けている。相当練られたと思われる構図となっている。
〔一般の部 筑波実験植物園長賞〕 ツバキキンカクチャワンタケ 佐々木 容子(大阪府)
サイエンスと アートが上手く融合されて全体像が描かれた、素晴らしい構図の作品である。植物と菌類の関わりがよく表現されている。
入選作品数:
特別奨励賞(学校表彰):3校/聖徳学園小学校、宮城教育大学附属小学校、宮城県宮城野高等学校
各部門の佳作、準佳作の入選者は、プレスリリースのファイルデータをダウンロードの上、ご覧ください。
- 第38回植物画コンクール入選作品展
開催日時:令和4年2月11日(金・祝)~2月27日(日)
ウェブサイト:http://www.tbg.kahaku.go.jp/
国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
開催日時:令和4年6月下旬~7月中旬頃予定
ウェブサイト:https://www.kahaku.go.jp/
国立科学博物館附属自然教育園(東京都港区白金台5-21-5)
開催日時:令和4年9月中旬~10月中旬頃予定
ウェブサイト:http://www.ins.kahaku.go.jp/
作品展に関する情報は、各施設のウェブサイトで公開予定です。
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