ブッキング・ドットコム、2024年の調査から、LGBTQ+の旅行者は安全で最高な旅を選択していることが明らかに

日本のLGBTQ+旅行者の46%が「旅行中にありのままの自分でいられることが重要と回答

Booking.com Japan K.K.

【2024年7月12日、日本発表】

世界最大級の宿泊予約サイト Booking.com (以下、ブッキング・ドットコム)は、「すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を」を企業理念とし、恋愛対象や性自認に関係なく、誰もが安心して楽しめる旅の実現を目指しています。この取り組みの一環で、このほど日本を含む世界27の国と地域、11,469人のLGBTQ+の旅行者を対象に実施した最新調査*の結果を発表します。その結果、LGBTQ+の旅行者がいまだに大きな課題に直面していることが明らかになりました。

※LGBTQ+は、性的マイノリティを表す総称のひとつとして、用いられています。LGBTは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性自認が出生時に割り当てられた性別とは異なる人)の頭文字を取ったものです。他にも、インターセックス(身体的性が一般的に定められた男性・女性の中間もしくはどちらとも一致しない状態の人)、ノンバイナリ―(身体の性ではなく、自分の性自認が男性・女性という性別のどちらにもはっきりと当てはまらない、または当てはめたくない人)など、セクシュアリティは様々です。


日本のLGBTQ+当事者の3分の1以上が「旅行中に不当な扱いを経験したことがある」と回答

日本のLGBTQ+旅行者の36%(世界:59%)が「旅行中に不当な扱いを経験したことがある」と回答し、前年(2023年)の25%(世界:58%)と比べると増加していることがわかりました。また、日本のLGBTQ+旅行者の32%(世界:41%)が、「旅行中のさまざまな状況を安全に乗り越えるために、別の自分を装ったことがある」と回答しています。

LGBTQ+の旅行者は、他の旅行者と自分の選んだ旅行先にいる地元の人々の両方から、何らかの不当な扱い的な扱いを受ける可能性があることを意識しており、日本のLGBTQ+旅行者の40%(世界:51%)は「LGBTQ+であることによって旅行者としての不安や自意識が高まっている」と回答しています。これは、特定の性自認の人ではさらに大きな懸念事項であり、トランスジェンダーでは64%、インターセックスでは57%、ノンバイナリーでは56%となっています。

旅行先を検討するうえでの関心事

日本のLGBTQ+旅行者の46%(世界:63%)が「旅行中にありのままの自分でいられることが重要な要素である」と考えています。LGBTQ+の旅行者は、旅行先を検討するなかで、以下のようなことを考えていることがわかっています。

● 日本のLGBTQ+旅行者の29%(世界:55%)が、LGBTQ+の人権、平等、婚姻に関する権利について、現地の法律を重要な要素であると考えている

● 日本のLGBTQ+旅行者の28%(世界:51%)が、自国と比較して旅行先がどの程度LGBTQ+の人々を受け入れているかを考慮している

●日本のLGBTQ+旅行者の25%(世界:50%)が、外国を旅するLGBTQ+コミュニティの旅行者の体験についてニュースで見聞きしたことを考慮している

これらの懸念は、LGBTQ+の旅行者の認識や意思決定に明らかな影響を与えています。日本のLGBTQ+旅行者の34%(世界:43%)は「過去1年以内に、旅行先がLGBTQ+の人々に協力的ではないと感じられたために、旅行を取りやめたことがある」と回答しています。この結果は、世界のLGBTQ+の子どものいない旅行者では40%であるのに対し、子どものいるLGBTQ+の旅行者では48%にのぼります。また、トランスジェンダーの旅行者では59%、インターセックスの旅行者では56%(いずれも世界の数値)と、さらにその傾向が強まります。


一方で、日本のLGBTQ+の旅行者の44%(世界:56%)は過去12ヶ月間に、LGBTQ+を自認する人々に協力的であると思われる地域への旅行を予約しています。また、LGBTQ+ツーリズムがすでに確立されている旅行先を選ぶ、と回答した日本のLGBTQ+コミュニティの旅行者の割合は57%(世界:57%)でした。

フライトや旅行中の過ごし方

LGBTQ+の旅行者は旅先が決まると、フライト中に起こりうる不当な扱いへの不安を和らげるために、さらに対策を講じています。

日本のLGBTQ+旅行者の30%(世界:36%)は、LGBTQ+の自分に向けられる反応や行動を恐れて、見知らぬ人の隣に座ることに不安を抱いています。その傾向がより顕著に見られるのは、トランスジェンダー(世界:57%)、インターセックス(世界:48%)、ノンバイナリー(世界:44%)となっています。その結果、日本のLGBTQ+旅行者の35%(世界:46%)は、「不当な扱いを恐れて他の人との接触を最小限に抑えるために、あらかじめ特定の席を選択することにしている」と回答しています。トランスジェンダー(世界:61%)、インターセックス(世界:55%)、ノンバイナリー(世界:50%)となっています。

また、旅行中に不安を感じる機会の多いLGBTQ+当事者は、日本のLGBTQ+旅行者の29%(世界:40%)が、「自分自身を守るために、潜在的な不当な扱いや望ましくない注目を避けるため、外見や行動の一部を変えている」と回答しています。

LGBTQ+の旅行者が、今後より良い旅行体験をするためにどのような改善点を旅行会社に要望するかを尋ねたところ、日本のLGBTQ+旅行者の11%(世界:28%)の人が、「歓迎されていると感じられる宿泊施設を見つけるのに役立つ、絞り込み機能」を挙げました。この機能を特に重視しているのは、トランスジェンダー(世界:49%)とジェンダーフルイド(※)(世界:40%)の旅行者です。

※性自認が複数の性のあいだで揺れ動くセクシュアリティを持つ人

LGBTQ+当事者に対する、ブッキング・ドットコムの取り組み

ブッキング・ドットコムのCMO兼シニア・バイスプレジデントであるアルヤン・ダイクは、次のように述べています。「ブッキング・ドットコムでは、誰もが自分らしいスタイルで旅に出かけ、世界を体験できるべきだと強く信じています。私はゲイの当事者として、残念ながら今年はプライドのイベントを前にして渡航警報がすでに発令されるなど、世界の多くの地域で依然として課題が続いていることを身をもって認識しています。このような状況にもかかわらず、LGBTQ+コミュニティの人々が自宅でも旅行中でも生き生きとした体験を柔軟に受け入れる姿を見て、私はとても感銘を受けています。現実的かつ具体的な進歩が見られる一方で、誰もが『Travel Proud』の取り組みによって本当の意味で安心して旅行できるようにするために、私たちは慎重に気を配りながらも自分たちの役割を果たさなければなりません。」

LGBTQ+コミュニティの旅行者は、自分たちの選択だけでなく、旅行業界の進歩を認識しており、日本のLGBTQ+旅行者の53%(世界:73%)が「インクルーシビティが高まったことで、旅行がより快適になった」と回答しています。

現在、ブッキング・ドットコムでは、LGBTQ+コミュニティの旅行者が直面する特有の課題についてや、出身地、恋愛対象、性自認に関係なく、すべてのゲストにより快適に感じてもらうために理解を深めてもらえるよう、取り組んでいます。

Travel Proudプログラムを用いてインクルーシブな旅の実現へ

Booking.comでは無料トレーニング「Travel Proud」**プログラムを宿泊施設向けに提供し、インクルーシブな旅の実現を遂行しています。オンライントレーニングを修了し、「Proud Certified」の認証を獲得したパートナー施設の施設ページには、より居心地の良い体験を期待できることをLGBTQ+コミュニティの旅行者に示せるよう、「Travel Proud」のバッジが追加されています。これにより、本認証を得た施設がよりインクルーシブなホスピタリティを標準的な要素とすべく取り組んでいることが明確になり、LGBTQ+の旅行者の安心感につながります。

現在、「Travel Proud」のラベルが付与された宿泊施設は、全世界で6万7,000軒以上にのぼります(前年同時期の2万4,000軒から増加)。日本は今年4月にプログラムの導入を開始し、約440の宿泊施設にラベル付与が広がっています。「Proud Certified」認証施設は世界中にあり、「Travel Proud(https://www.booking.com/proud.ja.html)」の専用ページで詳しく紹介しています。この専用ページでは本取り組みへの知識を深められるほか、「Proud Certified」認証施設を検索・予約することも可能です。

また、ブッキング・ドットコムは、国際LGBTQ+旅行協会(IGLTA)(https://www.iglta.org/our-partners/global-partners/platinum-partners/)とのグローバル・パートナーシップに加え、世界中のあらゆる人々にとってよりインクルーシブな世界を実現するというブッキング・ドットコムの取り組みを強調する、以下の2つの団体の新たなパートナーとなりました。

● 世界平等基金(GEF)(https://www.state.gov/global-equality-fund/)志を同じくする行政と民間の団体を結び、世界中のLGBTQ+の人々における人権と自由を推進し擁護することに尽力する、ユニークな官民パートナーシップです。GEFを通じて行政、企業、財団は、LGBTQ+の運動や人々を保護し支援するために活動している人権擁護団体や市民団体と連携しています。

● Stonewall National Monument Visitor Center(https://stonewallvisitorcenter.org/

ニューヨーク市の中心部、グリニッジ・ビレッジ地区に位置する、2024年6月28日オープンのランドマーク的な施設です。かつての擁護者や先駆者たちの生きた記念碑として、歴史的なストーンウォールの反乱の記憶を保存、展示、記念し、LGBTQ+の公民権運動を形作ったこの出来事を伝えます。

* 本調査は、ブッキング・ドットコムによって、次を含む27の国と地域で1万1,469名のLGBTQ+旅行者を対象に独自に行われたものです:アルゼンチン(201)、オーストラリア(606)、ベルギー(201)、ブラジル(503)、カナダ(804)、コロンビア(302)、クロアチア(204)、デンマーク(200)、フランス(1,005)、ドイツ(1,005)、香港(203)、インド(403)、イスラエル(204)、イタリア(603)、日本(402)、メキシコ(300)、オランダ(504)、ニュージーランド(202)、シンガポール(202)、スペイン(402)、スウェーデン(203)、スイス(200)、台湾(200)、タイ(202)、イギリス(1,007)、アメリカ(1,000)、ベトナム(201)。LGBTQ+の回答者は、性別、ジェンダー、性的指向のさまざまな層において自己認識をされた方々です。また、本調査への回答にあたっては、過去12ヶ月間以内にレジャー・観光目的で旅行していることも条件となっていました。本調査は、2024年の4月と5月にオンラインで実施されました。

** 「Travel Proud」プログラムは、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ブラジルポルトガル語、クロアチア語、日本語、ギリシャ語、ポルトガル語、タイ語、ドイツ語で受けることができ、定期的なトレーニングセッションが開催されます。現在、ブッキング・ドットコムの「Travel Proud」認証を取得済みの宿泊施設は全世界で6万7,000軒以上にのぼり、133の国と地域、1万2,645の都市および目的地に所在しています。


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Booking.comについて
1996年にアムステルダムにて設立され、Booking Holdings Inc.(NASDAQ:BKNG)の一員として、「すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を」を企業理念に掲げています。多種多様な宿泊施設と移動手段を簡単かつワンストップで予約ができるプラットフォームを通して、世界中のお客様に思い出に残る体験を提供しています。詳細については、ブッキング・ドットコムの公式SNSアカウント (@bookingcom_jp)、もしくは https://news.booking.com/ja をご覧ください。


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会社概要

Booking.com Japan K.K.

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業種
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本社所在地
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 WeWork38階
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代表者名
Glenn D. Fogel
上場
未上場
資本金
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設立
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