日本最大の公募広告賞 第59回「宣伝会議賞」が発表。グランプリは「それではお聴きください。川端康成で伊豆の踊り子。」

64万8138点の応募作品の中から、ついにグランプリが決まる!

株式会社宣伝会議

株式会社宣伝会議(東京都港区)は3月10日、日本最大の公募型広告賞である第59回「宣伝会議賞」の贈賞式を、都内で開催しました。また、その模様をYouTube上にてライブ配信しました。合計64万8138点の応募作品(コピー・CM)の中から最高賞のグランプリに選ばれたのは、オトバンクの課題「オーディオブックで『聴く読書』を日本に広げるアイデア」に対して応募された「それではお聴きください。川端康成で伊豆の踊り子。」という宮崎 響さんのキャッチフレーズでした。

  • 軽みをもって伝わってくる言葉」(谷山雅計氏・最終審査員)
最終審査員を務めた谷山雅計氏はグランプリ選出の理由について、「何度も投票を重ねて、議論するなかで決まったコピーです。審査員の一倉さんや児島さんから出たのは、『シンプルで分かりやすいのは当然ですが、軽さがあって良い』という意見。『伊豆の踊子』という名作を重々しく言うのではなく、MCやDJのように“軽(かろ)み”をもって伝わってきて、現代的に機能するコピーである。”夏目漱石で『坊ちゃん』”でも、”太宰治で『人間失格』”でもない、”川端康成で『伊豆の踊子』”というチョイスに、素晴らしいコピーのセンスを感じました」とコメントしました。
 
  • 【一般部門各賞の受賞者とコピー】(協賛企業名/課題/受賞者名)
詳細はこちら: https://senden.co/

<グランプリ>
「それではお聴きください。
川端康成で伊豆の踊り子。」
オトバンク/オーディオブックで「聴く読書」を日本に広げるアイデア/宮崎 響さん

<コピーゴールド>
「『ご利用ありがとうございます』
利用されたのは、私だった。」
日本情報経済社会推進協会/「プライバシーマークの魅力」を伝えるためのアイデア/丸山優河さん

<CMゴールド>
「脱・再配達」篇
女A:最近仕事が忙しいんだよね。
女B:大変だね。
女A:毎日帰りが遅いから、宅配便とか全部、再配達になるんだよね。
女B:させてる。
女A:え?
女B:再配達をさせてる、んでしょ。
NA:再配達させない日本を。ユニソンの宅配ボックス ヴィコ DB。
ユニソン/「ユニソンの宅配ボックス ヴィコ DBが欲しい」を増やすアイデア/水野綾子さん

<眞木準賞>
該当なし

<シルバー>
「ハマリ役にはハメた誰かがいる。」
イー・スピリット/キャスティングを頼むのであれば“イー・スピリット”と思ってもらえるアイデア/宝来麻矢さん

「ホラー小説は、電気を消して読みたい。」
オトバンク/オーディオブックで「聴く読書」を日本に広げるアイデア/阿良聖路さん

「焚火を見ながら、小さな音で本を聴いている。」
オトバンク/オーディオブックで「聴く読書」を日本に広げるアイデア/木村輝之さん

「オンラインでは、いつも一番前の席に座っている。」
公文教育研究会/「オンライン&教室学習」の魅力を伝えるアイデア/山本 築さん

「知らない過去は新しい。」
フジテレビジョン/FODの魅力が伝わるキャッチフレーズ/向井正俊さん

「会議を終わらせるのは、いいアイデアだ。」
マスメディアン/「アイデアを生み出す人の大切さ」が伝わるコピー/上條直子さん

「この重い物を何度も持って来させるのは、何ハラですか?」
ユニソン/「ユニソンの宅配ボックス ヴィコ DBが欲しい」を増やすアイデア/柳田 峻さん
 
  • 宮崎さん「商品の入り口まで、チャーミングな言葉でユーザーを導けたら」
オトバンクの課題でグランプリを受賞した宮崎さんは、「毎年宣伝会議賞に挑戦してきて、このような結果を迎えることができて本当にうれしいです。いつも協賛企業様のサービスや商品を使えるものは使ってみて、自分の実感で書きたいなと思ってきました。オーディオブックに関しても、聴いただけで、サービスに込められている想いや社員の方の商品に賭ける熱意が伝わってきて、信頼できる商品だと感じた。自分が信じられる商品なのだったら、商品の入り口までチャーミングな言葉でユーザーを導いてあげたら、キャッチコピーになるんじゃないかと思ってつくったコピーでした」とコメント。

「例年はコピーを書く時間は孤独だったのですが、今回はSNSなどを通じて一緒に考える仲間ができ、楽しみながら考えることができました。そして会社で支えてくださっている仲間、家族。いろいろなファミリーに支えられて、今ここに立たせていただいています。今日の想いを忘れないように、尊敬と感謝の気持ちを忘れずにこれからもコピーライティングを続けていきます」(宮崎さん)
 
  • ikuraさん私たちも知らなかった世界観を引き出してくれた
今回イメージキャラクターを務めたYOASOBIのお二人が、プレゼンターとしてソニー・ミュージックエンタテインメントの協賛企業賞を贈賞式の場で発表。一般部門の「プロジェクト『大正浪漫』の魅力を伝えるキャッチフレーズ」として、藤榮卓人さんの「出会っていたら、はじまらなかった恋かもしれない。」が受賞。中高生部門の「YOASOBIを○○にオススメするキャッチフレーズ」として、瀬嵐真秀さん(筑波大学附属桐が丘特別支援学校高等部)の「聴いたら読みたくなる、読んだら聴きたくなる」が受賞しました。

Ayaseさんは中高生部門の受賞作に対し、「YOASOBIは、小説を原作として音楽をつくることをコンセプトとしています。とはいえ、まだまだそれを知らない方がいるのも現実。小説と音楽を行き来するということを、簡潔に言い表してくれました」とコメント。

そして一般部門の作品に対して、ikuraさんが「大正浪漫というプロジェクトを新しい視点から切り拓いてくださった。私たちも知らなかったような世界観を引き出してくれたと感じています」とコメントしました。

またここで、『YOASOBI大正浪漫”伝車”プロジェクト』の実施を発表。電車メディアなどを活用し、今回応募いただいたキャッチフレーズを多くの方々に発信していく予定です。
 
  • 中高生部門は「ヤマッハ」俺、スカートはきたい。がダブルグランプリ
応募資格を中学生・高校生に限定した 「中高生部門」。4万2984点の応募作品の中から2月上旬に最終審査会を行い、グランプリ2点、ゴールド1点、シルバー2点、ブロンズ1点、協賛企業賞9点(各社1点)が決定しました。

グランプリには、ヤマハ発動機の課題「「電チャリ」に乗って学生生活を送りたくなるアイデア」に応募された伊藤紗妃さん(横浜市立大綱中学校)の「ヤマッハ」、特別課題の「中高生がSDGsに積極的に参加したくなるコピー」に応募された笹嶋一斗さん(高岡龍谷高等学校)の「俺、スカートはきたい。」が史上初のダブルグランプリに選ばれました。

贈賞式に参加したグランプリの伊藤さんは、「たくさんの課題の中から選ぶ中で、ヤマハ発動機の課題はピンと来て、この言葉が思い浮かびました。父がダジャレ好きなので、普段の生活が受賞につながったのかもしれません」とコメント。

中高生部門の審査委員長である阿部広太郎氏は、「最終投票のときにふたつのコピーが同数に。そこで改めてそれぞれのコピーの良さを語り合いました。特別課題の『俺、スカートはきたい。』は、SDGsの課題に対してぐっと感情移入して入っていけるようなコピー。『ヤマッハ』は、短くて強くて速い。風を切って電動自転車に乗っている情景が浮かびました。話し合った後にもう一度決選投票をしたところ、またも同数に。ふたつのコピーの素晴らしさをたたえて、中高生部門初のダブルグランプリとなりました」とコメントしている。

 
  • 今後のスケジュール
4月1日…グランプリほか受賞作品の誌面掲載(月刊『宣伝会議』2022年5月号)
 
  • 59回「宣伝会議賞」詳細
1962年にスタートし、59回目を迎える日本最大規模の公募広告賞。日本を代表する企業の実在する商品・サービスを課題として、キャッチフレーズやテレビ・ラジオCM企画のアイデアを募集する“誰でも参加できる”公募型コンテストです。

【募集期間】2021年10月1日~2021年 11月18日

【総応募数】一般部門64万8138点、中高生部門4万2984点

【審査員】審査員長の仲畑貴志氏(コピーライター/クリエイティブディレクター) ほか、広告界の第一線で活躍するコピーライターやCMプランナー、クリエイティブディレクター約 100名。

【各賞の概要】
<一般部門>
グランプリ(1点):賞状・賞杯・賞金 100 万円
コピーゴールド(1点):賞状・賞杯・賞金 30 万円
CMゴールド(1点):賞状・賞杯・賞金 30 万円
眞木準賞(1点):賞状・賞杯・賞金 30 万円
シルバー(7点):賞状・賞金 5 万円
協賛企業賞(各社1点):賞状・賞金 3 万円
<中高生部門>
・グランプリ (1点)
・準グランプリ (1点)
・ゴールド (1点)
・シルバー (1点)
・ブロンズ (1点)
・協賛企業賞 (各社1点)
※変更の可能性があります。

【課題協賛企業(五十音順)】
<一般部門>
Antimicrobial Resistance Fighter Coalition(ARFC) / イー・スピリット / NTTアーバンソリューションズ /オトバンク / 関西学院 / キッコーマン / 公文教育研究会 / クレディセゾン / コプロ・ホールディングス /サントリー食品インターナショナル / 色彩検定協会 / 事業構想大学院大学 / 島津製作所 / 社会情報大学院大学 /春華堂 / 商工組合中央金庫 / 聖隷福祉事業団 / ソニー・ミュージックエンタテインメント / 凸版印刷 /ナミックス / 日本ガイシ / 日本情報経済社会推進協会 / 日本レジストリサービス(JPRS) /野村不動産ソリューションズ / VAIO / パナソニック / 兵左衛門 / フジッコ / フジテレビジョン /プラスアルファ・コンサルティング / 分子生理化学研究所 / マスメディアン/ 松井証券 /三菱重工パワーインダストリー / みんなの銀行 / ヤマハ発動機 / ユニソン / ONE COMPATH

<中高生部門>
オービックビジネスコンサルタント / 四国銀行 / ソニー・ミュージックエンタテインメント/東洋学園大学 / 日本コープ共済生活協同組合連合会 / ヤマハ発動機 / 読売中高生新聞 / レノボ・ジャパン

【イメージキャラクター】
今年度のイメージキャラクターはYOASOBIの2人。2019年11月に公開された第一弾楽曲「夜に駆ける」はBillboard Japan 総合ソングチャート"HOT100"にて2020年年間1位を獲得し、2021年8月に史上初のストリーミング累計6億回再生を突破。2021年9月16日には、小説『大正浪漫』『夜に駆ける 文庫版』(いずれも双葉社)を発売しました。若年層を中心に絶大な人気を集める彼らの特徴は、「小説を音楽にする」という制作スタイルにあります。アーティストの中でもより言葉との関係性が強く、また、言葉を駆使して一気にスターとなった背景も選定の決め手となりました。


第59回宣伝会議賞 : 公式サイト https://senden.co
AdverTimes.(アドタイ): https://advertimes.com


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社宣伝会議 宣伝会議賞事務局
メール: skat@sendenkaigi.com

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区南青山3-11-13 新青山東急ビル9階
電話番号
03-3475-3010
代表者名
東 彦弥
上場
未上場
資本金
5億円
設立
1954年04月