ピースニャンコ「移動手術車」完成。多頭飼育崩壊の現場や獣医療過疎エリアでの避妊去勢手術を来年開始へ

ピースウィンズ・ジャパン

猫の殺処分を減らすため、関東や佐賀県を中心に、保護猫団体への医療支援や譲渡促進活動をしている「ピースニャンコ(運営 特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン、代表理事:大西健丞)」は、生活困窮者の猫の多頭飼育崩壊の現場や、獣医療過疎地域にいる飼い主のいない猫への避妊去勢手術をより迅速かつ、安定的に提供するための「移動手術車」を完成させ、運用を来年より開始いたします。その第一歩として、まずは佐賀県で先行運用を開始し、今後は九州全域、さらには全国への展開を視野に入れています。

完成した「ピースニャンコ」移動手術車

【獣医療過疎地域で深刻化する課題】

ピースニャンコはこれまで、保護団体への医療支援事業を行ってまいりました。活動の中で、佐賀県においては多頭飼育崩壊への対応やTNR活動※を行う際、一部地域では避妊去勢手術を行う病院まで往復2時間以上かかってしまうケースがあり、現場の切実なニーズに応えるには従来のスキームだけでは限界がありました。

※TNR活動・・・捕獲し、避妊・去勢手術を実施した上で、元の場所に戻す活動

【移動手術車による新たな支援体制】

こうした課題を解決するため、新たに「移動手術車」を導入し、必要な地域・場所へ”直接”獣医療を届ける体制を構築します。

また、ピースニャンコ姉妹事業である保護犬活動を行うピースワンコ・ジャパンでは令和6年能登半島地震発災から被災地でのペット支援を行い、近年多発した災害の被災地においては、避妊去勢手術を受けていない猫が繁殖する可能性を問題視してまいりました。ピースニャンコは災害時にも移動手術車を活用し、現場に駆け付けることで、過酷な環境に置かれる猫を救い、不幸な命を増やさない取り組みを行ってまいります。

移動手術車内部の様子

今回の移動手術車の導入は、猫をこよなく愛したご家族を亡くされた方からのご寄付により実現しました。ご家族は生前、旅を愛し、各地を巡ることに心を寄せておられました。「猫たちのために役立ててほしい」というご遺志を受け継いだご支援により、本車両を準備することができました。ご支援者様の温かな想いを胸に、ピースニャンコは今後も猫の福祉向上と地域社会との共生を目指し、支援の仕組みづくりに尽力してまいります。

必要とされている取り組みはまだ多くありますが、一つずつ確実に実現し、全国の猫を愛する皆さまと共に支援の輪を広げてまいります。

移動手術車後方の様子

ピースニャンコについて

ピースウィンズ・ジャパンが運営する「ピースニャンコ」は、姉妹プロジェクト「ピースワンコ・ジャパン」の既存施設も活かしながら、医療支援を軸に1匹でも多くの保護猫が新しい飼い主と幸せに暮らせるよう、譲渡促進に取り組んでいます。

ピースニャンコHP:https://nyanko.peace-winds.org/

佐賀ニャンプロジェクトHP:https://nyanko.peace-winds.org/saganyan/

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンについて

ピースウィンズ・ジャパンは、 国内外で自然災害、 あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する国際協力NGOとして1996年に設立され、これまでに世界41ヵ国で活動してきました。 また、 緊急災害支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営や、犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動、地域活性化などに取り組み、社会問題の解決を目的とした活動に幅広く力を入れています。

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ペット・ペット用品
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会社概要

URL
https://peace-winds.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
広島県神石郡神石高原町近田1161-2 2F
電話番号
0847-89-0885
代表者名
大西 健丞
上場
未上場
資本金
-
設立
1996年02月