【山梨県】ふるさと納税返礼品果実の品質確保に向けた取り組み

～果実品質の向上と寄附者の満足度向上を目指して～

　山梨県（知事：長崎幸太郎）が事務局を務める「山梨県ふるさと納税返礼品（県産果実）品質確保協議会」では、令和6年3月に市町村やふるさと納税関係事業者とともに、全国に先駆けて返礼品の取り扱いガイドラインを策定し、ふるさと納税返礼品における県産果実の品質向上を図る取り組みを行っています。

　令和７年度は、昨年度の活動に加えて、カスタマー・ファーストの対応の徹底や、果実に対する寄附者とのイメージギャップの解消などに取り組み、返礼品果実品質の維持・向上と寄附者の満足度向上を図っていきます。

日本一の生産量を誇る山梨県産ブドウ・モモ

■山梨県ふるさと納税返礼品（県産果実）品質確保協議会の概要

　ふるさと納税は、件数、納税額とも年々増加しており、なかでも、生産量日本一を誇るブドウ、モモ、スモモなどの山梨県産果実は、人気を集めています。

　一方、返礼品を受け取った一部の寄附者に低評価を受けたことから、ふるさと納税返礼品における県産果実の品質を向上し、信頼回復を図るため、県や市町村、ふるさと納税関係事業者などが一体となり、令和5年度に協議会を設立しました。

　令和6年３月に「ふるさと納税返礼品（県産果実）の取り扱いガイドライン」を策定し、研修会の開催や品質基準の周知、目合わせ会の動画配信、返礼品取扱事業者への立ち入り検査などにより、ガイドラインに基づいた返礼品の品質向上に取り組んでいます。

シャインマスカットの目合わせ会

協議会の開催

協議会の設立については、山梨県公式オウンドメディア「やまなし in depth」でも取り上げていますので、こちらの記事もご参照ください。（外部サイトに移行します。）

我らやまなしブランドのガーディアン　悪質ふるさと納税返礼品を追放！

■令和７年度の取り組みは、カスタマー・ファーストの対応の徹底と寄附者とのイメージギャップの解消！

　令和6年度の取り組みのなかで、届いた返礼品に対する問い合わせ対応が不十分だったと寄附者の方から御不満の声がありました。

　また、ふるさと納税サイトの低評価レビューの分析結果から、ガイドラインの遵守により、外観からわかりやすい「品質の劣化」やブドウの「脱粒」など客観的な評価は減少したものの、「味」やモモの「硬さ」といった主観的な評価は横ばいでした。

　そこで、令和7年度は、新たに「カスタマー・ファースト」の対応をガイドラインに明記し、ガイドラインに基づく取り組みを徹底していきます。

　また、「味」や「硬さ」に関する寄附者とのイメージギャップを解消するため、モモの食べ方や品種特性の丁寧な説明を実施するとともに、品質の平準化を図るため、実物の果実を用いた品質基準の目合わせ会などを、ふるさと納税返礼品事業者を対象として開催していきます。

■寄附者満足度向上に向けた包括的な対応強化

　山梨県では、ふるさと納税の返礼品である果実の品質向上および寄附者の皆様の満足度向上を目的として、関係機関が連携し、一体となって取り組んでおります。今後も返礼品のさらなる品質確保に努め、寄附者の皆様からお寄せいただいた信頼に真摯に向き合い、その回復および更なる向上に努めてまいります。

　あわせて、寄附者のご期待に沿えるよう、「カスタマー・ファースト」の理念に基づいた丁寧かつ誠実な対応の徹底を推進してまいります。