ARMとST、MathWorks社と協力し、STM32マイコンのコード生成、デバッグおよびモデリングをサポート
~Cortex-Mプロセッサ搭載マイコン用にMATLAB、SimulinkおよびEmbedded Coderのサポートを開始~
ARMと、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーの
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、ARM(R) Cortex(TM)-
Mプロセッサ搭載マイクロコントローラ(マイコン)向けに、MATLABおよび
Simulinkと共に、Embedded Coderのサポートを開始することを発表しました。
STとARMによるこの共同プロジェクトは、MathWorks社の全面的なサポートを受け
ています。これにより、ソフトウェア開発者はMATLABとSimulinkでアルゴリズム
を作成した後、それらのモデルをPIL(Processor In the Loop)シミュレー
ションでターゲット化、統合、デバッグおよびテストすることが可能になります。
Embedded Coderで生成したC言語コードはSTM32の評価ボード上で実行され、
デバッガのKeil(TM) Microcontroller Development Kit(MDK-ARM(TM))が
Simulinkと直接インタフェースし、コードの統合をさらに簡略化します。
STのマイクロコントローラ事業部 ジェネラル・マネージャであるMichel Buffa
は、次の様にコメントしています。「STは、お客様のMATLABおよびSimulinkに
関するご要求に基づき、新たなペリフェラル・ブロックを作成することで、
Cortex-Mプロセッサのサポートにとどまらず、新しい能力を積極的に開発しま
した。これにより、PILプロセスがさらに簡略化されます。さらに、STのCortex-
Mコアを搭載したSTM32上でDSP標準ツールの実行を可能にすることで、お客様の
機会創出の取り組みを支援していきます。」
ARMの組込みシステム・マーケティング部門ディレクタであるRichard Yorkは、
次の様にコメントしています。「この先進的な取り組みによって、開発者は
Cortexプロセッサベースのプロジェクトにおいて、最適化コード生成の前に多く
のモデルを簡単にかつ効率よく開発、確認できます。MATLAB、SimulinkとKeil
MDK-ARMの組み合わせは、最高のソフトウェア開発のツールチェーンとなるで
しょう。これは、開発者にとって朗報であり、開発期間の短縮を加速し、Cortex
プロセッサを使ったシステムや製品の革新につながります。」
MathWorks社のデザイン・オートメーション・マーケティング部門 ディレクタで
あるPaul Barnard氏は、次の様にコメントしています。「MathWorksは、ARM
およびSTと協力し、Cortex-Mプロセッサ・ベースのシステムとKeil MDK-ARM
向けに、初めてのEmbedded Coderコード生成サポートを提供できることを嬉しく
思います。これは、MATLABとSimulinkによるモデル・ベースの設計を使用して、
高度に最適化されたCortex-Mプロセッサ・ベースのシステムを開発するエンジ
ニアにスムーズな設計フローを提供する上で非常に重要な第一歩です。」
デモンストレーション
新機能のデモは、ニュルンベルクで開催されるEmbedded World 2013(2月26日~
28日)のARM(4-336)、ST(4-140)ならびにMathWorks社(4-110)のブースで
ご覧いただけます。
入手状況
現在、新しいEmbedded Coderは、早期導入者向けにARMよりベータ版を提供して
おり、4月より一般ダウンロード販売が開始される予定です。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロ
セッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供
する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・
セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、
家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆる
シーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた
技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上
は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
ARMについて
ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、コンシューマ・エンターテイメント・
ソリューションからイメージング、自動車、セキュリティ、そしてストレージ
機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。ARM
が提供する総合的な製品・IP(知的財産)には、組み込みRISCマイクロプロ
セッサ、グラフィックス・プロセッサ、ビデオ・エンジン、組み込みソフト
ウェア、セルライブラリ、組み込みメモリ、高速インターコネクトとメモリ
コントローラ、ペリフェラル、開発ツールが含まれます。ARMは、総合的な
デザインサービス、トレーニング、サポート、メンテナンスとARMの幅広い
パートナーコミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するため
のトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供して
います。ARMについて詳しくは当社Webサイト( http://www.arm.com/ )や、
以下リンク(英語)をご覧ください。
ARM Webサイト: http://www.arm.com
ARM Connected Community(R): http://www.arm.com/community
ARMブログ: http://blogs.arm.com
ARMFlix YouTube: http://www.youtube.com/armflix
ARM Twitter
・ http://twitter.com/ARMMultimedia
・ http://twitter.com/ARMMobile
・ http://twitter.com/ARMCommunity
・ http://twitter.com/ARMEmbedded
・ http://twitter.com/ARMSoC
・ http://twitter.com/ARMTools
・ http://twitter.com/SoftwareOnARM
※ARMはARM社の登録商標です。CortexはARM社の商標です。その他のブランド
あるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、
ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社である
ARM Inc.; ARM KK; ARM Korea Limited.; ARM Taiwan Limited; ARM France SAS; ARM Consulting (Shanghai) Co. Ltd.; ARM Belgium Services BVBA; ARM Germany GmbH; ARM Embedded Technologies Pvt. Ltd.; ARM Norway, AS ; ARM Sweden ABの全部または一部を意味します。
MATLABとSimulinkはThe MathWorks, Inc.の登録商標です。その他の商標リスト
については http://www.mathworks.com/trademarks をご覧ください。その他の
製品およびブランド名は各所有者の商標または登録商標です。
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