優勝はイギリス代表

6大州・21ヵ国代表が参加 史上初のごみ拾い世界一決定戦

公益財団法人 日本財団

 日本財団(東京都港区、会⻑ 笹川 陽平)が企画・統括・支援する、ごみ拾いにスポーツの要素を掛け合わせて競技化した日本発祥スポーツ“スポGOMI”の初となる世界大会「スポGOMIワールドカップ2023」の決勝大会が2023年11月22日、渋谷区内で開催されました。各国での予選大会を勝ち抜いた21ヵ国から代表チームが出場し、イギリス代表が優勝しました。なお、日本代表は準優勝となりました。

 本決勝大会にむけて、日本国内では全国47都道府県で予選大会及び日本一を決める全国大会、海外では世界6大州・20カ国で予選大会が開催され、決勝当日は予選を勝ち抜いた計21ヵ国の代表が熱戦を繰り広げました。

競技は前半45分+分別20分、後半45分+分別20分に分けて実施されました。優勝したイギリス代表(チーム名:The North Will Rise Again)は前・後半合わせて計83.7㎏のごみを回収し、準優勝チームの日本代表(チーム名:スマイルストーリー)に28.2kg/2891.7ポイントの大差をつけて優勝しました。全体では約548kgのごみの回収に成功しました。

 日本財団は2年後の2025年に第2回大会の開催を目指しており、当財団常務理事の海野光行は閉会式で「いつかごみ拾いやスポGOMIが必要なくなり、街や海からごみがなくなる社会を目指したい。難しいチャレンジだが、参加した全世界の1,764チームとともに同じ未来を見たい」と述べました。


 本催しは、(株)ファーストリテイリングからの200万米ドルの寄付を活用し、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブが主催したものです。



<優勝チーム・イギリス代表の横顔>

                       

メンバー:

・Sarah Louise Parry

・Alexander George Winship

・Jonathan Michael Winship

 

Sarah選手の兄弟がブラジル代表メンバーとして本大会出場が決まったこと、日本への興味からチーム結成・出場を決意。兄弟とは本大会で2年ぶりの再会を果たす。スポGOMIのほかにサッカーやマラソンにも取り組む、全員が運動神経抜群のメンバー。広いエリアを歩いてごみを探す作戦で大量のごみ回収に成功、優勝をつかみ取りました。チームへは優勝賞品としてメダルと優勝カップが授与されました。

 

チームコメント

「とても素晴らしい結果になった。大会を通して日本の文化や環境、そして海を守ることについて学ぶことができた。このスポーツをイギリスに持って帰り、イングランド、アイルランド、ウェールズなど地元の大会を増やしていきたい」


<主催者コメント(一部)>

笹川 陽平(日本財団 会長)

「海のごみの約8割は陸で発生したものといわれており、一度海にごみが流れてしまえば回収が大変に困難です。ゴミ拾いとスポーツが融合することで、誰もが楽しみながら参加できるこの日本生まれのスポGOMIを世界に広げていきたいと思っています」



<主な結果>

 第1位:イギリス代表/チーム名:The North Will Rise Again  83.70kg /9048.1ポイント

第2位:日本代表/チーム名:スマイルストーリー       55.50kg /6154.4ポイント

第3位:イタリア代表/チーム名:SpoGhetti Team       44.05kg /6082.7ポイント

 

※詳細な結果は下記URLをご参照ください。集計しだい随時更新します。

https://spogomi-worldcup.org/

※競技は前半45分+分別20分、後半45分+分別20分に分けて実施。回収したごみの量と質をポイント化し、獲得ポイント数で競う。


<日本代表チームコメント>

 チーム名:スマイルストーリー


コメント:「前半までは1位だったが、後半に思うようなところにごみがなく苦戦した。イギリスは強かった。日頃の清掃活動の経験やイメージトレーニングを積んできたので、悔しい気持ちもある。地球のことを考えている他の国の人が同じ思いで集まって心が一つになっていることは、心からうれしいなと思いました」



<スポGOMIワールドカップ2023の概要>

 1.       企画・支援・総括:(公財)日本財団 

      主催:(一社)ソーシャルスポーツイニシアチブ

      協力:(株)ファーストリテイリング

      後援:環境省、スポーツ庁、渋谷区

2.       日時:2023年11月22日(水)9:30~15:00

3.       競技場所:東京都渋谷区及び港区内

         *開会式:国際連合大学前広場(渋谷区神宮前5-53-70)

4.       参加者:21ヵ国の代表チーム各3名(63名)


参加国一覧:

  Australia(オーストラリア)Brazil(ブラジル)Bulgaria(ブルガリア)Canada(カナダ)France(フラン  

  ス)Germany(ドイツ)India(インド)Indonesia(インドネシア)

  Italy(イタリア)、Japan(日本)Malaysia(マレーシア)Morocco(モロッコ)

  Pakistan(パキスタン)Philippines(フィリピン)South Africa(南アフリカ)

  Spain(スペイン)Sweden(スウェーデン)Thailand(タイ)United Kingdom(英国)

  United States of America(米国)Viet Nam(ベトナム)


<今回の取り組み背景>

●「ユニクロ」を展開する(株)ファーストリテイリングでは、国内外の店舗と連携したグローバルキャンペーン「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」を、2022年7月及び10月に実施。本キャンペーンでは、リサイクル素材を用いた商品の売上一部(1商品あたり1米ドル)を、海洋プラスチックごみ削減に係る事業に寄付することとし、日本財団が寄付先として選定されたもので、今回、ごみ拾いを競技化した日本発祥スポーツ「スポGOMI」を世界的に普及するための取り組みに活用することとしました。

●スポGOMIは、決められたエリアで制限時間内に拾ったごみの量や種類に応じて与えられるポイントをチーム同士で競い合う、2008年に日本で生まれたスポーツです。海洋ごみの約8割は陸から発生していることから、ごみ拾いには海に流れ出すごみを減らす効果があります。スポGOMIワールドカップはスポGOMIの国際的な普及を目指し、予選から決勝までの一連の大会開催を通じて、国や世代を問わず多くの方に対し、海洋ごみ問題の周知啓発とごみの削減機会の創出を目的として企画したものです。なお、海洋ごみ対策活動を推進する日本財団ではこれまで、「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」のもと、全国の高校生を対象とした「スポGOMI甲子園」を企画・支援するなど、本スポーツの普及を支援してきました。

 

●ご参考

 ・2023年2月に「スポGOMIワールドカップ2023」の開催について記者発表

 ・国内では2023年4月29日の大阪府大会を皮切りに47都道府県で予選大会を開催。2023年10月には全日本大 

  会を開催。予選大会及び全日本大会を合わせて、延べ1,221チームが参加し、合計約4,500kgのごみを回収。

 ・国外では2023年3月18日のインドネシア大会を皮切りに、20ヵ国で予選大会を開催。543チームが参加し、

  合計約3,900kgのごみを回収。


■海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE

 国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみを削減するモデル事例を作り、国内外に発信していきます。

 https://uminohi.jp/umigomi/



■日本財団について

痛みも、希望も、未来も、共に。

日本財団は1962年、日本最大規模の財団として創立以来、

人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など、

幅広い分野の活動をボートレースの売上金からの交付金を財源として

推進しています。

https://www.nippon-foundation.or.jp/

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笹川陽平
上場
-
資本金
-
設立
1962年10月