育休復帰、送迎どうしよう…子育て世代の不安を「安心」に変える北九州市のサポートとは?
北九州市調査 — 「私がやらなきゃ…」。「ワンオペから解放され、精神的な安定を得られた」の声。育休復帰や送迎の悩みを「地域」で支え、親子の心穏やかな時間を育む。
「周りに頼れる親族がなく、不安がある中で復職した時に、精神的にも肉体的にも助けていただきました。」
北九州市が推進する「シン・子育てファミリー・サポート事業」(以下、ファミサポ)の利用者アンケートで、そんな“生の声”が寄せられました。
ファミサポは、子育てを「支援してほしい方」と「支援してくださる方」が会員となり、保育施設等への「送迎」や学校の放課後の「預かり」、保護者の急用や急病時、軽度の病児の「預かり」などを地域の力で支え合う取組みです。

令和6年10月に利用料金の自己負担額を800円からワンコインの500円に引き下げるなどリニューアルした結果、リニューアル後わずか半年で利用回数が前年比20%増加し、日本子育て支援機構が実施する「ベスト育児制度賞(少子化対策部門賞)」も受賞するなど、多くの注目を集めています。
このたび利用者を対象に実施したアンケート調査では、単なる「子育て支援」に留まらず、利用者の①精神的な安心感の醸成、②仕事と暮らしの調和、そして③親子の生活の質向上 という、3つの「価値」が浮かび上がりました。
ファミサポは、子育てにおける日常の“困った”を解決し、心のゆとりを生み出す「身近で温かいパートナー」として、子育ての孤立を防ぎ、親子が心穏やかに過ごせる安心感を提供します。アンケートの「生の声」から見えた、ファミサポが提供する価値を具体的にお届けします。


1.【精神的な安心】「いざというときに頼れる人が身近にいる」 — 私が頑張らなきゃという責任感・「ワンオペ」からの解放
ファミサポに登録した理由として最も多かったのは「子育てを親族に頼ることが難しいから」(70.1%)でした。身近に頼れる人がいないという切実な状況の中で、ファミサポが「精神的な支え」となっていることが分かります。
また、利用者の67.8%が「誰かに頼ることへの精神的なハードルが下がった」 と回答。これは「一人、もしくは夫婦だけで頑張らなくてもいい」という、心理的な重圧からの解放を表しています。
さらに、「子育てのストレスやイライラが軽減された」(33.9%) 、「以前より子どもに優しく接することができるようになった」(24.3%) という声も多く、利用者の心のゆとりが生まれているという実感につながっています。さらに、「子どもを一人にしなくていい安心感が得られた」(39.1%)といった声は、地域に根差した支援が親子の安心感を直接的に育んでいることを示しています。


2.【仕事と暮らしの調和】「無理せず、私らしく働ける」— 働く親のキャリアを支える“就労インフラ”
利用者は30代(53.9%)、40代(33.9%)が中心で、その多くが「会社員(フルタイム・パート)や自営業」(計74.0%)として働いています。
利用者の方々にとって、ファミサポはキャリアを諦めないための“就労インフラ”として機能しています。利用者の40.0%が「育児と仕事の両立が楽になった」と回答。利用シーンも「急な残業など、自身の仕事や都合による緊急時のため」(37.4%)が最も多く、突発的な事態にも「ファミサポがある」という安心感が、無理せず、私らしく働くという選択を可能にしています。
この結果は、働く親の約半数が時間の使い方の変化として挙げた「仕事やスキルアップに集中できた」(44.3%)という回答にも表れています。



3.【親子の生活の質向上】「子どもの習い事の選択肢を増やせた」— 親と子に“心のゆとり”を創出
ファミサポは、親が「仕事」や「必須の用事」のためだけでなく、「自分のための時間」を持つこともサポートします。「自分のリフレッシュや自己研鑽のため(美容院、カフェなど)」(19.1%)や「買い物や家事を集中して終わらせるため」(12.2%)といった利用もあり、これにより生まれた「心のゆとり」が、「以前より子どもに優しく接することができるようになった」(24.3%) など、親子の向き合い方にポジティブな変化をもたらしています。
さらに、「子どもの習い事の選択肢を増やすことができた」(13.0%)という声も注目すべき点です。特にフルタイム勤務者では、この回答が27.9%に上り、今まで仕事を理由に送迎できなかった方々の障壁を取り除いており、子どもの「やりたい」という可能性を広げることにも貢献しています。
北九州市が目指す、誰もが「安らぐまち」へ
アンケートに寄せられた多くの「ありがとう」の声は、地域の中に着実に「助け合いの輪」が広がっている証です。
令和7年8月からは、育休復帰支援として、対象期間中、無料で支援を受けられるよう制度をさらに拡充しました。
経済的・精神的な負担を感じることなく、必要な時に「助けて」と言えること。そして、自分のペースで「暮らし」「仕事」「子育て」を大切にできること。北九州市はこれからも、子育て中の方の「生の声」を聴き、ファミサポをはじめ、子育て世帯の日常に寄り添う身近で温かいパートナーであり続けます。そして、家族みんなが心穏やかに過ごせる環境づくりを進めていきます。
北九州市「シン・子育てファミリー・サポート事業」公式ウェブページ
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/924_10271.html
シン・子育てファミリー・サポートセンター ホームページ
https://www.kosodate-fureai.jp/hotfureai/
一般社団法人日本子育て制度機構実施「ベスト育児制度賞」
https://www.ikuhaku.com/best/2024/decliningbirthrate2024.html
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