SLV、Solana テストネットバリデータ運用時に評価・参加条件へ直結する注意点を整理した公式ガイドを公開

オープンソースの Solana ノード運用基盤 SLV において、Solana テストネットバリデータ運用時の注意点を整理した公式ガイドを公開

ELSOUL LABO B.V.

ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO は、オープンソースの Solana ノード運用基盤 SLV において、Solana テストネットバリデータ運用時の注意点を整理した公式ガイドを公開しました。

本ガイドは、SFDP(Solana Foundation Delegation Program)への参加や BAM Testnet の利用を含め、テストネット運用が評価および参加条件の前提として扱われる場面において、事前に把握しておくべき運用上の制約と注意点を整理したものです。

テストネットは評価・参加条件の前提が置かれる環境である

Solana のテストネットは、単なる検証用ネットワークではありません。SFDP をはじめとした各種プログラムにおいては、テストネットでのバリデータ運用が、参加条件や評価の前提として扱われています。

評価対象となるのは起動可否ではなく、実運用に近い構成と挙動が維持されているか、更新時や切り替え時に不整合が生じていないかといった点です。運用者の意図や努力とは独立して、観測された結果のみが評価対象となるため、構成や運用判断を誤ったまま運用を続けると、不利な結果につながる可能性があります。

SFDP を前提としたテストネットバリデータ運用の基本条件

SFDP に参加するバリデータでは、テストネットにおいてもメインネットと同種のクライアント構成を維持することが求められます。これは、単なる機能検証ではなく、実運用に近い挙動や安定性を含めて評価されるためです。

SLV は、Agave、Firedancer、BAM を含むテストネット構成に対応していますが、テストネットだからといって構成を簡略化したり、系列の異なるクライアントを混在させたりすると、評価や参加条件に影響する可能性があります。本ガイドでは、こうした運用上の注意点を整理しています。

テストネット特有の制約を理解していないこと自体がリスクになる

テストネットには、メインネットには存在しない制約が存在します。これらの制約は明文化されていない場合も多く、知らないまま運用を始めると、意図せず評価対象から外れたり、参加条件を満たせなくなったりするケースがあります。

重要なのは、これらの結果が善意や努力では回避できない点です。テストネット特有の制約や判断事項を理解しないまま運用を行うこと自体が、リスクとして評価に反映される構造になっています。

BAM Testnet における地理的制約という現実

BAM Testnet を利用する場合、ネットワークレイテンシに関する強い制約が存在します。現時点では、BAM ノードに対して安定して ping 35ms 未満を維持できることが、事実上の前提となっています。

この制約を満たさないリージョンからの接続では、接続が確立しない、または継続できないといった問題が多く確認されています。BAM Testnet を利用する前に、対象リージョンからのレイテンシを事前に確認し、条件を満たさない場合は利用を前提としない判断が必要です。

BAM Testnet ノードの展開状況(2026年1月時点)

2026年1月時点で公開されている BAM Testnet ノードは、Dallas、New York、Salt Lake City の 3 リージョンに展開されています。このため、BAM Testnet を利用する場合は、これらのリージョン、または Chicago や Los Angeles などの米国内近接リージョンが現実的な選択となります。

EMEA および Asia への展開は予定されていますが、現時点では前提として扱うべきではありません。本ガイドでは、この制約を恒久的なものではなく、期間的な制約として整理しています。

なぜ今回、テストネット運用の注意点を公式ガイドとして整理したのか

Solana では、v3 系への移行や BAM の導入などにより、テストネット運用を取り巻く状況が変化しています。これまで問題にならなかった構成やリージョン選定が、現在では評価や参加条件に直接影響するケースも増えています。

個別の問い合わせや断片的な情報共有ではなく、公開情報として注意点を整理することで、運用者が事前にリスクを把握し、不要な失敗を避けられる状態を作ることが必要だと判断しました。

SLV が担う役割と、運用者が判断すべき領域

SLV は、OS 内の設定や運用手順を再現可能な形で整える基盤です。一方で、テストネットにおけるリージョン選定や、外部制約を踏まえた構成判断は、運用者自身が行う必要があります。

本ガイドでは、SLV が担う範囲と、テストネット特有の制約や判断を運用者自身が行う必要がある領域を切り分けて記載しています。これにより、責任範囲を曖昧にせず、運用判断を行いやすくしています。

オープンソースであることの価値

Solana ネットワークの運用品質は、一部の高性能ノードや熟練した運用者だけによって支えられるものではありません。実際には、多数のバリデータや RPC が、日常的にどの水準の運用で動いているかの積み重ねとして、チェーン全体の実行品質が現れます。

運用に関する知識や実装が閉じた形で共有されている場合、高品質な運用は一部に偏りやすくなります。その結果、ノードごとの設定や挙動に差が生まれ、投票の揺らぎや処理の不安定さとして観測されます。これは個々の運用者の意図とは無関係に発生する、構造的な問題です。

SLV をオープンソースとして公開しているのは、誰もが同じ実装と運用方法にアクセスできる状態を作るためです。運用や実装の中身が公開され、誰でも確認・検証できることで、ブラックボックス化を避け、問題発生時にも挙動や実装を根拠に判断できる環境が成立します。この透明性は、運用を感覚や属人性から切り離し、実際に改善を進めるための基盤になります。

同時に、実装が公開されていることで、高品質な運用が特定の人や組織の内部ノウハウに留まらず、誰にとっても選択可能なものになります。結果として、ノード間の挙動や設定のばらつきが抑えられ、多数のバリデータや RPC が安定した品質で運用される状態が成立します。

SLV におけるオープンソースという選択は、透明性、検証可能性、再現性を運用の現場で機能させるためのものです。誰もがファーストクラスの運用を選べる状態を作ることで、Solana はチェーンとしての運用品質を継続的に引き上げていきます。

本ガイドの位置づけ

本ガイドは、Solana テストネットバリデータ運用において、評価や参加条件に影響する失敗を事前に避けるためのチェックポイントを整理したものです。事前に制約や判断事項を把握することで、不要な評価低下やステーク損失、参加不可といった事態を回避しやすくなります。

本ガイドは最新版の SLV ドキュメントとして公開されています。SLV ユーザーコミュニティへの参加および関連情報については、Validators DAO 公式 Discord をご参照ください。

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会社概要

ELSOUL LABO B.V.

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
Joop Geesinkweg 501 ,AMSTERDAM-DUIVENDRECHT, Amsterdam, Noord-Holland, 1114AB, NL
電話番号
316-8722-8310
代表者名
川崎文武
上場
未上場
資本金
140万円
設立
2020年09月