空気圧不足がタイヤの発熱、バーストの原因に 異なる空気圧で表面温度とバースト現象を検証しました。
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 小栗七生)は、空気圧の違いでバーストの危険性が変わるのか、タイヤ試験機を使って検証しました。
JAFのロードサービス救援依頼で「タイヤのパンク」は上位を占め、高速道路での救援においては、およそ33%を占めるトップとなっています。この中にはタイヤが破裂するバーストも含まれますが、タイヤの空気圧不足が影響するものなのか、テストを行い検証しました。また、バーストが起こった際の車の挙動についても、併せて検証しました。
■テスト1
【テスト方法】
タイヤメーカーの試験機を使用し、空気圧が「適正」と「半分」の2つのタイヤ(新
品)で速度による変化と、サーモグラフィで表面温度を計測。
【結果】
適正空気圧のタイヤでは、速度210kmまで上げても外見上では問題なかったが、半分のタイヤでは、200kmでタイヤの表面が波打つスタンディングウェーブ現象が発生し、表面温度は100℃を超えました。さらに時速210kmになると、波打ちが激しくなりバーストしました。
【考察】
空気圧が低いタイヤはたわみやすく、スタンディングウェーブ現象が起きやすくなります。熱を持ち、内部
が損傷することにより、バーストにつながります。
テストでは時速210km時点でしたが、長期間使用したタイヤの場合、法定速度内でもバーストする可能性があります。
また、タイヤを縁石などにぶつけたり擦ったりした場合もバーストしやすくなるので注意が必要です。
■テスト2
【テスト方法】
直進コースとカーブコースにおいて、突起物を右前輪で踏み、バーストを再現。
進入速度は直進が時速70km、カーブが時速50km。
【結果】
通常走行した場合と比較すると、直進では、バースト車両は同じ位置でブレーキを踏んだが、停止距離が5mほど
延びました。
カーブでは外側に大きくふくらみ、パイロンに沿って曲がれませんでした。
【考察】
バースト発生時は車の挙動が乱れます。慌てて急ハンドルや急ブレーキをせず、ハンドルをしっ かり保持して減速するようにしましょう。
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