中島敦の名作『山月記』の謎解きから一転… 青春と恋と友情、苦みと深みの香る純文学『ろまんちつく』が全国書店で発売です。
パレードブックス新刊
『ろまんちつく』(奥山和弘・著)
昭和50年代の金沢。大学生の杉崎一樹と院生の志摩貴久は、『山月記』の謎に挑む。やがて、二人の前に、それぞれの青春の質を決定づけるような女性が現れる。謎解きの過程で語られた数々の文学的エピソードが、伏線であったかのように、実人生に重なってゆく――
本について
舞台は、昭和50年代の金沢。大学はまだ城の中にあった。
杉崎の前に現れたのは、清楚可憐にして神秘なる翳りを帯びた女性。だが、彼女は、許嫁のいる男性との関係を絶てないでいた。その現実を、杉崎はなかなか直視できない。
志摩は「イメージに殉じるつもりか」と戒めながらも、その恋のゆくえを見守る。
その志摩は、義を尊び、フェアであることを自らに課す好漢だが、一風変わった面ももつ。「好きだったら好きだと言う。振られたら諦める。どこに悩む余地がある」と言い放つ。ところが、自身、図らずも女性をめぐる苦悩に直面する。杉崎は、思わぬ成り行きで、その恋の終わりに立ち会うことになる。
二人は、そうした関わりを通して、互いに影響を受けつつ、結びつきを深めてゆく。
時は、平成から令和へ。大学はすでに移転し、金沢の町の姿も激変している。だが、杉崎と志摩の中には、かつての日々が生き続けている。
「ろまんちつく」...芥川龍之介の短歌『 憂しや恋 ろまんちつくの少年は 日ねもすひとり 涙流すも 』より
著者より
青春と呼ばれる時代には、いろいろな出会いがある。経てきた歴史や背負う人間関係を異にする人生がそこでしばし交わるが、やがてそれぞれの道へと去る。その中で、後の人生になお残るものがあるならば、それは幸せなことだ。
著者プロフィール
1954年静岡県藤枝市生まれ。金沢大学法文学部卒業。
元静岡県立高等学校教員。公益社団法人日本漫画家協会会員。
男女共同参画社会の啓発のための『「男だてら」に「女泣き」』(文芸社)、『モモタロー・ノー・リターン&サルカニ・バイオレンス』(十月舎)などの著書もある。
書籍情報
書籍:ろまんちつく
著者:奥山和弘(おくやま かずひろ)
出版社:パレード
発売日:2024年4月23日
ISBN:978-4-434-33711-6
仕様:四六判/並製/278ページ
定価:1,650円(本体1,500円+税)
Paradebooks:https://books.parade.co.jp/category/genre01/978-4-434-33711-6.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4434337114
出版社情報
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パレードブックス
URL:https://www.p-press.jp
TEL:0120-123455
Mail:paradebooks@parade.co.jp
パレードブックスの書籍紹介
URL:https://books.parade.co.jp
【会社概要】
商号:株式会社パレード
大阪本社:大阪府大阪市北区浮田1-1-8
東京支社:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-10-7
代表取締役:原田直紀
設立:1987年10月20日
資本金:4000万円
事業内容:広告企画・アートディレクション、グラフィックデザイン全般、Webサイト企画・制作、出版事業『パレードブックス』
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