地域別に、中小企業の"タレントマネジメント"の認知度・システム導入の実態を調査。興味を持ったきっかけは、エリア問わず「従業員のスキル・能力の可視化」が最多
〜 システム導入に対する期待や背景課題に地域差も 〜
クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を運営する株式会社SmartHR(本社:東京都港区、代表取締役CEO:芹澤 雅人)は、タレントマネジメントシステムを導入、または導入を検討している企業の人事労務・労務担当者160名を対象に、地域別の“タレントマネジメント”に対する認知度およびシステム導入の実態について調査を行いました。

■ 調査サマリー
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「タレントマネジメント」の認知度は東京・大阪・愛知で7~8割、広島が約5割
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タレントマネジメントシステムに興味を持ったきっかけは、全エリア共通で「従業員のスキル・能力の可視化」が最多
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システム導入の主なメリットは「人員配置最適化」と「評価公平性・透明性向上」と実感。地域別の課題も明らかに
■ 調査概要
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調査名称:地域別タレントマネジメントの認知度およびシステム導入の実態に関する調査
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調査方法:インターネット調査
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調査期間:2025年4月3日〜同年4月10日
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有効回答:従業員数500名以下の企業に勤める人事・労務・総務担当者160名(東京都41名・大阪府38名・愛知県41名・福岡県22名・広島県18名)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入
■ 調査結果
(1) 「タレントマネジメント」の認知度は東京・大阪・愛知で7~8割程度、と回答
「あなたは『タレントマネジメント』という言葉を知っていますか。」と質問したところ、東京都は80.0%、大阪府は75.2%、愛知県は76.7%が「よく知っている」または「聞いたことがある」と回答。これらの地域では、人事・労務担当者の間で「タレントマネジメント」という言葉が7~8割程度浸透していました。

(2) タレントマネジメントシステムに興味を持ったきっかけ、全地域で「従業員のスキルや能力を可視化したかったから」が最多
タレントマネジメントシステムを導入している、または導入を検討している担当者を対象に「タレントマネジメントシステムに興味を持ったきっかけは何ですか。(複数回答)」と質問したところ、東京都・大阪府・愛知県・福岡県・広島県の全地域で「従業員のスキルや能力を可視化したかったから」が最多の結果になりました。なかでも大阪府と愛知県は約7割が同項目を選択しており、スキル情報の一元管理に対する関心の強さが際立っています。
また、「人的資本情報の開示に対応する必要があったから」が全エリアで上位に入り、タレントマネジメントシステムの人的資本情報の開示への活用が、地域差なくニーズが高いことも確認できました。
エリアごとの特徴を見ると、愛知県・福岡県・広島県では「人材育成の効率化・高度化を図りたかったから」の回答が目立ち、人材育成の面で課題感が強い可能性が示唆されました。

(3) タレントマネジメントシステム導入による主なメリットは「適材適所の人員配置ができるようになった」と「評価の公平性・透明性が向上した」
タレントマネジメントシステムを「導入している」担当者を対象に、「タレントマネジメントシステム導入によって得られたメリットはどのようなものですか。(複数回答)」と質問したところ、東京都・愛知県・広島県で「評価の公平性・透明性が向上した」が最多となり、人事制度の運用の公正さを重視する企業が最も多い結果となりました。大阪府では「適材適所の人員配置ができるようになった」が1位となっており、ほかエリアと異なるポイントにメリットを感じている企業が多い結果となりました。
さらに、福岡県では「人材育成が計画的に進められるようになった」が最多となり、愛知県でも同項目が上位にランクインし、同地域における人材育成計画のニーズの高さを裏付けています。加えて、愛知県では他エリアと比較して「人材の定着率が向上した」という効果を実感している企業が多い点も特徴で、製造業が集積する地域ならではの人材確保に対する課題意識が影響していると考えられます。
また全エリアを合算すると、「適材適所の人員配置ができるようになった」46票と「評価の公平性・透明性が向上した」45票が拮抗しており、タレントマネジメントシステムの導入効果は大きく二つの軸①人員配置最適化と②評価公平性・透明性の向上公正化に集約されることが読み取れます。

■ まとめ
今回は、タレントマネジメントシステムを導入または導入を検討している企業(従業員数500名以下)に勤める人事・労務・総務担当者160名(東京都41名・大阪府38名・愛知県41名・福岡県22名・広島県18名)を対象に、地域別タレントマネジメントの認知度および、システム導入の実態について調査を行いました。
東京都・大阪府・愛知県では7~8割が「タレントマネジメント」を認知していることが確認でき、タレントマネジメントシステムに興味を持ったきっかけはすべての地域で「従業員のスキル・能力の可視化」が最多という結果が出ており、エリアを問わず共通の課題を抱えていることが明らかとなっています。
また、タレントマネジメントシステム導入によるメリットでは、地域によって異なる傾向が見られました。東京都・愛知県・広島県は「評価の公平性・透明性が向上した」が最多となったほか、大阪府は「適材適所の人員配置ができるようになった」、福岡県は「人材育成が計画的に進められるようになった」が最多になっています。また、愛知県では他エリアと比較して「人材の定着率が向上した」という効果を実感している企業が多く、製造業が集積する地域ならではの人材の定着に関する課題も見られました。
今回の調査では、全国的にタレントマネジメントへの関心が高まる中、地域ごとのタレントマネジメントシステム導入の実態が明らかになりました。労働供給の不足や人材の流動化が進む現代では、従業員のスキルや能力を可視化し、適材適所の配置や計画的な育成を行うことが企業の持続的成長の要であり、使いやすく導入しやすいタレントマネジメントシステムを活用して、戦略的な人材育成を推進していくことが求められます。
■ クラウド人事労務ソフト「SmartHR」について
「SmartHR」は、労務管理クラウド7年連続シェアNo.1(※)のクラウド人事労務ソフトです。
採用情報の管理から雇用契約や入社手続き、勤怠・給与計算などの多様な労務手続きをペーパーレス化し、データとして蓄積。さらに、「SmartHR」に溜まった従業員データを活用した「人事評価」「従業員サーベイ」「配置シミュレーション」「スキル管理」などのタレントマネジメント機能により最適な人員配置や人材育成を後押しし、データに基づく人的資本経営を支援します。アプリストアサービス「SmartHR Plus」は各業務分野に特化した様々な外部サービスと連携できるアプリケーションを展開し、個社ごとのカスタマイズ性を高め、正確性や安全性の高いデータ連携を実現しています。
「SmartHR」は、企業の生産性向上を後押しし、すべての人が働きやすい環境づくりに貢献します。
※デロイト トーマツ ミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望 2024年度版」労務管理クラウド市場・出荷金額(2024年度見込)https://mic-r.co.jp/mr/03350/
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「SmartHR」サービスサイト:https://smarthr.jp
■ 会社概要
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社名:株式会社SmartHR
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代表取締役CEO:芹澤 雅人
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事業内容:クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の企画・開発・運営・販売
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設立:2013年1月23日
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資本金:1億円
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本社:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
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企業URL:https://smarthr.co.jp/
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