音楽配信最大手USENがAIクリエイティブを手掛けるQosmoや森ビルとコラボ AIが店舗BGMを選曲する「Music×Tech」実証実験スタート

2019年7月1日（月）より、新虎通りCORE「THE CORE KITCHEN/SPACE」にて

株式会社USEN（以下、USEN）と株式会社Qosmo（以下、Qosmo）、森ビル株式会社（以下、森ビル）は、森ビルが運営する「THE CORE KITCHEN/SPACE」（東京都港区新橋／店舗運営：株式会社トランジット　ジェネラルオフィス）の空間で店舗BGMをAIが抽出して流す「AI BGMサービス」の実証実験を、2019年7月1日にスタートします。

本実証実験は、USENが配信する楽曲からAIが抽出した楽曲を天候や時間帯などに応じ、最適な音楽を選定して流すもので、「音楽を使った、あらゆる業種の人々が交流できる空間づくり」をテーマに、およそ1年間にわたり実施します。

今回Qosmoが開発したAIは、株式会社トランジットジェネラル　オフィスがセレクトした「THE CORE KITCHEN/SPACE」のBGM約150曲の特徴を学習し、USENが提供する約50万曲以上の　楽曲に付与されたタグ情報と特徴を基に、類似曲約3,500曲を抽出。さらに、その中から天候や季節、時間帯を踏まえ、リアルタイムでその時に最適な楽曲を選曲します。

今回の実証実験を通して、人間の選曲では得られなかったダイナミックで意外性に富んだセレクションや、空間との親和性などを検証。今後は、カメラを使用した来客者情報などセンシング項目を増やし、現在東京で最も大きな変貌を遂げている街、虎ノ門ヒルズエリアを舞台に、より質の高い音楽を楽しめる空間づくりに取り組んでまいります。
 

 

◆実証実験の概要

開始日：2019年7月1日（月）
実験会場：THE CORE KITCHEN/SPACE（ザ コア キッチン/スペース）
住所：東京都港区新橋4-1-1 新虎通りCORE 1F／電話：[phone]
実験内容：AIによる店舗空間に合わせたリアルタイム選曲BGM
主催：株式会社USEN、株式会社Qosmo
協力：森ビル株式会社、株式会社トランジットジェネラルオフィス

◆実験におけるAI学習の仕組み

USENが保有する楽曲のうち、約50万曲の1曲1曲に、人の手で付与したタグ情報をお手本（学習データ）とし、楽曲の音の波形(スペクトログラム)からサウンドイメージを認識し、ニューラルネットワーク（CNN）で推定するモデルを開発。

これによって、楽曲の雰囲気を示す”イメージワード”や、楽曲のもつ”朝らしさ/夜らしさ”などを下図のようにスコアで表現します。また、このスコアデータを基に候補楽曲の抽出及び選曲を行います。

 

THE CORE KITCHEN/SPACE・新虎通りCOREについて
 

新虎通りCOREは、東京の新たなシンボルストリートである新虎通り沿道開発のモデル事業として、また賑わいと交流の核（コア）として、2018年10月に開業しました。新虎通りと日比谷通りの交差点に位置する、地上15階・地下1階、延床面積約17,500㎡、総貸室面積約1万㎡の複合施設で、最新スペックのオフィス、インキュベーションオフィス、カジュアルで使い勝手の良いレストランなどで構成されます。また、広い歩道を有する新虎通りに面した1階の区画にはエリアマネジメントの拠点となるカフェ・イベントスペース「THE CORE KITCHEN/SPACE」(https://thecore-kitchenspace.com/)を設置。カフェとしての営業に加え、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートと東京大学生産技術研究所が共同で運営する「RCA-IIS Tokyo Design Lab」と連携した社会人向けラーニングプログラム「RCA-IIS Tokyo Design Lab DESIGN ACADEMY」をはじめ、様々なイベントを開催しています。