釣って、学んで、大村湾をもっと好きになる! 「ワンダーフィッシング~楽しく学ぶ、釣り人のそなえ~」を開催しました!
2025年6月1日(日)、11月16日(日) 【場所】長崎県大村市 松原しおさい公園
一般社団法人大村湾ワンダーベイは2025年6月1日(日)、11月16日(日)に、釣りを通して大村湾の豊富な海洋資源に触れ、大村湾に親しみを持ってもらうとともに、水難事故や海の環境についての課題を知り「自分ごと」化してもらうことを目的として、「ワンダーフィッシング~楽しく学ぶ、釣り人のそなえ~」を開催しました。大村湾ワンダーベイプロジェクトは、地元大村湾を身近に感じ、海の環境について考えるきっかけを創出していきます。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

イベント概要
・開催概要:ワンダーフィッシング~楽しく学ぶ、釣り人のそなえ~」
・日程 :2025年6月1日(日)、11月16日(日)
・場所 :長崎県大村市 松原しおさい公園
・参加人数: 96名
大村湾の生き物や環境について学ぼう!
大村湾は超閉鎖性海域といわれ、全国でも珍しい海です。まずは、これから釣り体験を行う大村湾にはどのような特徴があり、どのような生き物が生息しているのかなどを座学で学びました。
講師の中村氏が「大村湾は超閉鎖性海域といって、ほとんどが陸に囲まれています。そのため外の海から海水が入ってきにくく、水の入れ替わりが少ないので、プランクトンが多く滞留します。大村湾って緑がかって、濁っているよね?これはプランクトンがたくさんいるからなんです!プランクトンはお魚の餌になります。なので餌が豊富な大村湾は『豊かな海』なんです!」と大村湾の特徴を伝えました。
また、中村氏が実際に大村湾に潜って撮影した写真を見せながら、大村湾の海底や生き物の様子を説明すると、子ども達は興味深々に話しを聞いていました。また、「海藻がたくさん生えているね!でも今、この場所に海藻は1本も生えていません。このように海藻が減ってしまう現象を『磯焼け』と言います。海藻は生き物が卵を産み付けたり、生き物の住み家になります。海藻が減ると、海の生き物も減ってしまいます。磯焼けの原因は色々ありますが、人間の生活も影響しています」と中村氏が伝えると、子ども達は「ええー!」と声を上げて心配そうな様子でした。そして中村氏が「昨日大村湾の海底から獲ってきたごみです!」とたくさんの海洋ごみを子ども達に見せると、子どもたちは「こんなに海にごみがあるんだ」と真剣に見入っていました。中村氏が「大村湾は陸に囲まれているので、大村湾のごみはみんなが住んでいる街から出たごみがほとんどです。みんながごみをちゃんとごみ箱に捨てるだけでも、大村湾のごみは減らすことができます。みんなで一緒に大村湾をキレイにするために取り組みましょう!」と話しました。
続いて、食品由来の素材で海の環境に優しいエコルアー作りを行いました。通常のルアーは木やプラスチックでできており、釣りの最中に海に落ちてしまうとごみになってしまいますが、エコルアーは魚の餌になるためごみが出ません。子ども達は座学とエコルアー作りを通して、大村湾の特徴と環境問題について学びました。

海の安全について学ぼう!
釣りは水難事故の発生数がとても多い海のレジャーの1つです。釣りを安全に楽しむため、安全講習を行いました。
ライフセーバーの冨田氏より「溺水事故の発生数は減少していますが、そもそも海水浴と釣りの利用者が減少しています。海水浴と釣りの利用者減を考慮すると、溺水事故の死亡者数は増加しているという結果になっています。また、『溺れた人の約半数が25m以上泳げた』という調査結果が出ています。どのような人でも、事故に遭わないように事前にそなえることが大切です」と話し、海で安全に遊ぶための5か条
①どのような時に溺れてしまうのか知っておこう
②海に行く前に天気予報を確認しよう
③ライフジャケットなど浮くものを持っていこう
④遊びに行く海に危ないところはないか確認しよう
⑤何かあったときはすぐに大人に言おう
について伝えました。
また、正しいライフジャケットの着用方法についても、ライフジャケットの違いを見せながら参加者にわかりやすく説明しました。「釣りは高い位置から海に落ちる可能性があり、正しくライフジャケットを着用しないと落ちた際にライフジャケットが抜けてしまう。必ずサイズに合ったものを着用し、股紐を通すようにしてください。また、膨張タイプのライフジャケットを着用するときは、浮力体がどのように膨らむのかを事前に確認しておくことが大切です」と説明しました。参加者はみんな真剣に話を聞いており、溺れを自分事と捉えてくれたようでした。

釣りを通して大村湾に親しもう!
大村湾の特徴や環境問題、海の安全について学んだら、いよいよ釣り体験のスタートです!
参加者には一人ずつインストラクターが付き、釣りが初めての子どもたちも安心して楽しみました。6月はキスやアラカブ、トラハゼ、11月はイイダコやフグ、キスなど多くの生き物が釣れ、会場のあちこちで「やったー!釣れた!」と喜びの声が聴かれました。最初は生き物に触れるのを怖がっている子どももいましたが、どんどん慣れ、触ったり眺めたりしながら、大村湾の生き物との触れあいを楽しみました。
参加者からは「大村湾の特徴を知れてよかったし、初めて釣りをやってみてとても楽しかった」「大村湾のために、ごみはごみ箱に捨てる」「日々の生活でごみを減らすことを意識して、ボランティア活動にも参加して大村湾をキレイに保っていきたい」「ライフジャケットなどで安全を確保しながら、大人にも同伴してもらって海で遊びたい」などの声が聞かれ、釣りを通して大村湾に親しみ、安全や環境についての意識が高まったようでした。

<団体概要>
団体名称:一般社団法人大村湾ワンダーベイ
URL :https://wonderbayomurabay.uminohi.jp/
活動内容:大村湾独自の特徴を活かしたイベントの開催
県内自治体・企業・団体への「大村湾ワンダーベイプロジェクト」への参加要請

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

「大村湾ワンダーベイプロジェクト」
超閉鎖性海域であるが故に、周辺地域の生活環境が影響しやすい大村湾は、地域住民・企業・自治体がワンチームとなって取り組み、大村湾を大切に守る気持ちを育む必要があります。そこで、2023年度新たに立ち上がったのが「大村湾ワンダーベイプロジェクト」です。日本財団 海と日本プロジェクトの活動の一環として、豊かで美しい大村湾を守るために推進するプロジェクトです。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
