<Kaspersky Security Bulletin(その4):2024年、コンシューマーを待ち受ける脅威の予測>

チャリティー詐欺の増加、サイバー犯罪者が注目するP2E、音声ディープフェイク技術の進化

株式会社カスペルスキー

[本リリースは、2023年11月23日にKasperskyが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]

--【概要】---
Kasperskyのセキュリティエキスパートは、毎年、主要なサイバー脅威についてまとめた年次のレポート「Kaspersky Security Bulletin(セキュリティブリテン)」シリーズを発表しています。その一つである「Consumer cyberthreats: predictions for 2024」では、サイバーセキュリティ情勢に関する当社の継続的な分析に基づき、消費者が来年直面する可能性のある脅威について説明しています。

https://securelist.com/kaspersky-security-bulletin-consumer-threats-2024/111135/

サイバー犯罪者は話題のトピックと先進的な技術の両方をますます活用するようになり、防御には多様な課題が起こり得ると予想しています。
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・チャリティー詐欺の増加
国連によると、2023年は第2次世界大戦以来、世界的な暴力的紛争が最も多い年となりました。このような紛争の増加は、いまだ続くパンデミックの影響や気候災害と相まって、慈善事業として寄付を求めるふりをして金銭や個人情報を不正に得ようとするチャリティー詐欺にとって絶好の環境を生み出しています。2024年は、グローバルで広がる危機を悪用した詐欺が著しく増加すると予想しています。

・サイバー犯罪者の注目を浴びるP2E(Play to Earn)
デジタル資産を稼ぐことができるP2Eゲームは、多額の資金投資と収益性の魅力から、サイバー犯罪者はこの分野の悪用に重点を置こうとしています。最近のビットコインの価値の高騰とゲームで簡単に金が手に入る可能性が、この分野を魅力的な標的にしています。

https://edition.cnn.com/2023/10/24/investing/bitcoin-price/index.html

・音声ディープフェイクの増加
画像のディープフェイクが一般的になるにつれ、音声のディープフェイクの技術進化も加速しています。人間のような音声を生成する高度な機能を備えたOpenAIのText-to-Speech(TTS)APIが最近発表されたことは、人工音声技術の著しい進歩を浮き彫りにしています。一方で、こうした技術革新は悪用される可能性もあります。詐欺師は、より説得力があり思わずアクセスしてしまうような偽装コンテンツを作成し、ディープフェイク技術に関連するリスクを強める可能性があります。

・インターネットの細分化とVPNサービスの台頭
VPNはユーザーのプライバシーを強化するだけでなく、インターネットのセグメンテーションやウェブサイトのジオフェンシングなど、地政学的な変化の副産物として頻繁に発生する課題に対する上で重要な役割を果たしています。堅固なVPNクライアントの使用は、ロケーションベースによる情報へのアクセス制限を回避し、より広範な情報へアクセスを可能にします。プライバシーや情報アクセシビリティに対する懸念が高まり、VPNソリューションに対する世界的な需要が大幅に急増すると予想できます。

・話題の映画や人気ゲームの公開を狙う詐欺師
「デューン砂の惑星PART2」「ジョーカー2」「グラディエーター2」といった超大作映画の公開が近づくと、待望のリリースを待つユーザーを標的とする詐欺が急増します。俳優のストライキは新作映画の無断アップロードにつながる可能性があり、独占的なアクセスを提供するとうたうフィッシングサイトにとって理想的な環境をつくり出しています。
映画館でのプレミア上映に限らず、ゲームでも同じように詐欺が起こり得ます。世界的に人気のオープンワールド型ゲームの最新作「グランド・セフト・オート VI」が2024年に公開されれば、その年の目玉となるでしょう。オンラインゲーム内の通貨が詐欺師を引きつけ、予約コードと魅力的な価格設定などをうたう古典的な詐欺が、このリリースを待ち焦がれるゲームコミュニティ内で再浮上することが予想できます。

Kasperskyのウェブコンテンツ解析 エキスパート、アンナ・ラーキナ(Anna Larkina)は次のように述べています。「詐欺の世界は常に変化しており、詐欺師は絶えず新しい手口を考案しています。常に警戒を怠らずプロアクティブな姿勢を維持することが、進化する脅威に対する最強の防御策となります」

■ コンシューマー向けの脅威予測の詳細は、Securelistブログ(英語)「Consumer cyberthreats: predictions for 2024」でご覧いただけます。

https://securelist.com/kaspersky-security-bulletin-consumer-threats-2024/111135/

Kaspersky について
Kasperskyは、1997年に設立されたグローバルで事業を展開するサイバーセキュリティ企業です。Kasperskyが有する深く高度な脅威インテリジェンスとセキュリティの専門性は、常に当社の革新的なセキュリティソリューションやサービスに反映され、世界中の企業、政府機関、重要インフラから個人のお客様までを保護しています。高度に進化するデジタル脅威に対抗するため、先進のエンドポイント保護製品をはじめ、多くのソリューションとサービスを包括するセキュリティポートフォリオを提供しています。当社のテクノロジーは、4億人以上のユーザーを保護し、22万の企業や組織の重要な資産を守る力になっています。詳しくは https://www.kaspersky.co.jp/ をご覧ください。


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会社概要

株式会社カスペルスキー

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URL
https://www.kaspersky.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル 7F
電話番号
03-3526-8520
代表者名
小林岳夫
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年02月