高知の海を未来へ!お笑いコンビ「ツーライス」が小学校で出前授業を実施未来の食卓を守る!「育てる漁業」の授業と海岸清掃を子どもたちが体験【ツーライスと高知の海を学ぼう!】 を開催しました!

2025年11月12日(水) 【高知県 安芸市立安芸第一小学校】

一般社団法人海と日本プロジェクト in 高知は今年度、小学生を対象とした海洋学習の学校キャラバン「ツーライスと海を学ぼう!」を行っています。11月12日(水)に高知県安芸市立安芸第一小学校で5回目を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

  イベント概要                                   

高知の豊かな海が今、ごみの増加や生態系の変化といった問題に直面しています。毎年10カ所以上の海岸で清掃活動を行ってきたツーライス。この現状を子どもたちに知ってもらい、自分たちの生活と海との繋がりを実感してもらうため、お笑いコンビ「ツーライス」が県内の小学校を訪れる出前授業を実施。このイベントでは、お笑いコンビのツーライスと、高知大学 特任助教授 宝金実央氏、気象予報士の山岸拓氏も講師として登壇。深刻化する海洋ごみ問題や地球温暖化が海に与える影響について、座学と体験などを通して子どもたちと共に考えました。

日時

2025年11月12日(水)8時30分~12時20分

会場

高知県 安芸市立安芸第一小学校

参加人数

小学4年生 25人

協力団体

高知大学

 海洋ごみの8割は街からやってくる!   

まず、ツーライスのヤスさんと大ちゃんが、深刻化する「海洋ごみ問題」について解説しました。海洋ごみには「漂着ごみ」「漂流ごみ」「海底ごみ」の3種類があることを説明。海洋ごみの中で最も多いのはプラスチックで、ごみの8割は私たちが暮らす町で発生し、川を経て海に流れ着いたものです。

海洋ごみのうち、最も多いのがプラスチックで、全体の65.8%を占めるというデータが提示されました 。プラスチックは海で分解されず、漁網に絡まるアザラシやビニール袋を間違って食べるウミガメなど、海の生き物に深刻な影響を与えています。

ツーライス独自の「高知の海に多いゴミランキング」では、1位:漁具、2位:ペットボトル、3位:缶などがあげられ、高知の地域性が出た結果になりました。現状として、年間800万トンものごみが海に流れ込んでいて、このままでは2050年には海にいる魚の量よりもプラスチックごみの量が多くなると予測されるなど、深刻な未来が伝えられました。

ごみは必ずごみ箱に入れることの重要性が訴えられ、子どもたちは身近な問題として意識するきっかけとなりました。

 地球温暖化と海の関係                                

続いて、テレビ高知のお天気お兄さんとしても活躍する山岸拓 気象予報士は、「地球温暖化」をテーマに、日本の海の温度が過去100年で1.3℃上昇したという事実を基に、高知の海に及ぼす影響を解説しました 。

まず、海水温が上昇すると、カツオのえさとなるプランクトンが減少し、カツオが住む場所を変えてしまう可能性があります。次に、海水の膨張と南極などの氷の融解によって海面が上昇し、砂浜の消失や台風・大雨時の水害リスクが高まります。さらに、人が排出する二酸化炭素の約3割が海に溶け込むことで海の酸性化が進み、貝殻の成長が妨げられたり溶けてしまう影響が出ます。

地球温暖化をどのように食い止めたらいいのか、子どもたちみんなで考えました。

座学の後、炭酸キーパーとアルコールを使った「ペットボトルで雲を作る実験」が行われました。ポンプで空気を圧縮し気圧と温度を上昇させた後、キャップを一気に開けることで、断熱膨張による急激な温度降下が起こり、アルコール蒸気(と水蒸気)が凝結して白い雲が発生する仕組みを学びました。

 豊かな漁場 室戸の海 「獲る漁業」から「育てる漁業」へ 未来の食卓を考える       

高知大学 特任助教授の宝金氏の授業では、始めに安芸市の海の特徴を学びました。地球温暖化や乱獲などの影響により、世界的に海の魚が減少する中、高知県の安芸市でも、かつて漁が盛んだったイワシの稚魚であるシラス漁獲量が平年のおよそ3分の1に減っているという危機的な状況があります。これは黒潮のルートが変わる「黒潮大蛇行」により、イワシの回遊ルートが変わったためとみられます。こうした海の資源を守りながら安定して魚を供給する「養殖漁業」の重要性と、身近な環境問題が密接な関係があることが説明されました。

授業では、実際に大学で養殖されているブリの稚魚「モジャコ」を教室に持ち込み、子どもたちに公開。活きた魚を間近で観察することで、研究者が行う「育てる漁業」の技術と、持続可能な食糧確保の重要性を学びました。

 校舎の周りでのごみ拾い   

座学の後、ツーライスと生徒が一緒に授業で学んだ内容を実践するため、安芸市内の海岸で清掃活動を実施。子どもたちは、海岸に流れ着いたごみを回収し、海が抱える環境課題を体感しました。 

 参加した子どもの声                                

授業の最後には、講師から「今日お勉強したことを、ぜひ周りの人にも広めてください」というメッセージが送られました。子どもたちは、節電や節水などを行い、地球温暖化を食い止めたい、ごみをポイ捨てしない、清掃活動の輪を広げたいなどの感想が上がっていました。今回の出前授業と清掃活動は、児童たちが、地元の海の恵みと、それが直面する危機を深く理解し、未来のために行動するきっかけとなる貴重な機会となりました。

<団体概要>

団体名称:(一社)海と日本プロジェクトin高知

URL:https://kochi.uminohi.jp/

活動内容:「海と日本プロジェクトin高知県」では、「黒潮の海」を次世代に継承していくため、

     こども達が地元の海に触れ、海への親しみを育てる活動を行っています。

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

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会社概要

URL
-
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂
電話番号
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代表者名
波房克典
上場
未上場
資本金
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設立
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