成長したい新卒と、主体性不足を嘆く企業──共通の悩みは「指示待ち」。noteの記事をLLM分析

2026年4月に入社した新入社員(以下、新卒)と、彼らを迎える企業。それぞれがnoteに投稿した記事をLLM(大規模言語モデル)で分析したところ、両者のあいだに大きなギャップが浮かび上がりました。
企業が抱える課題感の1位は「新人の主体性・自律性が足りない」(74.2%)。しかし新卒自身が働く上で最も大切にしたいのは「自己成長・学び」(42.5%)で、悩みの上位にも「成長実感の欠如」が並びます。成長への意欲は持っているものの、手応えが見えにくい環境で、企業の期待する形では行動に表れていない──そんな構造が見えてきました。
この構造を象徴するのが「指示待ち」というワードです。企業側の記事に頻出するネガティブワードで1位、新卒側でも3位に登場。企業は「指示待ちで困る」と言い、新卒も「指示待ちの自分が嫌だ」と感じており、両者は、実は同じ壁にぶつかっていることが分かりました。
本調査では、2026年4月の約1か月間に投稿された新卒関連タグ(※)つきの記事2万件超の中から、LLMで書き手の視点を分類。新卒本人の視点で書かれた記事(3247件)と、迎える企業側の視点で書かれた記事(447件)を分析対象としています。
※記事の内容をもとにnote側で自動付与したタグ情報を使用。「新社会人」「新入社員」「入社式」など、新卒に関連するタグを選定しています。
【調査結果のポイント】
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新卒が大切にしたいのは「成長」── でも、成長できているかわからない
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企業の課題感1位は「主体性不足」。新卒の成長意欲が、見える形になっていない
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両者が悩む共通ワード「指示待ち」── 実は同じ壁にぶつかっていた
主要トピックス
1. 新卒が大切にしたいのは「成長」── でも、成長できているかわからない
新卒が「働く上で何を大切にしたいか」を投稿記事から分析したところ、1位は「自己成長・学び」(42.5%)、2位は「健康・メンタル」(31.4%)、3位は「人間関係・チームの心地よさ」(13.8%)でした。「報酬・待遇・安定」はわずか0.6%。早く成長したいという前向きな意欲と、でも心や体を壊してまではやりたくないという自己防衛の感覚が並んで表れています。

一方、悩みや不安の分析では「組織風土・価値観の不一致」(27.5%)が最多で、「成長実感の欠如」(20.6%)が2位に続きます。職場の空気感がつかめない。成長したいのに手応えが見えない。こうした不安が重なり、自分からどう動けばいいかわからない状態になっている可能性があります。

【新卒の声】
※投稿内容をもとに、趣旨を損なわない範囲で一部編集しています。
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研修は丁寧。でも、"うちはこういう会社"という空気にまだなじめない。
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みなさん優しくて、がんばらなきゃと思うけれど、空回りしてしまう。優先順位が分からずに仕事を進めてしまった。
2. 企業の課題感1位は「主体性不足」。新卒の成長意欲が、見える形になっていない
新卒の育成やオンボーディングに携わる企業側の視点で投稿された記事もあわせて分析しました。課題認識の1位は「新人の主体性・自律性不足」(74.2%)で、2位以下を大きく引き離しています。

しかし前章で見たとおり、新卒が大切にしたいことでは「自己成長・学び」が42.5%で1位です。本人は成長への意欲を持っているものの、企業の期待するかたちでは表に出ておらず、「主体性が足りない」と感じられている可能性があります。
3. 両者が悩む共通ワード「指示待ち」── 実は同じ壁にぶつかっていた
新卒・受入企業それぞれの記事から、頻出するキーワードをポジティブ・ネガティブの文脈別に抽出しました。

新卒側で目立つのは「同期」の存在感です。ポジティブな文脈で1位に入る一方、ネガティブでも2位に現れています。「同期がいるからがんばれる」という心の支えになると同時に、「同期はもう仕事を任されているのに自分は……」という比較の対象にもなっている。同期は安心と焦りの両面を持つ存在であることがわかります。
企業側では、ポジティブに「伴走」「対話」「心理的安全性」と理想が並ぶ一方、ネガティブには「指示待ち」「属人化」「放置」と現場の実態が続きます。やりたいことと現実に、ギャップがある状態です。
【迎える企業側の声】
※投稿内容をもとに、趣旨を損なわない範囲で一部編集しています。
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主体性を求めるけれど、教える側の準備が追いついていない。
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「伴走したい」と掲げながら、結局放置してしまっている。
注目すべきは「指示待ち」が受入企業側のネガティブワード1位、新卒側でも3位と、両者とも上位に登場している点です。企業は「指示待ちで困る」と言い、新卒も「指示待ちの自分が嫌だ」と感じている。自走して成長したいという願いは、実は両者に共通していました。
今回の分析では、新卒と企業が同じ職場を見ていながら、同じ現象に異なる言葉をつけていることが浮かび上がりました。こうしたギャップに気づくこと自体が、歩み寄りの出発点になるのではないでしょうか。
「書く」が整理になる── 新卒がnoteで言葉にしていること
新卒本人がつづった3247件の記事が示しているのは、「成長したいけど動き方がわからない」というあいまいな葛藤も、書くことで「自分は何を大切にしたいのか」「何に戸惑っているのか」が見えてくるということです。
noteでは「#社会人1年目」「#入社1ヶ月」などのタグで、同じ時期を過ごす人たちの記事を読んだり、自分の考えを書いたりすることができます。現在、投稿企画「#社会人1年目のわたしへ」(5月17日まで)も開催中です。
▶ 投稿企画の詳細はこちら:https://note.com/contest/社会人1年目のわたしへ
分析概要
<データソース> noteに投稿された記事のなかで、新卒関連のタグ(※)が付いているものを抽出
※対象タグ:新卒 / 新社会人 / 新入社員 / 入社 / 入社式 / 26卒 / 研修 / 配属 / 社会人1年目 / 新人教育 / 新入社員研修 / オンボーディング / 若手育成 / OJT / メンター
<対象期間・件数> 2026年4月1日〜4月26日に投稿された対象タグつき記事20,460件から、LLMで書き手の視点を分類しました。このうち新卒本人の視点で書かれた記事3,247件(2026年4月入社の当事者がリアルタイムで語っている記事)と、受入側の視点で書かれた記事447件(マネジメント・HR・メンター・企業公式)を分析対象としています。
<分析手法> 大規模言語モデル(LLM)による自動分析をおこないました。各記事に対して以下を判定・付与しています。
価値観分類(n=2,422):新卒本人が「働く上で大切にしたいこと」として語っている内容をカテゴリ分類。
悩み・不安の原因分類(n=2,060):新卒本人の記事から、組織風土・価値観の不一致、成長実感の欠如、仕事内容のミスマッチなど10カテゴリに分類。
受入側の課題分類(n=310):受入側企業の記事から、課題感(新人の主体性不足、育成リソース不足など)をカテゴリ分類。
頻出ワード抽出:新卒側・受入側それぞれの記事から、ポジティブ・ネガティブな文脈で使われている特徴的な単語を抽出し、出現頻度をランキング化。
注意事項:各分析項目は1記事から複数項目を抽出しているため、割合の合計は100%を超える場合があります。各グラフの割合は、該当する分類が付与された記事を母数として算出しています(分析項目ごとに母数が異なります)。各項目の数値は、傾向を把握するための指標としてご参照ください。
note
noteはクリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。個人も法人も混ざり合って、好きなものを見つけたり、おもしろい人に出会えたりするチャンスが広がっています。2014年4月にサービスを開始し、約7520万件の作品が誕生。会員数は1178万人(2026年2月末時点)に達しています。
iOSアプリ:https://itunes.apple.com/jp/app/note-noto/id906581110
Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=mu.note
note株式会社
わたしたちは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。メディアプラットフォームnoteは、クリエイターのあらゆる創作活動を支援しています。クリエイターが思い思いのコンテンツを発表したり、メンバーシップでファンや仲間からの支援をうけたり、ストアでお店やブランドオーナーが商品を紹介したり、note proを活用して法人や団体が情報発信をしたりしています。
所在地:〒102-0083 東京都千代田区麹町6-6-2
設立日:2011年12月8日
代表取締役CEO:加藤貞顕
コーポレートサイト:https://note.jp
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