【生成AIに関する調査】学生の3人に1人が夏休みの宿題に生成AIを活用、TOP3は「論文・レポート」「数学の問題」「読書感想文」(Appliv調べ)

学生533人の夏休みの宿題と生成AIに関する調査レポート

ナイル株式会社

ナイル株式会社(本社:東京都品川区、 代表取締役社長:高橋飛翔、 以下ナイル)が運営するスマートフォンユーザー向けアプリ情報メディア「Appliv(アプリヴ)」にて、夏休みの宿題があった10~20代の男女533人を対象に、2023年8月24日~8月30日の期間で、生成AIの活用実態に関するアンケート調査を実施しました。


■調査概要
現在、急速に普及しつつある生成AIの影響は学生にも及んでおり、学校における生成AIの活用について議論が活発にされています。文部科学省は夏休みを迎える直前、小中高等学校向けに暫定的なガイドラインを公表し、生成AIを取り巻く懸念やリスクなどを踏まえ、現時点では「限定的な活用から始めることが適切である」と伝えています。

Applivでは夏休みの宿題における生成AIの利用実態調査を実施。宿題に生成AIはどの程度使用されたのか、また、どのような課題で活用され実際に役に立ったのか、アンケートの結果を公開します。

  • 約3人に1人が夏休みの宿題に生成AIを活用

  • 生成AIの活用を学校や親から「制限されなかった」が約7割、肯定的な意見が上回る

  • 宿題のサポートに最も多く選ばれたツールは「ChatGPT」、7割以上の学生が利用

  • 生成AIを利用した学生の約9割が、宿題が「捗った」と実感

  • 生成AIを活用した宿題TOP3は「論文・レポート」「数学の問題」「読書感想文」

  • 生成AIの使い方は学校や親に聞くよりも、インターネットで調べる


■約3人に1人が夏休みの宿題に生成AIを活用
事前調査で夏休みの宿題・課題があると回答した学生533人に対し、生成AIを活用したか尋ねたところ、34.1%が「活用した」と回答。全体の3人に1人が宿題に生成AIを活用していることがわかりました。


 生成AIの認知度が徐々に広まりつつあり、10代20代の学生の間でも活用する人が増えてきているようです。


■生成AIの活用を学校や親から「制限されなかった」が約7割、肯定的な意見が上回る
夏休みの宿題に生成AIを活用することについて、学校や親からどのような意見があったのかを聞いてみると、「制限された」が32.6%、「制限されなかった」が67.4%と、肯定的な意見が上回る結果となりました。


リスクが懸念される一方で、学校側や親にとっても、生成AIを活用することで効率的な学習や創造的な表現が促進される可能性を認識、期待していると予想できます。


■宿題のサポートに最も多く選ばれたツールは「ChatGPT」、7割以上の学生が利用
夏休みの宿題や課題のために生成AIを活用した学生182人に対し、実際にどのようなツールを活用したのか調べた結果、最多は「ChatGPT(134人)」で、利用者の7割以上が利用していることが分かりました。


2位以降は「Bard(33人)」「Bing Chat(31人)」と続きます。5位に選ばれた「宿題ポケット」は、考え方や解き方を導くことを目標とした中高校生向けのAI家庭教師アプリです。


画像生成AIで名前が挙がったサービスは「Stable Diffusion」のみだったことから、宿題の内容にあわせ、情報収集や文章作成などの目的で広く利用されるツールを選んでいると思われます。


■生成AIを利用した学生の約9割が、宿題が「捗った」と実感
生成AIを利用したと回答した学生のうち、宿題が「捗った」と感じた人は85.7%、「捗らなかった」と感じた人は14.3%でした。利用した学生の9割近くが、宿題を進めるにあたり役に立ったと考えているようです。

それぞれに理由を聞いてみると、生成AIのおかげで宿題が捗ったと感じている人では、「情報収集を効率的に進められた(94人)」、次いで「複雑な問題を簡単に解決できた(65人)」、「文章の質が向上した(58人)」となりました。

捗らなかったと感じた学生の回答を見てみると、「生成AIの回答や提案が不正確だった」「自分の学習理解が浅くなった」「情報の信頼性に疑問を感じた」が上位に選ばれていました。生成AIの活用は、学習に悪影響を及ぼす可能性があるとして大人が懸念している点を、子ども自身も実感しているようです。


また、一部の学生は「操作が難しかった」「得られる情報が宿題に合わなかった」等、うまく活用できなかったことを理由に挙げています。


■生成AIを活用した宿題TOP3は「論文・レポート」「数学の問題」「読書感想文」
生成AIを活用した宿題TOP3は、1位「論文やレポートの執筆(103人)」、2位「数学の問題を解くこと(65人)」、3位「読書感想文の作成(48人)」でした。


情報収集や文書・資料作成を効率化する以外にも、外国語の翻訳やプログラミング、芸術の課題など、さまざまな分野で生成AIが活用されていました。


■生成AIの使い方は学校や親に聞くよりも、インターネットで調べる
最後に、生成AIの使い方を学んだ方法について聞いたところ、最も回答が多かったのは「インターネットの記事やブログ(65人)」、次いで「学校で質問した(52人)」、「YouTubeや動画サイトでの解説(49人)」という結果でした。


学校や親に質問した人よりも、インターネットやSNSで自主的に調べた人の方が多い結果となりました。自分の課題に対し、どのように生成AIが活用できそうか情報を収集し、取り組んだ学生が多かったようです。

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■調査概要
調査対象:全国の10~20代の男女533人
調査機関:株式会社ジャストシステム
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年8月24日~2023年8月30日
有効回答数:533人
◇性別
男性:256人
女性:277人
◇年齢
15歳~19歳  388人
20歳~29歳  145人
本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しているので、合計が100%にならない場合があります。


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社名:ナイル株式会社
住所: 東京都品川区東五反田1丁目24-2 JRE東五反田一丁目ビル7F
設立: 2007年1月15日
代表者: 代表取締役社長 高橋 飛翔
資本金:3,632,826,805円(資本準備金等含む)
事業内容: ホリゾンタルDX事業、自動車産業DX事業
URL: https://nyle.co.jp/

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電話番号
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代表者名
高橋 飛翔
上場
東証グロース
資本金
36億3282万円
設立
2007年01月