アドビ、Acrobat ReaderとAcrobatに「AI Assistant」を搭載 数兆のPDFに対話型AI体験を提供

アドビ株式会社

・AcrobatのLiquid ModeをベースにしたAI Assistantのベータ版は、Acrobat ReaderとAcrobatの新機能によりドキュメントのインテリジェンスを拡張
・消費と作成のためのデジタルドキュメント体験を生成AIにより変革するアドビの第一歩
・Acrobat ReaderおよびAcrobatをご利用のお客様は、AI Assistantのベータ版が終了した時点で、新しいアドオン サブスクリプション プランを通じてAI Assistantの全ての機能にアクセス可能に

※当資料は、2024年2月20日に米国本社から発表されたプレスリリース( https://news.adobe.com/news/news-details/2024/Adobe-Brings-Conversational-AI-to-Trillions-of-PDFs-with-the-New-AI-Assistant-in-Reader-and-Acrobat/default.aspx )の抄訳です。


【2024年2月21日】

アドビ(Nasdaq:ADBE)(本社:カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、生成AIに対応したAcrobat ReaderとAcrobatの対話型エンジンとして、新たに「AI Assistant」のベータ版(英語)を提供開始します。Acrobat ReaderとAcrobatのワークフローに深く統合されているAI Assistantは、長文のドキュメントから即座に要約とインサイトを生成し、質問に回答し、利用目的(電子メール、レポート、プレゼンテーション等)に応じた文章での共有を可能にします。ユーザーに生成AIを提供するAI Assistantは、全世界の約3兆ものPDF( https://blog.adobe.com/jp/publish/2023/06/23/dc-celebrating-30-years-of-digital-transformation-with-adobe-acrobat )の情報から新しい価値を引き出します。


AI Assistant は、モバイル上で応答性の高いPDFの閲覧体験を実現するAcrobatの「Liquid Mode」と同じ人工知能と機械学習モデルを活用しています。これらの独自モデルは、PDF の構造と内容を深く理解しており、AI Assistant のアウトプットの品質と信頼性を高めています。


アドビのDocument Cloudのシニアバイスプレジデントであるアビギャン モディ(Abhigyan Modi)は、次のように述べています。「生成AIは、PDF内の情報を実用的な知識とプロフェッショナルなコンテンツに変換することで、よりインテリジェントなドキュメント体験を提供します。PDFは、世界の最重要ドキュメントのデファクトスタンダードであり、本日発表した各種機能は、Acrobat ReaderやAcrobatのアプリケーションやサービスを通じてAI  Assistantが提供しようとする新たな価値の序章に過ぎません。」


AI Assistantが提供する新たなユーザーベネフィット

個人向けおよび法人向けのAcrobat、またはAcrobat Proの無料体験版をご利用のユーザーは、AI Assistantのベータ版により、数日から数週間以内にAcrobat Readerに追加される機能でより生産的に作業を遂行することができます。複雑な実装作業は不要で、Acrobat ReaderもしくはAcrobatを開くだけで以下の新機能を活用した作業を開始できます。(日本語版の提供は未定です)

  • AI Assistant:AI Assistantが直感的な会話型インターフェースを通じてPDFの内容に応じた質問の提案を行い、ユーザーの質問に回答します。

  • サマリの生成:読みやすい書式かつ手短な概要により、長文ドキュメントの内容の迅速な理解を可能にします。

  • インテリジェントな引用:アドビのカスタマイズしたアトリビューションエンジンと独自のAIによって引用を生成するため、ユーザーはAI Assistantの回答の情報ソースを容易に確認できます。

  • わかりやすいナビゲーション:クリック可能なリンクにより、長文ドキュメントの中から必要なものを素早く見つけることができるため、最も重要な情報の探索とアクションに時間を費やすことが可能です。

  • 利用目的に合わせた文書の生成:AI Assistantに指示することで情報を統合し、要点、電子メール、プレゼンテーション、レポートなどの利用目的に合わせた文章を作成できます。「コピー」ボタンにより、カット、ペースト、受け渡しも容易です。

  • 顧客データの尊重:Acrobat ReaderおよびAcrobatのAI Assistant機能は、データセキュリティプロトコルによって管理されており、ユーザーの同意なく、ドキュメントの内容が保存されることや、AI Assistant のトレーニングのために使用されることはありません。

  • PDFの枠を超えて: ユーザーは、あらゆる文書形式(Word、PowerPoint、会議の議事録等)でAI Assistantを使用できます。


グローバルスタンダードの刷新

PDFは、個人や組織が最も重要な情報を保持する場所です。アドビがPDFを提供開始してから30年が経った今でも、AcrobatはPDFの読み取り、編集、変換のスタンダードであり続けています。また、Acrobatは、デスクトップ、web、モバイルデバイス、スタンドアロンアプリケーション、MicrosoftやGoogleなどの主要なブラウザーや生産性向上アプリなどにも組み込まれています。


Acrobat ReaderとAcrobatのAI Assistant には、個人や大企業を含むすべてのお客様が安心して機能を使用できるよう、安全策を講じています。大企業のお客様には、エンタープライズグレードのセキュリティと情報ガバナンスをご利用いただけます。AI Assistant は、アドビの AI 倫理プロセスに沿って開発されています。アドビはAcrobat ReaderとAcrobatのAI Assistantの開発において、LLM 非依存のアプローチを採用し、顧客のさまざまなユースケースに対応する業界最高水準のテクノロジーを使用しています。アドビは、サードパーティのLLMがアドビの顧客データに関するトレーニングを行うことを禁止しています。


アドビが安全で責任あるデジタルドキュメントの生成AIをどのようにリードしているかについての詳細はこちら( https://blog.adobe.com/en/publish/2024/02/20/adobes-approach-generative-ai-digital-documents )をご覧ください。


あらゆるユーザーの生産性を向上

Acrobat ReaderとAcrobatのAI Assistantは、長文のドキュメントと膨大な情報を変革し、有益なインサイトとわかりやすく実用的なコンテンツを生成します。プロジェクトマネージャーは、会議のハイライトのスキャン、要約、配布を数秒で行うことができます。営業担当者は、提案書をパーソナライズし、クライアントのリクエストに数分で対応できます。学生は、入念なリサーチ作業に費やす時間を短縮し、分析とインサイトにより多くの時間を費やすことが可能です。ソーシャルメディアやマーケティング担当者は、主要なトレンドや問題を素早くまとめ、関係者向けに日々の最新情報を提供できます。AI Assistantは、電子メールの作成や、あらゆる種類の契約書のスキャンに要する時間を効率化し、世界中のナレッジワーカーと消費者の生産性向上を支援します。AI Assistantによってどのように作業時間を効率化し、より迅速にインサイトを得ることができるかについてはこちらの動画( https://www.youtube.com/playlist?list=PLaGRwR1U7ndCweCqeUFqq6G1zhCIZdK9z )をご覧ください。


インテリジェントなドキュメント体験の未来

 本日の発表は、生成AIを活用しデジタルドキュメントの価値を再創造するという、アドビのビジョンの始まりを告げるものです。AI Assistantの各種機能に関して、アドビは以下の通り充実したロードマップを設定しています。

  • 多種多様なドキュメントタイプでインサイトを提供:AI Assistantは、複数のドキュメント、ドキュメントの種類、ドキュメントの情報ソースに対応し、あらゆる場面で最も重要な情報を即座に表示します。

  • AIによるオーサリング、編集、書式設定:昨年、Acrobatで編集されたドキュメントの総数は数十億に上ります。AI Assistantは、初稿を迅速に作成し、コピー編集を支援します。口調やトーン、コピーの長さ、コンテンツのデザインやレイアウトなどを即座に提案します。

  • インテリジェントな制作:アドビのクリエイティブ生成AIモデルファミリー「Adobe Firefly( https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html )」と「Adobe Express( https://www.adobe.com/jp/express/ )」の主要機能により、今後はよりクリエイティブでプロフェッショナル、かつパーソナライズされたドキュメントを誰もが簡単に制作できます。

  • AIレビュー機能によるドキュメントコラボレーションの進化:デジタルコラボレーションはドラフトの作成から完成へと導く作業です。共有ドキュメントの数は前年比で75%増加しており、Acrobatによるコラボレーションは、かつてない規模で行われています。生成AIにより、こうしたプロセスも容易になります。フィードバックやコメントを分析し、変更内容を提案し、矛盾するフィードバックをハイライト表示することで、その解決をサポートします。


価格と提供時期

Acrobat ReaderおよびAcrobatをご利用のお客様は、AI Assistantのベータ版が終了した時点で、新しいアドオン サブスクリプション プランを通じてAI Assistantの全ての機能にアクセスできるようになります。


それまでは、AI Assistantの新機能は、英語のAcrobat デスクトップ版、webのAcrobat StandardとAcrobat Pro および法人向けのサブスクリプションプランでベータ版として利用可能であり、今後数週間で、Acrobat Readerデスクトップ版の顧客にも英語版で機能が提供される予定です。他の言語も順次追加される予定です。エンタープライズ企業向けにはプライベート ベータが用意されています。


アドビについて

アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloud( https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html )は、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloud( https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html )では、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloud( https://business.adobe.com/jp/products/adobe-experience-cloud-products.html )は、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Sensei( https://business.adobe.com/jp/products/sensei/adobe-sensei.html )を活用しています。

 

アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。


アドビに関する詳細な情報は、webサイト( https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html )をご覧ください。


将来的観測について

本プレスリリースは、Acrobat ReaderおよびAcrobatにおけるAI Assistantに関するアドビの期待と計画、将来の生成AI機能とオファリングに関するアドビのビジョンとロードマップ、およびアドビに期待される利益に関するものを含め、適用される証券取引法の意味における将来的観測が含まれます。このような将来的観測に関する記述はすべて、本プレスリリースの日付時点で入手可能な情報に基づくものであり、リスクや不確実性を伴うため、実際の結果が大きく異なる可能性があります。このような相違を生じさせる要因には、以下のものが含まれますが、これらに限定されるものではありません: 効果的な技術革新および顧客ニーズへの対応の失敗、AIの開発および使用に関する問題、投資または買収により期待された利益を実現できないこと、効果的な競争の失敗、当社の評判またはブランドに対する損害、当社または第三者による情報技術システムのサービス中断または障害、セキュリティ事故、重要な第三者取引関係の効果的な開発、管理および維持の失敗、多国籍企業であることに伴うリスクおよびマクロ経済情勢の悪化、主要な人材の採用および維持の失敗、 複雑な販売サイクル、情報セキュリティやプライバシーに関連するものを含むグローバルな法律や規制の変更と遵守、知的財産の保護の失敗、訴訟、規制当局からの問い合わせ、知的財産侵害の申し立て、税制の変更、複雑な政府調達プロセス、サブスクリプションオファリングの収益認識の変動やタイミングに関するリスク、外国為替レートの変動、減損費用、既存および将来の債務、大惨事、株価の変動。

これらおよびその他のリスクと不確実性については、アドビの直近の年次報告書(Form 10-K)およびアドビが証券取引委員会に随時提出するその他の報告書をご参照ください。アドビはこれら将来的観測について情報更新の義務を負わず、当面は更新の意図もありません。


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▼プレスリリースはこちらからもご覧いただけます。
●アドビニュースルームサイト

https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202402/20240221_adobe-brings-conversational-ai.html

●PDF

https://www.adobe.com/content/dam/cc/jp/news-room/pdfs/202402/20240221_adobe-brings-conversational-ai.pdf



 

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会社概要

アドビ株式会社

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
大崎1-11-2 ゲートシティ大崎 イーストタワー19F
電話番号
03-5740-2622
代表者名
中井陽子
上場
海外市場
資本金
1億8000万円
設立
1992年03月