域学連携のモデルケースとして注目の「加子母木匠塾」。世界的にも稀有な、30年以上続く学生による木造建築の実践。その活動の全貌を書籍化、3月25日刊行!

建築・住宅・インテリア・資格等の専門書を発行する株式会社建築資料研究社(所在地:東京都豊島区、代表取締役社長:馬場栄一)は、30年以上にわたり学生主体で木造建築に取り組んできた「加子母木匠塾」の全貌をまとめた書籍『加子母木匠塾——30年続く木と建築の学び場』(「加子母木匠塾」編集委員会・編著)を刊行し、2026年3月25日に全国書店等で発売されました。
『加子母木匠塾——30年続く木と建築の学び場』
https://www.kskpub.com/book/b10159048.html
概要
■編著:「加子母木匠塾」編集委員会
■発行日:2026年3月25日
■仕様:A5判、本文376頁
■定価:税込3,630円(本体価格3,300円)
■コード:ISBN978-4-86834-017-1
刊行趣旨
1995年から毎年開催されている加子母木匠塾(かしも・もくしょうじゅく)。
主に建築を学ぶ大学生が、加子母(かしも)をフィールドとして木造建築を実践的に学ぶ、合宿形式のワークショップです。毎夏、100~300人の学生たちが、全国からこの岐阜の小さな村に集まり、何日も泊まり込んで小さな木造建築をつくりあげます。
そんな活動がもう30年以上も続いており、これまでの参加学生は延べ5千人を超えます。年を追うごとに参加者数が増え、ますます多彩な活動が繰り広げられてきていることは、驚嘆に値します。
なぜ加子母木匠塾は、これほど長い年月にわたり、活気あふれる活動が続いているのでしょうか。
本書はその不思議を、〈木〉〈学〉〈域〉〈人〉というキーワードを切り口にして、遺された膨大な資料や、数多くの関係者から引き出した証言などをもとに、解き明かしていきます。
人が育つということ、地域が元気になるということ、それはいったいどういうことなのか。——きっと本書から、その本質に迫るヒントを得ることができるでしょう。
目次
はじめての加子母木匠塾/藤巻佐有梨・政木哲也
加子母木匠塾用語集
はじめに/柳沢 究
第1章 序: 加子母木匠塾とはなにか
木匠塾よ、永遠なれ!/布野修司
木匠塾を育んだ加子母/柳沢 究
木匠塾の一年/松井茉優
加子母木匠塾の沿革 開校から2025年まで/政木哲也
木を学び山を学ぶ学生たちは次世代の山守/内木哲朗
加子母の時空間と集う人びと/佐野智哉
木匠塾がもたらした成果/太田邦夫
第2章 木: 木造建築の入口となる木匠塾
制作物16選
木匠塾制作物総覧(1997‐2024)
[COLUMN] おじゃった庵とさくら荘/宮本誠弘
加子母最後の杣人と木匠塾/氏家麻里子
加子母の製材を知る マルワイ製材所見学記/政木哲也
[COLUMN] 大工から見た木匠塾
変遷する木造の今と実践 インタビュー 秋吉浩気・稲山正弘・安井 昇/藤村真喜
木匠塾と社会問題 佐渡木匠塾を研究室の活動として続けている理由/蟹澤宏剛
山と川のあいだ 風土と制作・写真で見る加子母木匠塾
第3章 学: 学びの場としての木匠塾
木匠塾の初心と展開/藤澤好一
木匠塾で学生は何を学んだか(1)渡合期/池尻隆史
木匠塾で学生は何を学んだか(2)やかた期/飯田勇介
木匠塾で学生は何を学んだか(3)松屋期/田村賢太
[座談会] 学びの場としての木匠塾
三つの木匠塾、そして木造建築教育/三澤文子
木のものづくりを通した学生の学びと物語/戸田都生男
木匠塾育ちの建築家に期待/横内敏人
つくり続ける人生への誘い/河野 直
コロナ禍を生き延びた加子母木匠塾/松井茉優
[COLUMN] アフターコロナの木匠塾/鷺山大樹
第4章 域: 地域にとっての木匠塾
[INTERVIEW] 木匠塾により加子母は変わったか 木匠塾から域学連携へ/青山節児
加子母木匠塾三十周年記念誌発刊に寄せて/小栗仁志
[INTERVIEW] 木匠塾生に日本中で大活躍して欲しい/中島紀于
[COLUMN] 東日本大震災と木匠塾 近江楽座「木興プロジェクト」との連携/布野修司
[COLUMN] 加子母の人が語る木匠塾
「施主制度」の成立/安藤正雄
学生と地域がはじめて本音をぶつけ合った学校林プロジェクト
/具志堅興輝・善田奈緒・馬場 航・政木哲也
加子母木匠塾の運営体制と会計/柳沢 究
[COLUMN] 木匠塾生のお財布事情/茨田一平
[座談会] 加子母はなぜ木匠塾を続けるのか 運営担当職員から見た木匠塾の30年
木匠塾生が加子母に移住してみた/原田佳苗
冬木匠 一年を通じた活動の広がり/氏家麻里子
[COLUMN] 年越し加子母/田淵伸太朗
第5章 人: 私にとっての木匠塾
自分の手で何かをつくり上げることの楽しさ/森田一弥
学生と担当指導者、両方の立場から見た木匠塾/平佐康裕
木匠塾で識った木造建築の自由さ/魚谷繁礼
「加子母」から「佐渡」へ /平原 匡
丸鉋からBIMまで/田澤周平
森とまち、人をつなげて/吉村麻美
山間地域で学ぶ意味を見つめて/中園涼子
友と一緒に仕事をする未来/家永尚明
実践的な研究教育活動で木匠塾の経験を活かす/土井脩史
加子母との縁がつないだ活動の広がり/寺澤 剛
おかえり、と声をかけてくれた加子母/寺内 央
被災地でのミューチュアル・エイドの試み 滋賀県立大学木興プロジェクト/井上悠紀
つたないフランス語よりも雄弁に/山本将太
大工さんになりたかった森ガール/松井茉優
明治座発 アメリカ行 デザインビルドの旅/山本明斗
加子母のアイドルになる!/鈴鹿裕子
[アンケート] 加子母木匠塾OBOGにきいてみた!
資料編
運営体制/参加学生の所属校/参加チームの概要/工務店・製材所の概要/資料・記録、受賞一覧
編集委員プロフィール/あとがき
[巻末綴込み] 制作物MAP/木匠塾年表(1991-2024)





編著者プロフィール
「加子母木匠塾」編集委員会
代表:柳沢 究(やなぎさわ・きわむ)
京都大学大学院工学研究科・准教授。1975年神奈川県生まれ。究建築研究室代表、名城大学准教授などを経て、2017年より現職。博士(工学)。一級建築士。住宅・リノベーションの設計のほか、アジアの伝統的居住空間の調査、住経験の研究等に取り組む。著書に『住居計画入門:住まいをめぐる文化・歴史・空間』『住経験インタビューのすすめ』など。
▼株式会社建築資料研究社 出版部 公式サイト
▼日建学院 公式サイト
https://www.ksknet.co.jp/nikken/index.aspx
【会社概要】
商号: 株式会社 建築資料研究社
代表者: 代表取締役社長 馬場 栄一
所在地: 〒171-0014 東京都豊島区池袋2-50-1
創立: 1969年(昭和44年)8月
事業内容: 建築・住宅・インテリア・資格等の専門誌を発行、建築関連資格取得のための学校運営 等
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