群雄割拠のUFCヘビー級戦線で生き残りを賭けて戦うミルコ・・・UFC115をWOWOWで放送!
妖刀の切れ味を持つ左ハイキックでK-1でもPRIDEでも強豪たちを次々にKOしたクロアチアの英雄ミルコ・クロコップ。警察特殊部隊に所属し、クールなルックスとアグレッシブな戦いぶりで日本でも多くのファンを魅了した超一流選手だ。06年のPRIDE無差別級GPでは、元UFCヘビー級王者のジョシュ・バーネットや柔道金メダリストの吉田秀彦、“絶対王者”と呼ばれたヴァンダレイ・シウバら猛者をすべて1ラウンドで葬って優勝。その直後にUFCへの電撃参戦が決まった時は“世界の総合格闘技の頂点”と呼ばれる同大会での活躍を誰もが期待し、アメリカでも次々に左ハイでKOの山を築いてくれると信じたはずだ。
しかしUFCの金網の中での戦いは甘くなかった。ミルコの戦い方を徹底的に研究した新鋭選手たちは、リングより広く円に近い試合場で、斜め後ろにステップすることでミルコの左ハイを避け、疲れさせる作戦に出た。このためミルコのUFCでの戦績は6戦3勝3敗と振るわず、2戦目と5戦目にはTKO負けすら喫している。勝った試合でも“伝家の宝刀”左ハイは不発のままだ。特に昨年9月の5戦目で、PRIDE時代の宿敵アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの弟子のジュニオール・ドス・サントスにTKO負けした際のショックは大きかった。20年にわたる厳しい鍛錬の日々と激闘を重ねたことで肉体は疲れ果てハングリーさもなくなってしまった、と引退を匂わせる発言をした。PRIDEで王座を獲った後、引退すべきではなかったのか、と。
しかし今年2月のシドニー大会(UFC110)では、トランクスにクロアチア国旗と日の丸を縫い付けて登場。「日本で戦っていた頃を思い出しなさい。あそこで、あなたはすべてを築いたのよ」と言う母の言葉を受けてのことだ。そして黒帯柔術家アンソニー・ペロ-シュをグラウンドでのヒジ打ちでカットし、TKOして見せた。ようやくヒジの技術も身につけ、UFCの戦いにも適応し始めたのだろう。
そして今回バンクーバーで開催のUFC116(現地時間6月12日、日本時間13日)では、K-1時代に3度苦杯を喫した怨敵で“ミスター・パーフェクト”と呼ばれたアーネスト・ホーストの弟子、パット・バリーと対戦する。30歳とミルコより5歳若い新鋭を相手に、スッキリとした勝ち方ができるのか? ミルコと同じくPRIDEで活躍したノゲイラはUFC110で新鋭ベラスケスにKOで敗れている。ミルコには、ぜひとももう一度登りつめる姿を見せてほしい。
もともとPRIDEで王者になる前も、ミルコは何度かつまずいている。元UFC王者のケビン・ランデルマンにワンパンチKO負けを喫したり、ノゲイラにハイを叩き込みながらもしのがれ、関節技で逆転一本負けを喫し、屈辱のドン底に叩き落されたことがあるのだ。しかしミルコはそのたびに不死鳥のごとく蘇り、柔術世界王者やキックのトップ選手らと死に物狂いの猛特訓を重ねて強さを増していった。その復活の物語に日本中の格闘技ファンが酔いしれたのだ。いま、われわれは、“稀代の逆転人生男”ミルコの復活劇をもう一度見るという幸運に浴しているのだと思いたい。 (文:稲垣 收)
ミルコ・クロコップがパット・バリーと対戦する「UFC -究極格闘技- UFC115 LIDDELL vs FRANKLIN」 の模様は、
6月13日(日)夜10:40からWOWOWでハイビジョン放送される!
◆◇◆ WOWOW番組情報 ◆◇◆
★ 「UFC -究極格闘技- UFC115 LIDDELL vs FRANKLIN」
6月13日(日)夜10:40
<主な対戦カード>
ライトヘビー級: チャック・リデル vs リッチ・フランクリン
ヘビー級: ミルコ・クロコップ vs パット・バリー
★ 「UFC -究極格闘技- 生中継116 レスナー復帰戦!秋山 vs シウバ!」
7月4日(日)午前11:00
<主な対戦カード>
ミドル級: 秋山成勲 vs ヴァンダレイ・シウバ
ヘビー級王座統一戦:ブロック・レスナー vs シェイン・カーウィン
★「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター ヘビー級バトル」
毎週月曜深夜帯放送
★「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター ミドル級ウォーズ」
7月13日(火)スタート 毎週火曜 夜11:50 (全13話) 【第一話無料放送・二ヶ国語版】
選りすぐられたファイター達のパワフルでスピーディーな闘いが幕を開ける。
出演/デイナ・ホワイト (吹き替え:江川央生)
チャック・リデル (吹き替え:菅生隆之)
ティト・オーティズ (吹き替え:小山力也)ほか
しかしUFCの金網の中での戦いは甘くなかった。ミルコの戦い方を徹底的に研究した新鋭選手たちは、リングより広く円に近い試合場で、斜め後ろにステップすることでミルコの左ハイを避け、疲れさせる作戦に出た。このためミルコのUFCでの戦績は6戦3勝3敗と振るわず、2戦目と5戦目にはTKO負けすら喫している。勝った試合でも“伝家の宝刀”左ハイは不発のままだ。特に昨年9月の5戦目で、PRIDE時代の宿敵アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの弟子のジュニオール・ドス・サントスにTKO負けした際のショックは大きかった。20年にわたる厳しい鍛錬の日々と激闘を重ねたことで肉体は疲れ果てハングリーさもなくなってしまった、と引退を匂わせる発言をした。PRIDEで王座を獲った後、引退すべきではなかったのか、と。
しかし今年2月のシドニー大会(UFC110)では、トランクスにクロアチア国旗と日の丸を縫い付けて登場。「日本で戦っていた頃を思い出しなさい。あそこで、あなたはすべてを築いたのよ」と言う母の言葉を受けてのことだ。そして黒帯柔術家アンソニー・ペロ-シュをグラウンドでのヒジ打ちでカットし、TKOして見せた。ようやくヒジの技術も身につけ、UFCの戦いにも適応し始めたのだろう。
そして今回バンクーバーで開催のUFC116(現地時間6月12日、日本時間13日)では、K-1時代に3度苦杯を喫した怨敵で“ミスター・パーフェクト”と呼ばれたアーネスト・ホーストの弟子、パット・バリーと対戦する。30歳とミルコより5歳若い新鋭を相手に、スッキリとした勝ち方ができるのか? ミルコと同じくPRIDEで活躍したノゲイラはUFC110で新鋭ベラスケスにKOで敗れている。ミルコには、ぜひとももう一度登りつめる姿を見せてほしい。
もともとPRIDEで王者になる前も、ミルコは何度かつまずいている。元UFC王者のケビン・ランデルマンにワンパンチKO負けを喫したり、ノゲイラにハイを叩き込みながらもしのがれ、関節技で逆転一本負けを喫し、屈辱のドン底に叩き落されたことがあるのだ。しかしミルコはそのたびに不死鳥のごとく蘇り、柔術世界王者やキックのトップ選手らと死に物狂いの猛特訓を重ねて強さを増していった。その復活の物語に日本中の格闘技ファンが酔いしれたのだ。いま、われわれは、“稀代の逆転人生男”ミルコの復活劇をもう一度見るという幸運に浴しているのだと思いたい。 (文:稲垣 收)
ミルコ・クロコップがパット・バリーと対戦する「UFC -究極格闘技- UFC115 LIDDELL vs FRANKLIN」 の模様は、
6月13日(日)夜10:40からWOWOWでハイビジョン放送される!
◆◇◆ WOWOW番組情報 ◆◇◆
★ 「UFC -究極格闘技- UFC115 LIDDELL vs FRANKLIN」
6月13日(日)夜10:40
<主な対戦カード>
ライトヘビー級: チャック・リデル vs リッチ・フランクリン
ヘビー級: ミルコ・クロコップ vs パット・バリー
★ 「UFC -究極格闘技- 生中継116 レスナー復帰戦!秋山 vs シウバ!」
7月4日(日)午前11:00
<主な対戦カード>
ミドル級: 秋山成勲 vs ヴァンダレイ・シウバ
ヘビー級王座統一戦:ブロック・レスナー vs シェイン・カーウィン
★「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター ヘビー級バトル」
毎週月曜深夜帯放送
★「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター ミドル級ウォーズ」
7月13日(火)スタート 毎週火曜 夜11:50 (全13話) 【第一話無料放送・二ヶ国語版】
選りすぐられたファイター達のパワフルでスピーディーな闘いが幕を開ける。
出演/デイナ・ホワイト (吹き替え:江川央生)
チャック・リデル (吹き替え:菅生隆之)
ティト・オーティズ (吹き替え:小山力也)ほか
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