【新刊情報】「きみは、いのちをどう受けとめる?」子ブタたちが生まれてから豚肉になるまで。アニマルウェルフェア(動物福祉)を考えるノンフィクション『子ブタたちはどう生きたのか ぶぅふぅうぅ農園の7か月』
株式会社岩崎書店(代表取締役社長 小松崎敬子、本社:東京都文京区)は『子ブタたちはどう生きたのか ぶぅふぅうぅ農園の7か月』(太田匡彦・著)を2025年9月16日に発売します。

完全放牧養豚を掲げる、山梨県韮崎市の「ぶぅふぅうぅ農園」を取材
山梨県韮崎市の「ぶぅふぅうぅ農園」では、豚たちが山のふもとの広い牧場を自由に走り回っています。
ここで育つ豚たちは、狭い小屋ではなく、土や草のにおいをかぎながら、好きなときに食べ、眠り、遊ぶことができます。
――どうして豚を放牧するの?
――豚はどんな気持ちで生きているの?
――私たちが食べるお肉は、どこから来るの?
この本では、そんな完全放牧の豚のくらしを追いかけながら、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」について考えます。
著者の太田匡彦氏は、新聞記者としてペットを中心に動物の幸せを願う記事を書き続けるなかで、畜産動物のアニマルウェルフェアをどう向上させるかという課題に出会いました。
悩み、考え、取材を重ねた著者が込めた願いは――
「この本を読み終えたあと、豚肉を前にしたときに、何かを考える人になっていてほしい」ということです。
●内容紹介
人に人生があるように、豚肉となり人間に食べられるブタにも豚生があります。
人間の都合で食べるのだからこそ、生きている間は幸せに過ごさせてあげたい。
本書では、山梨県の完全放牧養豚場で暮らす母ブタが産んだ、12頭の子ブタの一生を追います。子ブタたちが誕生してから豚肉として出荷されるまでの7か月を描くことで、彼らの豚生を通してアニマルウェルフェア(動物福祉)を考えます。


もくじ
<目次>
はじめに
第1章 ぶぅふぅうぅ農園へようこそ(5月 春)
第2章 放牧場を駆けまわる(6月 初夏)
第3章 母も子も自由な牧場(7月 夏本番)
第4章 なにものにも縛られない(8月 盛夏~秋)
第5章 最後の瞬間(1月 冬)
第6章 アニマルウェルフェアってなに?
おわりに
「人間の都合で食べるのだからこそ、生きている間は幸せに過ごさせてあげたい-」
そんな思いで完全放牧養豚を実践する「ぶぅふぅうぅ農園」(山梨県韮崎市)では、生き生きとしたブタたちの姿が見られます。放牧により母子で自由に過ごせる彼らと、 一般的な養豚場のブタにはどんなちがいがあるのでしょう? そして、アニマルウェルフェア(動物福祉)とは?
日本国内の一般的な養豚場にいるブタたちの運命の一端に触れ、アニマルウェルフェアという考え方について知り、理解を深めるノンフィクション。
命と食べ物のつながりをやさしく見つめます。
日本の一般的な養豚場では、そもそも子ブタを豚舎から出しません。子ブタたちはせまい豚舎のなかで、太陽の光を浴びることなく、土を踏む経験もせず、短い一生をコンクリートの上だけで過ごします。そんなんでいいわけがない。僕はできるだけ、自然な環境で育ててあげたいんです。(ぶぅふぅうぅ農園代表 中嶋千里さん)
●書誌情報

書名:子ブタたちはどう生きたのか
─ぶぅふぅうぅ農園の7か月
著者名:太田匡彦・著
出版社:株式会社岩崎書店
定価:1,650円(本体1,500円+税)
判型:A5判
頁数:160ページ
対象年齢:小学校高学年〜
岩崎書店商品ページ:https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b10143840.html
商品紹介動画:https://www.youtube.com/shorts/KZvV49gS1E4
●著者紹介
1976年生まれ。1998年、東京大学文学部卒。同業他社を経て2001年、朝日新聞社入社。経済部記者として流通業界などの取材を担当した後、AERA編集部在籍中の2008年から犬猫の殺処分やペットショップの問題について取材を始めた。近年では動物園などの展示動物や畜産動物などにその取材対象を広げている。著書に『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』(朝日文庫)、『「奴隷」になった犬、そして猫』(朝日新聞出版)、『猫を救うのは誰か ペットビジネスの「奴隷」たち』(朝日文庫)。また共著に『動物のいのちを考える』(朔北社)、『岐路に立つ「動物園大国」』(現代書館)などがある。2025年現在の所属は朝日新聞文化部。
※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所:全国書店、ネット書店 ほか
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265080441/
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