徳川家康も賞賛した高槻の「服部越瓜(しろうり)」が最盛期
地元農家が品評会で出来栄え競う
服部越瓜は、長さ約40センチ、重さ800グラム程度に成長し、頂部がくびれ、薄緑色に淡い白縞があるのが特徴でシャキシャキした食感が人気。同市塚脇、西之川原、浦堂などの塚脇地区周辺(旧服部村周辺)だけで栽培され、例年7月初旬から出荷されます。
服部越瓜は酒どころとして知られる同市富田地区の酒粕を使い、富田漬などに加工されますが、富田漬の歴史は古く、徳川家康がこの地を通った際に富田漬を食してその味を賞賛し、幕府献上品となったことから全国に知れ渡りました。平成17年度には、府内で概ね100年前から栽培されてきた大阪独自の品種の野菜として認証する「なにわの伝統野菜」に、同20年度には府が推進する魅力的な地域資源を登録する「大阪ミュージアム」にも選定されるなど市を代表する伝統野菜です。
シロウリの品評会は、同市農林業祭実行委員会が主催。出荷が最盛期を迎える7月中旬から下旬にかけて毎年開催されています。この日、栽培農家からよりすぐりのシロウリ13点が出品。表面の凹凸、色、つやなどの見た目による1次審査で5点に絞られた後、包丁で半分に切って肉の厚さなど中身を審査する2次審査を実施。優秀賞には氏原正雄さん(同市浦堂本町)が選ばれました。審査員の大阪府北部農と緑の総合事務所農の普及課藤川主査は「今年は雨が少なく、気温が高い日が続き、栽培に難しい条件であるなか品質の良いシロウリを数多く出品していただきました。今後も引き続き地元の名産シロウリの価値を高めていってほしい」と講評していました。
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