主演・福地桃子「自分もこの映画から受け取るものがありました」岡山天音は自身の成人式でラップを披露した思い出も…
映画『あの娘は知らない』公開初日舞台挨拶が開催
弊社所属の俳優・福地桃子(ふくち・ももこ/24)が主演を務める、「喪失」を抱えた2人の新しい絆と希望を描く映画『あの娘は知らない』がついに全国公開となります。公開初日の9月23日に新宿武蔵野館で初日舞台挨拶が行われ、主演の福地桃子、共演の岡山天音(おかやま・あまね/28)さん、そして井樫彩(いがし・あや/26)監督が登壇しました。
海辺の町でひっそりと旅館を営む中島奈々役の福地は「公開初日ということで緊張していますが、初日に来ていただいたみなさんといい時間を過ごすことができれば」と喜びを明かしました。喪ってしまった恋人の足跡を辿って海辺の町に行き着いた青年・藤井俊太郎役の岡山さんも「この作品が沢山の人に届いてくれたら」とヒットを期待。メガフォンを取った井樫監督は「一からみんなと作り上げたオリジナルストーリーがこうして公開出来て嬉しい」と喜びを明かしました。
撮影を振り返り福地は「あの場所でロケ撮影できたことの素晴らしさが、映画を観ても感じられる。空気が良いところで撮影ができて良かったなと思いました」と懐かしそうに話し、岡山さんはゴミ捨て場のシーンを思い出深い場面に挙げて「雨の中、奈々さんと俊太郎が2人でいるところは印象的。カメラが回っているとき以外でもあの状況でいました。ちょっとでも2人の気持ちを取りこぼさないようにと思って…。カットがかかったからといってオフにはならない、そんな現場ってなかなかないです」と見どころを語りました。
井樫監督は「福地さんと天音さんとは同世代。とは言いつつも、キャッキャすることなくほどよい距離感で作品を作らせてもらいました。カメラマンがベテランだったりして、色々な世代が入り混じった現場で、いいチームワークで作品を作れた印象があります」と手応えを感じていたようです。
そんな井樫監督は、福地について「不思議な自分の世界を持っていらっしゃる方で、撮影を経ていく中で周りには見せないであろう部分が見え隠れして来た感覚があり、それが作品自体にも投影されている」と分析。岡山さんについては「これまで色々な作品で様々な役柄を演じているので計算的にキャラクターを構築していくタイプの方かと思っていましたが、それだけではなく感情を持って作り上げていく。計算を超えた先のお芝居にも踏み込める稀有な俳優さん」と賞嘆していました。
すると福地は井樫監督について「カッコいい方だなぁといつも思います。撮影中はまるで一緒にお芝居をしているような感覚になりました。井樫さんは演じている私たちの近くにいてくださる、その距離感が不思議」と信頼を寄せると、岡山さんも「ホント、カッコいい!憧れています!」とリスペクトしているようでした。
また映画の内容にちなんで「止まっていた時間が動き出した瞬間」を聞かれた福地は「常に自分は毎日更新されているような気がします。自分の時間が始まるのは朝。前の夜に明日何を食べようかな?と冷蔵庫の中を想像して、翌朝起きたときにそれに向かっている自分がいる」と返答。それに付け加えて「ちなみに今日は栗ご飯を作りました!」とはにかみながらも発表しました。
一方、岡山さんは自身の成人式をピックアップ。なんでも新成人の前でスピーチする役目に選ばれてしまったそうで「たとえ会場がシーンとなっても、振り返ったときに笑える思い出になればと、サングラス姿でラップをしました。そうしたら予想に反して会場が盛り上がった。その瞬間に『俺の人生、動き出した…』と思った。これまでの人生の中で一番場を盛り上げました」と予想外のエピソードで場内を爆笑させていました。
最後に井樫監督は、観客に向けて「この作品が気に入ってもらえたら嬉しい」と期待し、岡山さんも「とてもとても静かな作品ですが、ミニマムな2人ぼっちの世界のお話をたくさんの方に観てもらいたい」と思いを込めました。そして、主演の福地は「殻に閉じこもるのではなく、出会いの連続の中で人は受け取るものがある。自分もこの映画から受け取るものがありました。今日から公開が始まったことで、皆さんの心の中でこの作品が広がっていくのがとても嬉しいです」と念願の封切りに感慨無量の様子でした。
◇福地桃子
1997年生まれ。東京都出身。2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』に夕見子役で出演して話題に。
テレビドラマ『#リモラブ~普通の恋は邪道~』、『女子高生の無駄づかい』、映画「あの日のオルガン」(平松恵美子監督)など、幅広く出演。
2022年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、日本テレビシンドラ『消しゴムをくれた女子を好きになった』、映画『サバカン』(金沢知樹監督)などに出演し、今後も複数の映像作品への出演を予定している。
◇岡山天音
1994年生まれ。東京都出身。2009年『中学生日記』シリーズでデビュー。
17年公開の主演映画『ポエトリーエンジェル』で第32回高崎映画祭最優秀新進男優賞受賞。
最近の主な出演作に、映画『青くて痛くて脆い』『FUNNY BUNNY』、ドラマ『最愛』『ミステリと言う勿れ』『恋なんて、本気でやってどうするの?』など。2022年は、『キングダム2』『さかなのこ』『百花』『沈黙のパレード』と公開作が続く。
◇井樫彩/脚本・監督
1996年、北海道出身。学生時代に制作した『溶ける』(2016年)が、第 70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門正式出品。初長編映画『真っ赤な星』(2018年)で劇場デビュー。他監督作に山戸結希プロデュース『21世紀の女の子/君のシーツ』(2019年)、TVドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(2020年/MBS・TBS系)、TVドラマ「復讐の未亡人」(2022年/Paravi・テレビ東京)、ホリプロ創業60周年記念映画『NO CALL NO LIFE』(2021)など。映画やドラマに囚われず、マカロニえんぴつ『恋人ごっこ』MV、PARCO、GUCCIのショートムービーなど幅広く活動している
◇『あの娘は知らない』
2022年9月23日公開/76分
あらすじ:
若くして、海辺の町にある旅館・中島荘の主を務めている中島奈々(福地桃子)。この中島荘が休業中の9月上旬、ひとりの⻘年・藤井俊太郎(岡山天音)が「どうしても泊めてほしい」と訪ねてくる。
彼は一年前に愛する人を失い、その恋人が亡くなる直前に、この旅館に宿泊していたというのだ。俊太郎は死んだ恋人の足跡をたどるため、昼も夜も町に海にと彷徨い、歩き回る。そんな俊太郎の姿を目にしていた奈々は、この土地の案内役を買って出て、いつしか彼と行動をともにするように。この土地のことは、彼女が一番よく知っているのだ。それに彼女もまた、大切な人を失った痛みを抱えながら生きる存在でもある。こうして奈々と俊太郎は同じ時を過ごし、互いの秘密を共有し、影響を与え合うことで、それぞれの止まっていた時間はやがて動き出していく......。
HP:https://anoko.lespros.co.jp
予告編:https://youtu.be/yLSsQ92bjsc
Twitter:https://twitter.com/Anoko_Movie
Instagram:https://www.instagram.com/leave_in_summer/
キャスト:福地桃子 岡山天音
野崎智子 吉田大駕 赤瀬一紀 丸林孝太郎 上野凱久保田磨希 諏訪太朗/安藤玉恵
脚本・監督:井樫彩
撮影:富田伸二(J.S.C.) 照明:太田博 録音・音響効果:光地拓郎 音楽:鷹尾まさき
編集:小林美優 美術:内田紫織 スタイリスト:藤山晃子 ヘアメイク:藤原玲子
スチール:水津惣一郎 助監督:水波圭太 制作担当:金子堅太郎
エグゼクティブプロデューサー:本間憲
プロデューサー:菊地陽介、木滝和幸、小峰克彦、⻄田敬
制作プロダクション:マグネタイズ
製作:レプロエンタテインメント、東放学園映画専門学校
配給:アーク・フィルムズ、レプロエンタテインメント
<会社概要>
社名:株式会社レプロエンタテインメント
公式HP:https://www.lespros.co.jp/
お問い合わせ先:https://www.lespros.co.jp/contact/
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