サンスター、「物流のデジタル化による生産性向上」ロジスティクスEDI※1を活用したAdvanced Shipping Notice※2の配信開始
【背景】
これまでサンスターでは、ASNを配信するシステム環境等の整備を進めるとともに、配送業務を委託する物流事業者および納品先である卸売業とASNの試験運用を行い、実運用へ向けた準備を進めてまいりました。加えて、当社としての取組みにとどまらず、日用品卸流通業界として推進すべく、株式会社プラネットがEDI参加メーカーと開催する「ロジスティクスEDI推進会議」、公益財団法人流通経済研究所が主催する「サプライチェーン物流生産性研究会」にて、ASNデータの仕様や送信方法、さらには納品伝票レス運用に関する標準業務モデルの検討を進めるとともに、全国化粧品日用品卸連合会を通じて卸売業とも実用化へ向けた連携を図ってまいりました。
【狙い】
ASNを卸売業に配信することで、紙伝票の電子化(伝票レス)や、納品時の検品作業の簡素化が進み、荷受け作業の時間が短縮できることで、物流における労働生産性の向上と物流資源の効率化が実現します。
また、ASNを始めとする個々の物流取引情報がデジタルデータ化されることにより、サプライチェーン全体の輸配送や在庫の最適化、紙伝票廃止による伝票レスなどを通し、物流全体の最適化によるCO2削減を強く推し進めます。
※1 日用品業界におけるメーカー、卸売業間の物流標準EDI(Electronic Data Interchange)。メーカーから卸売業に対する事前出荷情報(ASN)の配信、卸売業からメーカーに対して商品受領の情報を提供する「入荷検収データ」の配信機能等を備える。
※2 発荷主から着荷主へ向けた事前出荷情報。出荷元コードや届け先コード、発注番号、商品コード、納品数量等の項目からなる。
【業務フロー図】
<ASN運用の業務モデル>
<検品レス(簡素化)の業務モデル>
【ASN導入によるメリット】
1.伝票電子化によるペーパーレス化
(1)メーカーより納品伝票情報をASNのデータで卸売業に配信
(2)入荷商品の受領後、卸売業より入荷検収データをロジスティクスEDI※1経由でメーカーに配信
(3)メーカー・卸売業とも紙伝票の処理作業、保管、廃棄等が省略され業務効率化
(4)メーカー・卸売業ともに使用・保管後の紙伝票廃棄に伴うCO2削減
2.メーカー・卸売業間における納品時の検品レス化
(1)ASNをロジスティクスEDI※1経由で配信
(2)卸売業は事前に入手した納品明細情報に基づき入庫・格納作業を実施
(3)卸売業では入荷商品の検品作業を簡素化(省略)し、納品車両(ドライバー)のスループットタイム※3を短縮
※3納品拠点への入構から退出までの時間
サンスターは今後も、日用品卸流通業界全体として、卸売業、物流事業者の皆様と連携し、物流効率化を推進してまいります。
【サンスターグループについて】
サンスターグループは、持株会社サンスターSA(スイス・エトワ)を中心に、オーラルケア、健康食品、化粧品など消費者向けの製品・サービスをグローバルに統括するサンスター・スイスSA(スイス)と、自動車や建築向けの接着剤・シーリング材、オートバイや自動車向け金属加工部品などの産業向け製品・サービスをグローバルに統括するサンスター・シンガポールPte.Ltd.(シンガポール)を中核会社とする企業グループです。
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