IBMとUSTA、2023年全米オープンテニスのデジタル・プラットフォームに生成AIによる音声解説とAIドロー分析を追加

日本IBM


[米国ニューヨーク州アーモンク2023年8月15日 現地時間 発]

IBM( http://www.ibm.com/ )と全米テニス協会(USTA)は本日、全米オープンのWebサイトUSOpen.org( https://www.usopen.org/index.html )と全米オープン・アプリに、AIによる音声解説を含むデジタルなファン体験機能を搭載することを発表しました。IBM watsonx powered AI Commentaryは、IBMのビジネスのためのAIおよびデータ・プラットフォームであるwatsonx( https://www.ibm.com/jp-ja/watsonx?lnk=flatitem )で構築、学習、展開したモデルを活用し、大会の重要な瞬間を確認する際に、より洞察に富んだ魅力的なファン体験を提供します。大会全体を通して、AIテクノロジーは全米オープンのハイライト・ビデオの詳細な音声解説と字幕の制作を自動化し、前例のない規模で、全17コートのシングルスの全試合に対応します。


IBM watsonx powered AI Commentaryを実装するため、IBM Consultingのエクスペリエンス・デザインを担当するIBM iX (IBM インタラクティブ・エクスペリエンス( https://www.ibm.com/jp-ja/consulting/ibmix ))の専門家がUSTAと協力し、watsonxが提供する基盤モデルを活用して、テニス特有の専門用語でAIモデルを構築・訓練しました。Red Hat OpenShiftを活用したハイブリッドクラウド上で稼働する、これらの基盤モデルで構築された生成AIは、短く編集されたビデオ・クリップを有益で魅力的なものにするため、多様な文章構造と語彙を持つ解説を生成します。


IBMのシニア・バイス・プレジデント マーケティング&コミュニケーションズ担当であるジョナサン・アダシェク(Jonathan Adashek)は、次のように述べています。「今年の全米オープンのデジタル体験にアクセスするファンは、IBM watsonxを活用しテニスに関する専門用語を学習した生成AIにより、各ビデオの詳細な音声解説とキャプションで、全17コートのすべてのシングルス・マッチを体験することができます。このAI解説機能は、エンタープライズ対応のデータとAIプラットフォームであるwatsonxで開発したもので、企業が自社のデータを使って、基盤モデルと機械学習を同じ場所で活用することで、生成AI構築を加速できます。」


また、今年の全米オープンで新たに導入されたIBM watsonx powered AI Draw Analysisは、IBM Power IndexとLikelihood to Winの構造化データと非構造化データの両方を利用して、全米オープンで初めてのテニス統計となる、シングルス・ドロー(組み合わせ)の全選手の有利・不利のレベルを予測します。各選手にはトーナメント開始時にIBM AI Draw Analysisの分析結果が割り当てられ、トーナメントの進行や選手の勝敗に応じて毎日更新されます。すべてのドローをランク付けし、ファンは個々の試合をクリックして、ドローの予想難易度や対戦相手の可能性を見ることができます。


USTA シニア・ディレクターでデジタル戦略担当のブライアン・ライヤーソン氏(Brian Ryerson)氏は、「全米オープンのあらゆる重要なシーンやストーリーを紹介するデジタル・ファン体験の提供は、常に私たちの最優先事項であり、IBMの開発推進によって、ファンの皆様が年々、より深い方法で全米オープンとつながることができるようになっています。今年は特に、シングルス・ハイライト全試合でwatsonxによるIBMのAI解説をファンの皆様に体験していただけることを楽しみにしています。さらに、watsonxを利用したAIドロー分析により、ファンは各選手の対戦相手の勝率など視覚化された情報をもとに、決勝までの道のりを簡単に確認することができるため、各ラウンドで対戦する可能性のある相手選手について、より深い洞察を得ることができます。」と述べています。


IBMは30年以上にわたり、USTAの公式テクノロジー・パートナー( https://www.ibm.com/sports/usopen )として最先端のテクノロジーを活用したファン体験を提供しています。これらの新しいファン体験機能の導入をはじめ、毎年1,200万人以上の世界中の人々に全米オープンのドラマと興奮をもたらす世界クラスのデジタル体験を共創し続けています。IBM Power Index, Match Insights, and Likelihood to Winといったwatsonxが提供するAI解説とAI Draw Analysis は、すでに提供されている広範なファン体験向けのデジタル機能に加わります。全米オープンのデジタル体験は、数十社のパートナーのテクノロジーを統合し、主要なビジネス・プロセスを自動化し、全米オープンテニスという世界規模のデジタル体験全体を保証する、USTAの柔軟でオープンなハイブリッドクラウド・プラットフォーム上で稼働します。


2023年の全米オープンは、予選トーナメントが開催されるファン・ウィークを含め、8月22日から9月10日まで開催されます。

生成AIの解説や、毎日更新されるIBM Draw Analysisなど、IBMのテクノロジーが実際に使われている様子は、USOpen.org( https://www.usopen.org/index.html )をご覧いただくか、アップル社( https://apps.apple.com/us/app/us-open-tennis-championships/id327455869 )およびアンドロイド( https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ibm.events.android.usopen&hl=en&pli=1 )のアプリストアでUSオープンアプリ(US Open Tennis Championships)を入手し、モバイル・デバイスをご利用ください。


IBM、ibm.comは、米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml (US)をご覧ください。


当報道資料は、2023年8月15日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文はこちら( https://newsroom.ibm.com/2023-08-15-IBM-and-the-USTA-Add-Generative-AI-Commentary-and-AI-Draw-Analysis-to-the-2023-US-Open-Digital-Platforms )を参照ください。

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会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月