Oracle Database@AWSの一般提供開始

バージニア州北部およびオレゴン州のAWS リージョンにおけるOracle Database@AWSの利用が可能になり、今後、さらに20リージョンへの拡大を予定

日本オラクル株式会社

テキサス州オースティン、ワシントン州シアトル—2025年7月10日

(本資料は米国時間2025年 7月 8日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルと Amazon Web Services (AWS) は本日、「Oracle Database@AWS」の一般提供を発表しました。お客様は、AWS内の「Oracle Cloud Infrastructure」上の専用インフラストラクチャを用いて、「Oracle Exadata Database Service」 および 「Oracle Autonomous Database」を実行できるようになりました。「Oracle Database@AWS」は、AWSの米国東部 (バージニア州北部) および米国西部 (オレゴン州) リージョンで利用可能で、全世界20以上のAWSリージョンへの提供拡大が予定されています。

お客様は、「Oracle Real Application Clusters (RAC)」および組み込みのAIベクトル機能を備えた最新の「Oracle Database 23ai」を活用しながら、「Oracle Database」のワークロードをAWSのOCI上で実行される「Oracle Database@AWS」に簡単に移行できます。「Oracle Database@AWS」 には、ゼロETL(抽出、変換、読み込み)統合が含まれており、エンタープライズ向け「Oracle Database 」サービスとAWS Analyticsサービス間のデータ統合を簡素化し、複雑なデータ・パイプラインの構築と管理の必要性を排除します。これにより、「Oracle Database」 サービスとAWSサービス間におけるシームレスなデータ・フローを実現し、お客様は自社のデータをAWSの分析、機械学習、生成AIサービスと組み合わせることで、アプリケーションをさらに強化することができます。これらの機能により、お客様がクラウドでデータベースを実行するための選択肢が広がり、さらに、AWS内でOracle Databaseワークロードを実行するための既存のオプションが補完されます。

AWSのデータベース・サービス担当バイスプレジデントであるG2 Krishnamoorthyは次のように述べています。「企業のお客様は、アプリケーションを再構築することなく、『Oracle Database』のワークロードを『Oracle Database@AWS』にシームレスに移行できます。同時に、AWSのグローバル・インフラストラクチャのセキュリティ、回復力、スケーラビリティのメリットも享受できます。世界最大級かつ非常にセキュリティを重視する組織の多くは、既にOracle DatabaseワークロードをAWSに移行済みであり、『Oracle Database@AWS』により、企業がAWS の高度な分析機能と生成AI機能を利用して、データからさらに大きな価値を引き出すことがより一層容易になります。」

Oracle Cloud Infrastructure担当シニア・バイスプレジデントのカラン・バッタ(Karan Batta)は次のように述べています。「お客様は、何十年にもわたり、最も重要なデータを『Oracle Database』で保有しています。『Oracle Database@AWS』により、AWS上のOCIで『Oracle Database』ワークロードを実行できます。 お客様は、『Oracle Database 23ai』の利点を最大限に活用してアプリケーション開発を簡素化し、AIとネイティブのベクトル埋め込みによりミッションクリティカルなワークロードを実行することができます。AWSの高度な生成AIおよび分析サービスと組み合わせることで、お客様に真に優れたソリューションを提供します。」

Oracle Database@AWSによるITモダナイゼーションおよびイノベーションの簡素化

「Oracle Database@AWS」は、OCIとAWS全体で統合されたエクスペリエンスを提供します。両社による完全に統合されたサポートにより、お客様の最も信頼できるエンタープライズ・アプリケーション向けに設計されたリファレンス・アーキテクチャとランディング・ゾーンを通じて、データベースの管理、購入、導入が簡素化されます。また、お客様には次のようなメリットももたらされます。

  • 「Oracle Zero Downtime Migration」などの実績のある移行ツールとの互換性など、「Oracle Database」のクラウドへの移行を簡素化および高速化します。

  • 「Oracle RAC」、複数のAWS可用性ゾーン、およびデータベースのバックアップとディザスタ・リカバリ向けのAmazon S3により、耐障害性とスケーラビリティに優れたワークロードを実現します。

  • AWS Marketplaceを介したシンプルな調達エクスペリエンスにより、お客様は、既存のAWSコミットメントおよび「Oracle Database@AWS」によるライセンス持込み (BYOL)や「Oracle Support Rewards (OSR)」などの割引プログラムを含むオラクル・ライセンスの特典を利用できます。

  • Amazon EC2、Amazon EKS、Amazon ECSを、AIベクトル検索などの「Oracle Database」機能と組み合わせることで、スケーラブルな新しいマイクロサービス・アプリケーションの構築、アプリケーションのインテリジェンス強化、新機能の市場投入期間短縮を実現します。

  • 「Oracle Database@AWS」は、組み込みの「Oracle AI Vector Search」をサポートする「Oracle Database 23ai」を提供し、お客様は特定の単語、ピクセル、データ値ではなく、概念的なコンテンツに基づくドキュメント、画像、リレーショナル・データを簡単に検索することができます。

  • AWSマネジメントコンソール、AWSコマンドラインインターフェイス(CLI)、API、モニタリングなどの使い慣れたツールを使用して、ワークロードを簡単に管理しながら、高度な分析、機械学習、生成AIサービスで使用するためのデータを作成でき、またAWS Identity and Access Management (IAM)、AWS CloudFormation、Amazon CloudWatch、Amazon VPC Lattice、Amazon EventBridgeなどのAWSサービスとの統合が可能です。

  • 「Oracle E-Business Suite」、「PeopleSoft」、「JD Edwards EnterpriseOne」、「Oracle Enterprise Performance Management」、「Oracle Retail Applications」などのオラクルのアプリケーションをサポートしています。

大手企業・団体がOracle Database@AWSを選択

電気通信、エネルギー、金融サービスなどの規制の厳しい業界を含む、ほぼすべてのビジネスにおいて、いち早く導入を実行した企業は「Oracle Database@AWS」を活用して複雑なビジネス課題を解決し、業務効率の改善と顧客に対する価値の提供を実現していると報告しています。

Fidelity InvestmentsのFidelityアーキテクチャおよびエンジニアリング責任者であるJoe Frazier氏は次のように述べています。「Fidelity Investmentsは、デジタル・トランスフォーメーションを推進し、顧客が毎日利用する重要なアプリケーションを管理するために必須のエンタープライズクラスの耐障害性を維持し続けています。クラウドのアジリティとパフォーマンスの両方のニーズに対応することで、より迅速なイノベーション、より効率的なスケール、そして何百万もの顧客の財務状況の健全性を強化するセキュアで応答性の高いエクスペリエンスを提供することができます。」

Nationwideの最高技術責任者であるJim Fowler氏は次のように述べています。「Nationwideでは、セキュアでスケーラブル、かつ革新的な保護ソリューションをメンバーの皆様に提供することに注力しています。『Oracle Database@AWS』は当社のクラウド戦略に合致しており、お客様が期待するデータベースの信頼性とパフォーマンスを維持しつつ、運用の効率化とイノベーションの加速を実現します。これは、当社の長期的なテクノロジー・ロードマップの重要な要素です。」

SASの最高情報責任者であるJay Upchurch氏は次のように述べています。「SASでは、お客様がお選びになったクラウドで、それぞれのビジネス・ゴールに合ったエクスペリエンと成果を実現し、AIに関する希望の実現を支援することを優先しています。『Oracle Database@AWS』の統合機能により、AWS上のアプリケーション・データへの高パフォーマンスなアクセスが可能になります。」

Oracle Database@AWS、グローバル・リージョン全体で拡大を継続

『Oracle Database@AWS』は、AWSの幅広いクラウド・インフラストラクチャを活用して、AWSの米国東部(バージニア州北部)および米国西部(オレゴン州)リージョンで利用が可能になりました。さらに、『Oracle Database@AWS』は、次に示す20のAWSリージョンで利用可能になる予定です:カナダ(セントラル)、フランクフルト、ハイデラバード、アイルランド、ロンドン、メルボルン、ミラノ、ムンバイ、大阪、パリ、サンパウロ、ソウル、シンガポール、スペイン、ストックホルム、シドニー、東京、米国東部(オハイオ州)、米国西部(北カリフォルニア州)、チューリッヒ。

参考リンク

オラクルの分散クラウドについて

オラクルの分散クラウドは、優れた制御性と柔軟性を備えたクラウドのメリットを提供します。オラクルの分散クラウドには以下の製品があります。

  • パブリック・クラウド: 厳格なEU主権管理を必要とする多くの組織を含む、あらゆる規模の組織がハイパースケール・リージョンを活用しています。リージョンのリストはこちらをご参照ください

  • 専用クラウド: 「OCI Dedicated Region」は、お客様が自社のデータセンターで、オラクルのすべてのクラウドサービスを実行可能にし、「Oracle Alloy」は、パートナー企業がOCIのクラウドサービスを再販し、そのエクスペリエンスをカスタマイズすることを可能にします。オラクルはまた、米国、英国、オーストラリアの各国で「Government Clouds」を、米国の国家安全保障を目的として「Isolated Cloud Regions」を運用しています。これらの製品により、お客様がソブリン・クラウドとして展開可能なクラウドとAIをフルスタックで提供します。

  • ハイブリッド・クラウド: OCIは、「Oracle Exadata Cloud@Customer」、「Compute Cloud@Customer」を介してオンプレミス環境でクラウドサービスを提供し、60か国以上でインフラストラクチャを管理しています。さらに、堅牢でポータブルな高性能デバイスの複数構成から成る「OCI Roving Edge Infrastructure」は、エッジ環境でのリモートAI推論を支援します。

  • マルチクラウド: AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなどすべてのハイパースケール・クラウドプロバイダーにOCIを物理的に実装することで、「Oracle Database@AWS」、「Oracle Database@Azure」、「Oracle Database@Google Cloud」、AWSおよびMicrosoft Azure上の「Oracle HeatWave」などの低レイテンシかつネイティブに統合された「Oracle Database」サービスを提供しています。

オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。Oracle(NYSE: ORCL)について詳しくは、www.oracle.com をご覧ください

アマゾン ウェブ サービスについて

アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、2006 年に他社に先駆けてサービスを開始して以来、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドサービスになっています。AWS は、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、分析、機械学習および人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、メディア、ならびにアプリケーション開発、展開および管理に関する 240 種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWS のサービスは、37 のリージョンにある 117 のアベイラビリティーゾーン(AZ)でご利用いただけます。これに加え、チリ、ニュージーランド、サウジアラビア王国、ドイツの 4 つのリージョンにおける 13 の AZ の開設計画を発表しています。AWSのサービスは、アジリティを高めながら同時にコストを削減できるインフラエンジンとして、急速に成長しているスタートアップや大手企業、有数の政府機関を含む数百万以上のアクティブなお客様から信頼を獲得しています。AWS の詳細については以下の URL をご参照ください。

https://aws.amazon.com/

商標

Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いた最初のクラウド・カンパニーです。

将来の製品に関する免責条項

上記の事項は、オラクルの一般的な製品の方向性の概要を説明するものです。情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。上記の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料にしないで下さい。Oracle製品について説明されている機能の開発、リリース、時期、価格は変更される可能性があり、Oracle Corporationの単独の裁量により決定されます。


会社概要

日本オラクル株式会社

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URL
https://www.oracle.com/jp/index.html
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666
代表者名
三澤 智光
上場
東証スタンダード
資本金
250億3300万円
設立
1985年10月