本日発売で即重版‼ 読書メーター&ブクログ1位獲得の社会派小説の到達点『半暮刻』! 著者・月村了衛氏から発売に寄せてコメントも到着!
『香港警察東京分室』で初の直木賞候補となった月村了衛氏の最新刊『半暮刻(はんぐれどき)』をついに本日2023年10月18日、双葉社より刊行致します。
女性を騙し風俗に沈める、半グレ経営のバーで出会った2人の若者を通して、現代日本に蔓延る「真の悪」が浮き彫りになる社会派小説。発売日前から絶賛の声が続出しており、その反響の大きさから発売日当日に即重版も決定しました!
「倫理やモラルを問われる究極の社会派小説! 読後も、ずっと興奮がおさまらず、打ち震えています!」
――紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
「現代版『罪と罰』。圧巻です。『黄昏刻の冷気』すぐそばで感じるような読書体験」
――湘南 蔦屋書店 八木寧子さん
「感情が揺れ動き、心の震えが止まらない。この本を読まなければ決して気づくことができなかった」
――ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん
「浮かび上がる現代の暗部に、『本物の悪とは何か』と問われた気がした。この物語が突きつけるテーマと、誰もが無関係でいられない」――丸善丸広百貨店東松山店 本郷綾子さん
読書メーター&ブクログともに1位獲得!
読書メーターの「読みたい本ランキング」では、単行本部門で1位を獲得!(2023年8月29日~9月4日)
ブクログの「本デイリーランキング」でも、本デイリーランキングで1位を獲得しました!(10月12~14日)
書店員さんからの熱い感想もさることながら、発売日前から一般の読者からの注目度の高さもうかがえます。
月村了衛氏から発売に寄せて
また本日の発売に寄せて月村了衛氏からコメントも到着しました。
我々はなんという時代に生きているのだろう。貧困と貧乏とは別物だ。かつて、日本人の多くは貧乏だった。高度成長期を経て、貧乏はノスタルジーの対象にさえなった。代わって、格差による貧困が日本を幾重にも覆っている。しかるに為政者はその現実を見ようともせず、ある種の人間は既得権益層こそが正しいと信じて疑わない。
私は疑う。そして怒る。なぜこのような現状が追認されるばかりなのか。ある種の人間。彼らこそ、人間の本質を体現しているのではないか。黒でもない。ましてや白ではあり得ない。黒と白の間の灰。この灰色こそが人間で、我と我が身を腐らせているのだ。
そんな月村氏の渾身作『半暮刻』は冒頭を以下公開しています。
<kindle無料お試し版>
<双葉社文芸総合サイトCOLORFUL>
https://colorful.futabanet.jp/articles/-/2500
異例の100P超の試し読みをお楽しみください!
本書あらすじ
児童養護施設で育った元不良の翔太は、地元の先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。ここは言葉巧みに女性を騙し惚れさせ、金を使わせて借金まみれにしたのち、風俗に落とすことが目的の「半グレ」が経営する店だった。〈マニュアル〉に沿って女たちを騙していく翔太に、有名私大に通いながら〈学び〉のためにカタラで働く海斗が声をかける。「俺たち一緒にやらないか……」。二人の若者を通して日本社会の歪み、そして「本当の悪とは」を描く傑作長編小説!
著者プロフィール
月村了衛(つきむら・りょうえ)
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年に『コルトM1851残月』で第17回大藪晴彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、19年に『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『ビタートラップ』『脱北航路』『十三夜の焔』がある。『香港警察東京分室』で第169回直木賞候補初選出となった
書籍概要
【タイトル】『半暮刻』
【著者名】月村了衛
【体裁】四六判上製・464ページ
【定価】1900円+税
【ISBN】9784575-246810
【発売日】2023年10月18日
【発行元】双葉社 https://www.futabasha.co.jp/
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