花王、ビジョンである「未来のいのちを守る」実現に向け、経営戦略と連動した人財戦略を公表

メリハリある人的資本投資により、社員活力を最大化

花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、このたび発行した「花王統合レポート2024」にて、中期経営計画「K27」の実現に向けた人財戦略を公表しました。花王は「K27」のビジョンである「未来のいのちを守る」の実現に向け、メリハリある人的資本投資と脱マトリックス型組織運営を軸とした「グローバル・シャープトップ*1」な人財/組織運営を進めます。それにより、「よきモノづくり」を変革し、「グローバル・シャープトップ」事業を構築することで、企業としてさらなる発展をめざしていきます。

*1 顧客の重大なニーズに、エッジのきいたソリューションで世界ナンバーワンの貢献をすること

「花王統合レポート2024」

経営戦略と中期経営計画「K27」​

経営戦略と連動した人財戦略

企業価値向上に向けた価値創造サイクル

花王の最大の資産は人財であり、その活力を最大化し続けることは人財戦略の重要な課題です。グローバル視点や高い専門性、変革力を持った人財/組織により、「よきモノづくり」を進化させ、投資して強くなる事業へと変革する、そしてそのインパクトを人財投資へと循環させながら、企業としてさらなる発展をめざします。

花王は、「平等から公平へ」「相対から絶対へ」「画一・形式から多様・自律へ」という人財開発基本方針のもと、より意欲ある人財への投資を拡大し、迅速な意思決定を行う「グローバル・シャープトップ」な人財/組織運営を進めています。

そこでは、多様な人財に「公平な機会の提供」を行ったうえで、「意欲ある人財をとがらせる」ために、社員自身のキャリアプランと会社の方針に合わせた最適配置を行い、DX教育を含むリスキリングやスキルアップの機会を拡大しています。また、「脱マトリックス型組織運営」を図り、より迅速に意思決定ができる人財を重要なタスクに集め、スクラム型のアプローチを強化。基幹人財をキャリアステージの早い段階から見いだし、計画的で積極的な教育・配置任用などを行っています。あわせて、一人ひとりの社員の挑戦に対し、透明性のある評価を行い、高い挑戦をして成果を出した社員により報いる処遇を行う等「挑戦・成果重視の環境創り」を進めています。

上席執行役員 人財戦略部門統括の間宮秀樹は、「花王は、これまでも社員の力を、企業の最大の資産であると位置づけ、その活力の最大化を進めてきました。そして今、『よきモノづくり』を進化させ、『K27』を実現するためには、人財/組織も『グローバル・シャープトップ』になっていく必要があります。『平等から公平へ』を基軸とした、メリハリある人財施策、活動をよりスピーディに実践していきます」としています。

対話をベースに人財と組織を活性化

「K27」に向けた人財戦略

すべての活動のベースとなるのが、現場や組織における縦横斜めでの継続的な対話です。役割に合わせた多様な働き方が浸透するなか、この対話拡大に向けた取り組みやアプローチもさらに徹底しています。

それぞれの施策は都度効果を確認するとともに、海外グループ会社も含めて定期的に社員エンゲージメントサーベイを実施することで、人財と組織の状態を確認しています。それをもとに、効果的に施策を展開することで、意欲高く働く社員のさらなる拡大をめざしています。その指標として、社員エンゲージメントサーベイにおける総合スコア(満点100)を、2027年度に75(2023年度実績 63*2)とすることを目標としています。

*2 2023年は花王グループ社員27,460人が回答

■公平な機会の提供:健康開発・DE&I推進・OKR活用

すべての社員が力を発揮するために、健康保険組合と会社が連携して社員の健康開発を推進する健康経営*3を行っています。同時に、女性、LGBTQ+、障がい、異なる文化、育児期や介護期といった多様な属性を持つ社員の活躍推進に取り組んでいます。

*3 「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です

2024年3月 ニュースリリース

「健康経営銘柄」に9度目の選定

2021年に導入したOKRは、事業貢献、ESG、ワンチーム&マイドリームの3つの軸で、社員一人ひとりが自ら高く挑戦的な目標を掲げ、実践する取り組みです。現在は国内で90%、グローバルで72%の社員がOKRに基づく目標を設定し活動しています。全社員は、システム上で各人のOKRを閲覧可能であり、国や地域、立場を超えて社員が対話し連携することが、イノベーションやビジネスのスピードアップにつながっています。さらに、対話を中心とする組織風土づくりに向け、心理的安全性やアンコンシャスバイアスについて学ぶ機会を提供しています。

挑戦・成果重視の環境創り:透明性のある評価

マネジメント層の成長支援と組織運営の透明性向上を目的に、一部に導入していた360度評価を、2024年度から国内花王グループに拡大展開します。上位職層だけでなく多方向からのフィードバックを得ることで、マネジメント層の社員がより客観的に自身の能力やリーダーシップの発揮度合いを確認し、能力開発につなげると共に、評価への透明性と信頼性を高めていきます。

意欲ある人財をとがらせる:花王テクノスクール・DXアドベンチャープログラム・花王グループ社内公募制度

SCM部門のリーダーを育成する花王テクノスクールは、優れた人格・見識を備えた「心」と、幅広い専門知識と技能を持つ「技」を兼ね備えたマネジメント能力を磨くプログラムです。国内外から選出された若手社員が参加し、これまでに1,047名が修了、特に安全管理が必要な高圧ガスを取り扱う職場ではリーダー職の8割が修了生です。直近3年間では受講者の45%が日本以外から選出され、グローバルな学びの場となっています。新たな知識やスキル、チャレンジ精神を磨いた修了生は、職場の活性化に貢献する唯一無二の人財となっています。

また、これまで積極的に進めてきた「シチズン・デベロッパー*4」の育成に加え、2023年11月から、全社員のデジタルスキル向上を促す「DXアドベンチャープログラム」を導入しています。DX人財の発掘・育成を強化し、全社・全部門で新しい価値づくりとビジネスプロセスの変革を加速させます。デジタル証明書「オープンバッジ」導入によるスキルの可視化により、社員のモチベーション向上にも貢献。このプログラムは国内から開始し、2024年以降にはグローバルにも拡大していきます。

*4 ITの専門家ではない一般社員が、ローコード/ノーコードツールを使い現場起点の業務改善を推進する活動

2023年11月 ニュースリリース

花王、グループ全社員に「DXアドベンチャープログラム」を開始

2024年1月からは、挑戦意欲のある社員が自らキャリアを形成できる機会として「花王グループ社内公募制度」も開始しています。自らの興味や挑戦意欲に基づいて、経営戦略に直結する募集ポジションに応募することができます。

脱マトリックス型組織運営:事業ステアリングボード

事業部門と機能部門の自由度を活かしたマトリックス型組織運営を進化させ、優先されるタスク目標達成の最速・最大化をめざした「スクラム型運営」を進めています。2023年は花王の重点事業の中から、ファブリックケアやサニタリー、ヘアケアといったカテゴリーで、各事業、機能の鍵となる人財をメンバーとした「事業ステアリングボード」をスタート。全体戦略に基づいた重点課題の活発な議論と共に実行への迅速な意思決定が行われ、事業拡大に向けた取り組みのスピードアップにつながっています。2024年4月に発売した「melt(メルト)」は、このステアリングボードによって生まれた新ヘアケアブランドです。

2024年2月 ニュースリリース

~花王、ヘアケア事業の変革をスタート、成長ドライバー事業へ育成強化~ <第一弾>新ブランド「melt(メルト)」発売

花王グループは、2021年から、「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画を推進しています。19の重点取り組みテーマを設定しており、人財戦略は「人権の尊重」「受容性と多様性のある職場」「社員の健康増進と安全」「人財開発」と、土台となる多くのテーマに関わっています。今後も、経営にESGの視点を導入し、事業の発展と、生活者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざし、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組んでまいります。

 関連情報

「花王統合レポート2024」を公開

花王、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」の進捗状況を公表

花王、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を発表

未来に向けた「花王グループの新たな挑戦」 ESG経営に大きく舵を切る

花王のサステナビリティ

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

花王株式会社

128フォロワー

RSS
URL
-
業種
製造業
本社所在地
東京都中央区日本橋茅場町1-14-10
電話番号
-
代表者名
長谷部佳宏
上場
東証1部
資本金
-
設立
-