AOSデータ社、金融業界向けに最適化された「AIデータ管理システム、AIデータALM 金融」を発表
~金融AIモデルの学習データを効率的に収集、バージョン管理~
企業データとAIの利活用カンパニー、AOSデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 吉田 宣也 以下AOSデータ社)は、金融業界向けに最適化された「AIデータ管理システム、AIデータALM 金融」をリリースしました。 このシステムは、金融データのAIライフサイクル全体を包括的に管理することで、金融機関のデータ活用を大幅に向上させることを目的としています。
AOSデータ社の代表取締役社長、吉田 宣也は次のように述べています。「私たちの新しいAIデータ管理システムは、金融業界のデータ活用のあり方を革新します。これにより、企業はより効率的に金融データを活用し、競争力を高めることができます。」
AIデータ社は、金融業界におけるデータ活用の最前線で革新的なソリューションを提供し続けることを約束します。私たちの使命は、最先端の技術を駆使して金融関連事業の成長と発展を支援することです。
AOSデータ社は、AIとデータ管理技術の分野でリーダーシップを持つ企業です。私たちは、企業のデータ活用を支援し、ビジネスの成長を促進する革新的なソリューションを提供しています。
■主な特徴:
「AIデータ管理システム、AIデータALM金融」は、厳格かつ柔軟なアクセス権限管理機能や、金融関連ドキュメントへの検索用メタデータ付与によるデータ検索性の強化、AIデータ活用に向けたマルチモーダルAIへの対応、ファイルビューアー機能、暗号化および監査機能、バックアップ機能、および大容量長期保管向けアーカイブシステム機能を備えています。「AIデータ管理システム、AIデータALM金融」は、金融データを活用するAIプロジェクトに携わる企業向けに設計されたクラウドストレージのSaaSです。
(1)企業における金融関連のデータをバックアップし、どこからでもアクセスできるようにする
(2)内部や外部と安全な共有をし、チームコラボレーションを効果的に行う
(3)すべてのドキュメントのバージョンと変更を追跡する
(4)VDRドリブンセキュリティにより、セキュリティとコンプライアンスを最大化して、企業内外の関係者のデータを安全に保つ
(5) AI活用を見据えた検索用メタタグ機能
(6)大規模なコスト削減を可能にする大容量データ管理機能
(7)マルチモーダルAIへの対応
(8)セキュアなデータ管理、厳格なセキュリティプロトコルに基づいたデータ管理を実現し、金融情報の機密性と安全性を確保します。
■AIに学習させる金融データ
AIに学習させる金融データには、以下のような多様な種類のデータがあります。これらのデータは、金融機関のさまざまな業務においてAIモデルを効果的に訓練するために使用されます。
1. 取引データ (Transaction Data)
・銀行の取引履歴
・クレジットカードの利用履歴
・証券取引の記録
・外国為替取引のデータ
2. 顧客データ (Customer Data)
・個人のプロフィール情報(年齢、性別、職業、収入など)
・顧客の信用情報(クレジットスコア、ローン履歴など)
・行動データ(ウェブサイトの訪問履歴、クリック履歴、購入履歴など)
3. 市場データ (Market Data)
・株価、債券価格、コモディティ価格
・インデックスデータ(例えば、S&P 500、日経平均株価など)
・リアルタイムの市場ニュースとイベントデータ
4. 経済データ (Economic Data)
・マクロ経済指標(GDP、失業率、消費者物価指数など)
・金利、為替レート
・政策発表や経済予測データ
5. リスクデータ (Risk Data)
・信用リスクデータ(デフォルト率、信用スプレッドなど)
・マーケットリスクデータ(ボラティリティ、VaRなど)
・オペレーショナルリスクデータ(不正検出データ、内部監査レポートなど)
6. 財務データ (Financial Statements)
・企業の財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書など)
・企業の決算発表やアニュアルレポート
7. センサーデータ (Sentiment Data)
・ソーシャルメディアからのデータ(ツイート、ブログ、フォーラムの投稿など)
・ニュース記事や報道データ
・マーケットセンチメントインデックス
8. 地理空間データ (Geospatial Data)
・地理的な位置情報(顧客の所在地、支店の位置など)
・ロケーションベースの経済活動データ
9. 他の非構造化データ (Other Unstructured Data)
・コールセンターの通話記録
・顧客とのメールやチャットのやり取り
・契約書やその他のドキュメントのテキストデータ
これらのデータを用いてAIモデルを学習させることで、予測分析、リスク管理、不正検出、顧客ターゲティング、投資戦略の最適化など、金融機関の多岐にわたる業務において高度な分析と意思決定を支援することが可能になります。
■AIシステムを最適化する金融データのAIライフサイクルとは
金融データのAIライフサイクルとは、金融業界のAIプロジェクトにおいて必要なデータを提供するためのデータ管理のプロセスのことを言います。この流れには、データ収集、モデル作成、モデルトレーニング、展開、評価などの一連のステップが含まれています。
金融分野においてAIテクノロジーは企業に欠かせない技術となってきました。しかし、多くの機械学習プロジェクトに取り組む企業の55%が、本番環境に導入することができていません。
AIシステムの最適化には高品質なデータとモデリングと、評価の改善を繰り返すAIライフサイクルが必要です。AIの成功にとって重要な鍵は、AIアルゴリズムのトレーニングに使用するトレーニングデータの品質と、ライフサイクルによるメンテナンスです。
■「AIデータ管理システム、AIデータALM 金融」の機能
・データ保護
金融データをAIに学習させるためには、データのバージョン管理は要となります。誤った時期のデータを使用することにより誤ったAIシステムの結果を得ることになります。互いに相関を持ったデータを正しく管理することで、データの上書きによるデータ喪失を防ぎ、Raw Data、アノテーションデータ、さまざまな大量の学習データも最大10世代まで保存することができ、万が一の場合に、どの世代にも復元することができます。また、完了済みのプロジェクトにおいても、教育目的においても以前の資料やデータが必要なケースが出てきます。そのために低コストで中長期にデータ保管ができるコールドドライブ機能が非常に役に立ちます。
・メンバー管理
金融データを扱うAIプロジェクトでは多数の社内外のメンバーが参画をすることで、権限を厳格にしたデータの管理が求められてきます。他部門との安全なファイル共有ができるとともに、一方で権限がないフォルダは、存在していることもわからないためプロジェクトを秘密裏に進めることも可能です。監査機能により、メンバーの履歴を確認することができるので、ログイン、ダウンロードアップロードなど、AIプロジェクトメンバーの行動履歴も管理できます。また、必要なファイルを探し出す際にもメタデータ検索機能で、ファイル名、フォルダ名や、保存場所がわからないメンバーも閲覧を許可されたファイルであれば、キーワードから瞬時に該当ファイルを探し出すことができます。
・BCP対策
プロジェクトの遂行にあたって、AIデータの保存先を常に意識してバックアップを取ることは困難です。個人のデバイスから簡単にWebブラウザからアップロードをしたり、クライアントプログラムでデータをバックアップすることで、負荷が大きく軽減されるとともに、万が一のときにデータを喪失することなく保持することができます。企業が保有する金融データを狙ってくるランサムウェア攻撃(身代金強奪マルウェアによる暗号化)からもデータを守ることが可能です。
・アクセス権限設定
学習データを本番環境に展開し、エラー/更新した新しいデータを収集しても、データの管理共有のプロセスにおいて、漏えいリスクを排除することは、AIライフサイクルマネジメントにとって重要な課題です。AIライフサイクルの中で収集されるローデータ、アノテーション済みデータ、更新されたデータなどの膨大な量のデータを厳格なアクセス権限を持って管理し、共有することができます。さらに、セキュリティレベルの向上やコンプライアンス統一、ガバナンス体制の強化を実現する保護機能が満載です。
■「AIデータ管理システム AIデータ ALM 金融」を支える各賞受賞実績の技術
「AIデータ ALM 金融」は、経済産業大臣賞に輝くAOSグループのリーガルテックの技術、ITreview Grid Awardの3部門で16期連続受賞、2020年11月ITreview Customer Voice Leaders受賞の「AOSBOX」のクラウドバックアップ技術、BCN AWARD システムメンテナンスソフト部門最優秀賞を14年連続受賞したデータ管理技術、経済産業大臣賞を受賞したグループ企業のリーガルテック社のVDR技術を融合し、安全なデータのやりとりと共有および保管システムを基盤とするインテリジェントなDXソリューションとして開発されました。
■「AIデータ管理システム、AIデータALM 金融」サービス概要
・サービス名: AIデータ管理システム、AIデータALM(エーアイデータ エーエルエム)金融
・提供開始:2024年7月19日
・価格:月額16,500円(税込)~
・URL:https://aidata.jp/notice/financial/
【AOSデータ株式会社について】
名 称 AOSデータ株式会社 代表者 吉田 宣也
設 立 2015年4月
所在地 東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
資本金 1億円(資本準備金15億2500万円)
URL https://www.aosdata.co.jp/
AOSデータ社は、データ管理技術で知的財産を守る活動を続けており、企業7,000社以上、国内会員90万人を超えるお客様のデータをクラウドにお預かりするクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のお客様の無くしてしまったデータを復旧してきたデータ復旧事業、1,300万人以上のお客様のデータ移行を支援してきたシステムデータ事業で数多くの実績を上げてきました。データ移行、データバックアップ、データ復旧、データ消去など、データのライフサイクルに合わせたデータアセットマネジメント事業を展開し、BCNアワードのシステムメンテナンスソフト部門では、15年連続販売本数1位を獲得しています。また、捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データのフォレンジック調査や証拠開示のEデイスカバリサービスで数多くの事件の解決をサポートした技術が評価され、経済産業大臣賞を受けたグループ企業のリーガルテック社のリーガルデータ事業を統合し、今後一層、データコンプライアンス、AI・DXデータを含めた「データアセットマネジメント」ソリューションを通して、お客様のデータ資産を総合的に守り、活用できるようにご支援することで、社会に貢献いたします。また、 若手隊員の登用・育成を促進し、防衛省の優秀な人材確保・育成に寄与することを目的として作られた若年定年制度を支援し、先端技術のエンジンニアキャリアが活かされる産官連携で日本社会に貢献します。
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