【Ginza Sony Park presents「Creepy Nuts」Special Liveレポート】Creepy Nutsがバーチャルプロダクション技術で体現した音楽ライブの新たな可能性
ライブ本番の様子:https://youtu.be/FWFUDZ4Mi3w (Sony Park公式YouTubeチャンネル)
「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というソニーのPurpose (存在意義)のもと、「場」を使った新たなクリエイティブを生み出す実験的な活動を続けてきたGinza Sony Park(銀座ソニーパーク)。今回、ソニーグループとして初めての試みとなる先端映像技術「バーチャルプロダクション」を活用した”実験的”音楽ライブ配信イベントGinza Sony Park presents「Creepy Nuts」Special Liveを、ヒップホップ・ユニットのCreepy Nutsと共に2022年9月22日(木)に開催しました。
当日はソニーPCL株式会社(以下、ソニーPCL)のクリエイティブ拠点「清澄白河BASE」にあるバーチャルプロダクションスタジオにて、彼らが現実の物理世界とバーチャルの世界を行き来する実験的なエンタテインメントライブショーが繰り広げられました。ライブ本番の様子はSony Park公式YouTubeチャンネルのアーカイブからご覧いただけます。
URL:https://youtu.be/FWFUDZ4Mi3w
<Creepy Nutsコメント>
自分が初めて見る技術だったんで、画面に写しだされた時、うわ、なんかリアルっぽいなすごいなと思って、モニター見てみたら、おお、本当に自分がニッポン放送の裏口にいると思ってマジでびっくりしましたね、あの時は。だから、ニッポン放送以外なかったのかなと強く思いましたね(笑)。めっちゃおもしろかったすね。他のいろんな、月行ったりとか、ニューヨークっぽいとこ行ったりとか。(DJ松永)
(カメラで撮影した3DCG背景の)リアルさと、CGでもちゃんと映像で見たらほんまそこにおるように見えるってのもおもろかったし。そういう映像の中、よりもっとちゃっちくしてもかっこいいパターンもあるやろし、表現したい人が想像膨らむような仕掛けやなあと思いましたね。ただ「のびしろ」歌ってるときに後ろを見ると、ちょっと危なかったすね。笑って歌詞飛ばしそうになった。だって勝鬨橋が勝鬨橋のまんま動いてたんですからね。街を。(R-指定)
Ginza Sony Park presents「Creepy Nuts」Special Live アーカイブ映像:https://youtu.be/FWFUDZ4Mi3w
【ライブレポート:ライター 高木"JET"晋一郎】
カフェやギャラリーなど新しい息吹と、下町の昔ながらの風情が混交する清澄白河。その街にソニーPCLが新たに立ち上げたクリエイティブ拠点が「清澄白河BASE」だ。
その中にあるVIRTUAL PRODUCTION STUDIOは、大型LEDディスプレイ、カメラトラッキングシステムを組み合わせた「バーチャルプロダクション」を基軸に運用がなされている。そしてスタジオの中で大きな存在感を放つLEDディスプレイに映し出される3DCG背景と、現実空間にいる被写体をリアルタイムで合成できる「In-Camera VFX」という手法によって、「バーチャルとリアル」「デジタルとアナログ」を瞬時に結合させた、新しいアートフォームを提示する。
その「清澄白河BASE」でソニーグループ初となる生配信音楽ライブという、実験的なステージに立ったのは、ラッパーのR-指定と、DJのDJ松永の二人で構成されるヒップホップユニット:Creepy Nuts。数々のフェスに登場し、単独ツアーも控える音楽シーンの中でも屈指のライブ巧者として知られる二人が、Ginza Sony Parkとタッグを組み、「現実の物理世界なのか、バーチャルなのか!?」をキーワードに、パフォーマンスをYouTube配信。「最先端の映像制作に挑戦するスタジオ」と「音楽シーンのエッジを走るアーティスト」とのコラボには、大きな注目が集まった。
配信時刻の19時半になると、モニターには「Creepy Nutsのオールナイトニッポン」を放送しているニッポン放送の駐車場が映し出され、その場にゆっくりと登場するCreepy Nuts。そのままライブは9月7日発売の新作「アンサンブル・プレイ」収録の「2way nice guy」からスタート。「人間の持つ二面性」を歌ったこの曲は、「バーチャルとリアル」を結合させ一つのライブとして表現する、この日の配信の幕開けとしてふさわしい曲だろう。またライブではなかなか見えづらい、DJ松永のDJプレイの手元も鮮明に映し出され、何方向からも撮影が可能なこのスタジオの特性が活かされた配信であることが、映像からもうかがい知ることができた。
「Creepy Nutsです、よろしくお願いします」というR-指定のアナウンスから、ライブはMVも制作された『堕天』へ。アグレッシブな楽曲でライブの温度を高め、そのまま「画面の前で手ぇあげるなり、飛び跳ねるなりしてください!」という言葉から、2019年リリースの「よふかしのうた」に展開。汗がカメラにも映るほど熱気を纏って歌うR-指定とシンクロするように、駐車場のライトも明滅し、ここで3曲目とは思えないほどのテンションでライブは進行していった。
ステージにはラジオブースが置かれ、ライブはトークパートへ。いつものラジオのような会話をテンポよく交わす二人だが、言われなければ分からないほどフォトリアルな3DCGで描かれた駐車場が、まるでロケ撮影をしているかのようにカメラの動きと連動してリアルタイムで変化すると、「すご!いつも買ってる自販機まで3DCGで映るの!?(R-指定)」と、改めてその映像技術に驚く二人。また現在建て替え工事中のGinza Sony Parkの地下をモデリングした背景や、サバンナや夜の街などに自ら切り替えながらトークを展開。月面の背景では「コスモスクラッチだ!」(DJ松永)と楽しげにターンテーブルプレイを見せ、最先端技術とのコラボを彼ら流に楽しんだ。
再びライブパートに移り、ラストは「のびしろ」を披露。歌詞に書かれた「勝鬨橋」を背景に、「隅田川にかかる勝鬨橋を渡る左手にスカイツリー右手に東京タワー俺はその真ん中」というパートでは、CGで描かれたスカイツリーと東京タワーがそびえ立つ。そしてラストは「ソニーパーク、お前らまだのびしろしかないわ!」と歌詞をこの日用にアレンジし、ライブは幕を閉じた。
初の試みに対してもタイトにライブを展開するCreepy Nutsのライブアクトとしての強度、映像制作の先端技術を生配信として形にした「清澄白河BASE」、そして実験的な活動を続けているGinza Sony Park。三者のコラボレーションは。表現の新たな可能性を十二分に感じさせる配信ライブだった。
<Creepy Nuts インタビュー>
○今回の配信ライブの手応えを教えてください。
DJ松永:新しい勝負ができる時代に入ったと思いました。今回の技術を使えば、映像でどんな場所にも行けるし、どんなグラフィックを背負ってもライブができると思う。だから、配信ライブやスタジオライブの新しいフォーマットを作ったんじゃないかなって。且つ、それが活かせるのは音楽だけじゃないと思いますね。
R-指定:とにかく映像が綺麗でしたね。背景の3DCGのニッポン放送と、実際に持ってきた現物の車止めが映像の中で一体化していて、モニターにはホンマに自分たちがそこにいるかのように映っていて驚きました。だからこそ、その世界に没入して歌うこともできて。ただ、そこで映し出されるのがニッポン放送の裏口というのは、僕ららしいのかなと(笑)。逆にいえば、あれぐらい地味な場所でも、すごくリアルに、精密に映せるということは、派手な場所だったらよりゴージャスに、寂しい場所ならより寂しくみたいな、ビジュアルとして刺激的なことが出来るんやろうな、と。
○新しい技術は刺激になりますか。
DJ松永:そうですね。僕らは1MC&1DJで、ターンテーブルとラッパーのみという、「素手」に近い形でライブをやっているグループだから、こういった新しいテクノロジーとコラボすることは、すごく刺激になる。ヒップホップは時代を吸収するジャンルだし、最新のテクノロジーと親和性がすごく高いんですね。だから今回の技術の認知がもっと広がれば、想像もできないようなライブをするアーティストも出てくると思います。それから、映像と音楽をDJ機材で同時に操作する「VDJ」という技術があるんですが、それと連動させたらどんなことができるのかと、興味が湧きました。普通のVDJとは桁外れのことが出来るんじゃないかなって。
R-指定:個人的には、この技術を自分の制作部屋に置きたい。僕はけっこう散歩しながら歌詞を書く時が多いんですが、地元をイメージした曲なら地元の映像を、夜の都会のど真ん中だったらそういう映像を、みたいに、色んな映像をリアルに映しだした中で歌詞を書いたら、すごくイマジネーションが湧くやろうなと思いますね。
○「Creepy Nuts」としてはどんな可能性を感じましたか?
R-指定:俺たちの楽曲はすごく情報量が多いので、こういった映像技術との相性がいいと思いました。曲の世界観やテンション、ニュアンスを映像でも表すことができるだろうし、映像技術と音楽の相乗効果によって、更に世界に没入することができるんじゃないかなと。映像クリエイターさんとなにかを作る際に、一緒にものづくりをする「あそびしろ」がより広がったり、新しい可能性も感じる部分も多かったですね。
DJ松永:「配信ライブ」という音楽を楽しむ形態はこれからも残っていくと思うし、僕らもその手法を取り入れることが今後もあると思うんですね。その時にはこういった最新技術を貪欲に取り込んでいきたいし、僕らはすごくいろんなアプローチをしているグループだからこそ、いろんな楽しみ方にチャレンジしていきたいと思いますね。
○お二人が「みどころ」だと思う部分は。
DJ松永:月面を背景にスクラッチした部分ですね。宇宙DJ松永として、コスモスクラッチを披露してます……ふざけすぎてたかな(笑)。
R-指定:3DCGで作った勝鬨橋を背景にして歌った「のびしろ」のサビで、東京タワーとスカイツリーがそびえ立つシーンですね。勝鬨橋を封鎖して歌うというのは、現実的には相当難しいと思うんで、それは3DCGならではやなと思います。だけど、さらに勝鬨橋が動いて、その両サイドに一気に塔が伸びる映像を観た瞬間は、リハーサルで腹ちぎれるぐらい笑いました。さすがにファンタジーすぎるやろ、と(笑)。
■ プロフィール
Creepy Nuts
・関連リンク:https://creepynuts.com/
・公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCEc1YzMOSKKtJD7H-q71HgQ
■ ソニーPCL「清澄白河BASE」とは
先端技術による新たな映像表現手法や体験型コンテンツを生み出す、ソニーPCLの新たなクリエイティブ拠点。
ソニーのCrystal LED Bシリーズを使用した国内初※となる常設のバーチャルプロダクションスタジオを、2022年2月に稼働開始。2022年7月にはボリュメトリックキャプチャスタジオも加わり、様々な先端技術を活用した映像制作を実現している。
https://www.sonypcl.jp/kiyosumi-shirakawa/virtual-production_studio.html
※ 2022年1月、プレスリリース時
「清澄白河BASE」はソニーPCL株式会社の登録商標です。
■ Ginza Sony Parkについて
Ginza Sony Parkは、ソニービル設立当初からの「街に開かれた施設」というコンセプトを継承し、ソニービル解体工事の途中2018年8月9日にオープンしました。年間を通して驚きや遊び心が感じられる様々なイベントやライブなどのプログラムを実施する、都会の中にある「変わり続ける実験的な公園」として、3年間で854万人のお客さまにご来園いただきました(2021年9月末時点)。
現在は建て替え工事を進めており、2024年に新・Ginza Sony Parkが完成する予定です。
また2022年3月23日、工事中のGinza Sony Parkに隣接する西銀座駐車場の地下1階に実験的POP-UPスペース「Sony Park Mini」をオープン。わずか10坪ほどの小さなスペースにて、年間を通して30以上の様々な分野のクリエイターやアーティストの作品や制作過程の鼓動を感じるプログラムをお届けしています。
Sony Park 公式Webサイト・SNSアカウント
Web:https://www.sonypark.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ginzasonypark/
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@ginzasonypark #ginzasonypark #銀座ソニーパーク #sonyparkmini
URL:https://youtu.be/FWFUDZ4Mi3w
<Creepy Nutsコメント>
自分が初めて見る技術だったんで、画面に写しだされた時、うわ、なんかリアルっぽいなすごいなと思って、モニター見てみたら、おお、本当に自分がニッポン放送の裏口にいると思ってマジでびっくりしましたね、あの時は。だから、ニッポン放送以外なかったのかなと強く思いましたね(笑)。めっちゃおもしろかったすね。他のいろんな、月行ったりとか、ニューヨークっぽいとこ行ったりとか。(DJ松永)
(カメラで撮影した3DCG背景の)リアルさと、CGでもちゃんと映像で見たらほんまそこにおるように見えるってのもおもろかったし。そういう映像の中、よりもっとちゃっちくしてもかっこいいパターンもあるやろし、表現したい人が想像膨らむような仕掛けやなあと思いましたね。ただ「のびしろ」歌ってるときに後ろを見ると、ちょっと危なかったすね。笑って歌詞飛ばしそうになった。だって勝鬨橋が勝鬨橋のまんま動いてたんですからね。街を。(R-指定)
Ginza Sony Park presents「Creepy Nuts」Special Live アーカイブ映像:https://youtu.be/FWFUDZ4Mi3w
本ライブの Behind the Scenesはこちら:https://youtu.be/t7qQ6tYQEWw
【ライブレポート:ライター 高木"JET"晋一郎】
カフェやギャラリーなど新しい息吹と、下町の昔ながらの風情が混交する清澄白河。その街にソニーPCLが新たに立ち上げたクリエイティブ拠点が「清澄白河BASE」だ。
その中にあるVIRTUAL PRODUCTION STUDIOは、大型LEDディスプレイ、カメラトラッキングシステムを組み合わせた「バーチャルプロダクション」を基軸に運用がなされている。そしてスタジオの中で大きな存在感を放つLEDディスプレイに映し出される3DCG背景と、現実空間にいる被写体をリアルタイムで合成できる「In-Camera VFX」という手法によって、「バーチャルとリアル」「デジタルとアナログ」を瞬時に結合させた、新しいアートフォームを提示する。
その「清澄白河BASE」でソニーグループ初となる生配信音楽ライブという、実験的なステージに立ったのは、ラッパーのR-指定と、DJのDJ松永の二人で構成されるヒップホップユニット:Creepy Nuts。数々のフェスに登場し、単独ツアーも控える音楽シーンの中でも屈指のライブ巧者として知られる二人が、Ginza Sony Parkとタッグを組み、「現実の物理世界なのか、バーチャルなのか!?」をキーワードに、パフォーマンスをYouTube配信。「最先端の映像制作に挑戦するスタジオ」と「音楽シーンのエッジを走るアーティスト」とのコラボには、大きな注目が集まった。
配信時刻の19時半になると、モニターには「Creepy Nutsのオールナイトニッポン」を放送しているニッポン放送の駐車場が映し出され、その場にゆっくりと登場するCreepy Nuts。そのままライブは9月7日発売の新作「アンサンブル・プレイ」収録の「2way nice guy」からスタート。「人間の持つ二面性」を歌ったこの曲は、「バーチャルとリアル」を結合させ一つのライブとして表現する、この日の配信の幕開けとしてふさわしい曲だろう。またライブではなかなか見えづらい、DJ松永のDJプレイの手元も鮮明に映し出され、何方向からも撮影が可能なこのスタジオの特性が活かされた配信であることが、映像からもうかがい知ることができた。
「Creepy Nutsです、よろしくお願いします」というR-指定のアナウンスから、ライブはMVも制作された『堕天』へ。アグレッシブな楽曲でライブの温度を高め、そのまま「画面の前で手ぇあげるなり、飛び跳ねるなりしてください!」という言葉から、2019年リリースの「よふかしのうた」に展開。汗がカメラにも映るほど熱気を纏って歌うR-指定とシンクロするように、駐車場のライトも明滅し、ここで3曲目とは思えないほどのテンションでライブは進行していった。
ステージにはラジオブースが置かれ、ライブはトークパートへ。いつものラジオのような会話をテンポよく交わす二人だが、言われなければ分からないほどフォトリアルな3DCGで描かれた駐車場が、まるでロケ撮影をしているかのようにカメラの動きと連動してリアルタイムで変化すると、「すご!いつも買ってる自販機まで3DCGで映るの!?(R-指定)」と、改めてその映像技術に驚く二人。また現在建て替え工事中のGinza Sony Parkの地下をモデリングした背景や、サバンナや夜の街などに自ら切り替えながらトークを展開。月面の背景では「コスモスクラッチだ!」(DJ松永)と楽しげにターンテーブルプレイを見せ、最先端技術とのコラボを彼ら流に楽しんだ。
再びライブパートに移り、ラストは「のびしろ」を披露。歌詞に書かれた「勝鬨橋」を背景に、「隅田川にかかる勝鬨橋を渡る左手にスカイツリー右手に東京タワー俺はその真ん中」というパートでは、CGで描かれたスカイツリーと東京タワーがそびえ立つ。そしてラストは「ソニーパーク、お前らまだのびしろしかないわ!」と歌詞をこの日用にアレンジし、ライブは幕を閉じた。
初の試みに対してもタイトにライブを展開するCreepy Nutsのライブアクトとしての強度、映像制作の先端技術を生配信として形にした「清澄白河BASE」、そして実験的な活動を続けているGinza Sony Park。三者のコラボレーションは。表現の新たな可能性を十二分に感じさせる配信ライブだった。
<Creepy Nuts インタビュー>
○今回の配信ライブの手応えを教えてください。
DJ松永:新しい勝負ができる時代に入ったと思いました。今回の技術を使えば、映像でどんな場所にも行けるし、どんなグラフィックを背負ってもライブができると思う。だから、配信ライブやスタジオライブの新しいフォーマットを作ったんじゃないかなって。且つ、それが活かせるのは音楽だけじゃないと思いますね。
R-指定:とにかく映像が綺麗でしたね。背景の3DCGのニッポン放送と、実際に持ってきた現物の車止めが映像の中で一体化していて、モニターにはホンマに自分たちがそこにいるかのように映っていて驚きました。だからこそ、その世界に没入して歌うこともできて。ただ、そこで映し出されるのがニッポン放送の裏口というのは、僕ららしいのかなと(笑)。逆にいえば、あれぐらい地味な場所でも、すごくリアルに、精密に映せるということは、派手な場所だったらよりゴージャスに、寂しい場所ならより寂しくみたいな、ビジュアルとして刺激的なことが出来るんやろうな、と。
○新しい技術は刺激になりますか。
DJ松永:そうですね。僕らは1MC&1DJで、ターンテーブルとラッパーのみという、「素手」に近い形でライブをやっているグループだから、こういった新しいテクノロジーとコラボすることは、すごく刺激になる。ヒップホップは時代を吸収するジャンルだし、最新のテクノロジーと親和性がすごく高いんですね。だから今回の技術の認知がもっと広がれば、想像もできないようなライブをするアーティストも出てくると思います。それから、映像と音楽をDJ機材で同時に操作する「VDJ」という技術があるんですが、それと連動させたらどんなことができるのかと、興味が湧きました。普通のVDJとは桁外れのことが出来るんじゃないかなって。
R-指定:個人的には、この技術を自分の制作部屋に置きたい。僕はけっこう散歩しながら歌詞を書く時が多いんですが、地元をイメージした曲なら地元の映像を、夜の都会のど真ん中だったらそういう映像を、みたいに、色んな映像をリアルに映しだした中で歌詞を書いたら、すごくイマジネーションが湧くやろうなと思いますね。
○「Creepy Nuts」としてはどんな可能性を感じましたか?
R-指定:俺たちの楽曲はすごく情報量が多いので、こういった映像技術との相性がいいと思いました。曲の世界観やテンション、ニュアンスを映像でも表すことができるだろうし、映像技術と音楽の相乗効果によって、更に世界に没入することができるんじゃないかなと。映像クリエイターさんとなにかを作る際に、一緒にものづくりをする「あそびしろ」がより広がったり、新しい可能性も感じる部分も多かったですね。
DJ松永:「配信ライブ」という音楽を楽しむ形態はこれからも残っていくと思うし、僕らもその手法を取り入れることが今後もあると思うんですね。その時にはこういった最新技術を貪欲に取り込んでいきたいし、僕らはすごくいろんなアプローチをしているグループだからこそ、いろんな楽しみ方にチャレンジしていきたいと思いますね。
○お二人が「みどころ」だと思う部分は。
DJ松永:月面を背景にスクラッチした部分ですね。宇宙DJ松永として、コスモスクラッチを披露してます……ふざけすぎてたかな(笑)。
R-指定:3DCGで作った勝鬨橋を背景にして歌った「のびしろ」のサビで、東京タワーとスカイツリーがそびえ立つシーンですね。勝鬨橋を封鎖して歌うというのは、現実的には相当難しいと思うんで、それは3DCGならではやなと思います。だけど、さらに勝鬨橋が動いて、その両サイドに一気に塔が伸びる映像を観た瞬間は、リハーサルで腹ちぎれるぐらい笑いました。さすがにファンタジーすぎるやろ、と(笑)。
■ プロフィール
Creepy Nuts
日本三連覇のラッパー「R-指定」と世界一の DJ「DJ 松永」によるHIP HOP ユニット。2017年Sony Musicよりメジャーデビュー。2020年にリリースされた「かつて天才だった俺たちへ」が話題に。2021年アルバム「Case」をリリース。収録曲「のびしろ」がTikTokで3億回再生を越えるなど、その他SNSでも注目を集めている。 9月にアルバムを引っ提げた全国ツアーは横浜アリーナを含む公演全てが完売。2022年4月からニッポン放送「Creepy Nuts のオールナイトニッポン」、そしてNHK Eテレ「沼にハマってきいてみた」にDJ松永がレギュラー出演。CMやドラマなど多方面で活躍を見せる。9月7日にニューアルバム「アンサンブル・プレイ」のリリースが決定。それを引っ提げて行われる全国ツアーのファイナルは12月8日にさいたまスーパーアリーナで行われる。
・関連リンク:https://creepynuts.com/
・公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCEc1YzMOSKKtJD7H-q71HgQ
■ ソニーPCL「清澄白河BASE」とは
先端技術による新たな映像表現手法や体験型コンテンツを生み出す、ソニーPCLの新たなクリエイティブ拠点。
ソニーのCrystal LED Bシリーズを使用した国内初※となる常設のバーチャルプロダクションスタジオを、2022年2月に稼働開始。2022年7月にはボリュメトリックキャプチャスタジオも加わり、様々な先端技術を活用した映像制作を実現している。
https://www.sonypcl.jp/kiyosumi-shirakawa/virtual-production_studio.html
※ 2022年1月、プレスリリース時
「清澄白河BASE」はソニーPCL株式会社の登録商標です。
■ Ginza Sony Parkについて
Ginza Sony Parkは、ソニービル設立当初からの「街に開かれた施設」というコンセプトを継承し、ソニービル解体工事の途中2018年8月9日にオープンしました。年間を通して驚きや遊び心が感じられる様々なイベントやライブなどのプログラムを実施する、都会の中にある「変わり続ける実験的な公園」として、3年間で854万人のお客さまにご来園いただきました(2021年9月末時点)。
現在は建て替え工事を進めており、2024年に新・Ginza Sony Parkが完成する予定です。
また2022年3月23日、工事中のGinza Sony Parkに隣接する西銀座駐車場の地下1階に実験的POP-UPスペース「Sony Park Mini」をオープン。わずか10坪ほどの小さなスペースにて、年間を通して30以上の様々な分野のクリエイターやアーティストの作品や制作過程の鼓動を感じるプログラムをお届けしています。
Sony Park 公式Webサイト・SNSアカウント
Web:https://www.sonypark.com/
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