動物実験の代替法開発および、動物実験廃止に向けた活動を推進する 世界最大規模の基金『Lush Prize 2020』 がノミネート受付開始
英国を拠点とし、世界48の国と地域で展開する化粧品ブランドLUSH(ラッシュ)および英国の消費者団体であるEthical Consumer Research Association(エシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション、以下エシカルコンシューマー)は、動物実験代替法の研究分野における世界最大のプライズ『Lush Prize 2020』の応募受付を開始しました。
本件に関するリリースはこちらから
https://prtimes.jp/a/?f=d6160-20191007-7855.pdf
『Lush Prize』は、動物実験に頼らない研究開発支援や動物実験の廃止に向けた活動を推進することを目的に、ラッシュとエシカルコンシューマー・リサーチが共同で、2012年に設立し、今回で8回目の開催となります。
動物を使用しない実験分野では世界最大規模、動物実験代替法を推進し、1R※にフォーカスする唯一の賞です。「世論喚起部門」「サイエンス部門」「トレーニング部門」「ロビー活動部門」「若手研究者部門」の5分野における個人の受賞者および受賞団体へ、毎年最大総額25万ポンド(約3,500万円※)を授与。2020年度は新たに「世論喚起キャンペーン活動」の中から「未来賞」を設ける予定です。
※ 1ポンド140円換算
『Lush Prize』は、2012年以来、世界で活動する95の個人・団体・機関に対して総額200万ポンド以上(2億8千万円以上)の賞金を授与してきました。中国、ケニヤ、イラン、ウクライナ、インド、ニュージーランド、ブラジル、アメリカ合衆国、そして12のヨーロッパ諸国といった、南極大陸を除く全大陸にわたる多種多様な国々の研究者と団体を支援する、まさにグローバル規模のプライズです。
ラッシュおよびエシカルコンシューマーは、毒性学(化学薬品実験)研究における動物の使用問題に対する解決を目的として、 『Lush Prize』を実施しています。動物実験は非倫理的であると同時に、化学物質が人間に与える影響を予測する方法としては、正確性に欠けるという考えのもと、動物実験の廃止を実現するために必要な活動を大きく5分野に分け、動物を使用しない研究や活動を支援し、表彰しています。
『Lush Prize』では、最先端テクノロジーの研究開発に従事する各国の研究者が受賞を手にしてきました。『Lush Prize 2018』のサイエンス部門受賞は、ペンシルバニア大学教授が、人工の目がまばたきする新技術「Eye on chip(眼機能チップ)」に贈られました。この技術が一般に眼刺激性試験に多く使われるうさぎの代替になれば、大きなインパクトとなります。また 『Lush Prize 2018』では、2016年より新設されたアジア地域を対象とした「若手研究者部門アジア」において、国立研究開発法人 理化学研究所 年本 広太氏が受賞に輝き、本部門としては3回目の日本からの受賞者が生まれました。
世界中の全ての安全性試験が、動物を使用しない先進的な代替法によって行われるようになるまで、動物たちは化粧品の実験台になるという恐怖から抜け出すことはできません。ラッシュは、この慣習が撤廃されてこそ、化粧品業界は「美」を扱う業界だと言えるようになると考えており、その日が来るまで継続して「Be Cruelty-Free」のメッセージを広め続けていきます。
※ 1Rとは、動物実験の基準についての理念として3R(「Replacement(代替)」「Reduction(削減)」「Refinement(改善)」)が掲げられており、Lush Prizeでは、動物を使用しない実験方法への転換を意味する「Replacement」のみを評価しています。
Lush Prize 2020 募集要項
1. 応募対象部門
また、上記部門に加え、人間の毒性経路の研究において飛躍的な前進がある年においては、最大25万ポンド
(約3,500万円)の 「ブラックボックス賞」が授与されます。
2. 応募期間、及び応募後のスケジュール
2019年 9月 9日(月) 応募受付開始
2019年 12月 6日(金) 応募受付終了
2020年 1月 イギリスにて審議、受賞者の決定
2020年 5月 イギリスにて授賞式を開催
3. 応募方法
Lush Prize公式ウェブサイトにて各分野への応募に関する詳細をご確認の上、公式ウェブサイト上のエントリー フォームにて必要事項をご記載の上、ご応募ください。
Lush Prize公式ウェブサイト(日本語) http://www.lushprize.org/ja/
4. 過去の日本人受賞者
<参考>
毎年、世界中で約1億1500万もの動物が、残酷で時代遅れな化粧品のための安全性試験に苦しめられ、犠牲になっています。使用される一般的な動物は、ウサギ、モルモット、マウスやラットなど。化粧品開発の動物実験では、化学物質を点眼したり、毛を剃った皮膚に化学物質を塗りこんだり、致死量にも相当するほどの大量の化学物質を経口投与したりするのです。これらの試験の多くは、動物実験が法的要件とされる中国で行われています。中国では、ほとんどの美容製品において動物実験が行われ続けているのです。ラッシュが考える、原材料や完成した商品の安全性を確認するための最も効果的で人道的な方法は、動物を使わない最先端の安全性試験とボランティアの人達による討論会です。ラッシュは、商品や成分についての動物実験を一切行いません。第三者に動物実験を委託するサプライヤーとも関与しません。いかなる理由においても動物実験を行っているサプライヤーからは原材料を購入しない、それがラッシュの徹底したポリシーです。
「Lush Prize」とは
「Lush Prize」は、ラッシュと英国の消費者団体エシカル・コンシューマー・リサーチアソシエーションが、2012年に共同で創設。動物を使用しない毒性学を推奨し、動物実験の廃止を目指して非人道的でない研究、世論喚起、ロビー活動を行う個人、または団体の活動を称えることを目的としています。毎年、受賞者への賞金は年間最大総額25万ポンドが授与され、動物を使用しない実験分野では世界最大規模、動物実験代替法を推進し、1Rにフォーカスする唯一の賞です。「Lush Prize」は、金銭的支援にとどまらず、受賞者の研究や活動の評価や評判を高めるほか、より優れた、最適な代替法に完全移行するために誰もが協力しあう必要性を、政府や科学者、市民に対して伝える機会となっています。
世界中の個人、団体、または組織がノミネートされた最終候補者リストから、研究者、学術関係者、活動家及びラッシュのスタッフから構成される独立した審査委員会の審査により選出されています。
http://lushprize.org/2018-prize/2018-judges/
過去の受賞者の詳細情報は、公式サイトでご覧いただけます。http://www.lushprize.org/ja/
Lush Prizeの公式サイトは、日本語、中国語、韓国語、スペイン語など11カ国語に対応しています。
ラッシュについて
LUSH(ラッシュ)/英国生まれのフレッシュハンドメイドコスメブランド。LUSHは、創立以来、新鮮さとオーガニックにこだわった、採れたてのフルーツや野菜、香り高いエッセンシャルオイルを使い、一つひとつ手作りしています。また、原材料は地産地消にこだわり、可能な限り国内で入手し、全ての製品をキッチン(神奈川県の製造工場)で生産し、フレッシュな状態でお客様に商品をお届けしています。
ラッシュは、人・動物・環境に配慮したビジネスを展開しています。化粧品の動物実験廃止や、容器のリサイクルはもちろん、ゴミをゼロに近づけるためにプラスティック容器や包装を必要としない固形商品の開発など、化粧品業界の従来の既成概念に囚われない様々な挑戦に挑み、ビジネスを通して社会に存在する様々な課題の根本解決を目指した持続的な取り組みを推進しています。( www.lush.co.jp )
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