大阪府泉大津市で「避難所受付のデジタル化」を住民・職員が体験 マイナンバーカード・運転免許証・Webフォームで9割以上が「スムーズ」と評価
AI技術で混雑を可視化し、「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションに、施設・エリアを支えるプラットフォームを活用したサービスを提供する株式会社バカン(本社:東京都中央区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)は、大阪府泉大津市とともに、2025年11月5日に、泉大津市立旭小学校体育館(大阪府泉大津市昭和町2-27)にて、「避難者マネジメントシステム※」を用いた避難所デジタル入所受付の実証実験を実施いたしましたのでお知らせします。
■目的と背景
近年の自然災害の激甚化により、避難所における混雑の緩和や、迅速かつ安全な受付・名簿作成の重要性が増しています。バカンはこれまで、約200自治体の避難所のリアルタイム混雑可視化などを通じて、全国の自治体とともに迅速かつ安全な避難を包括的にサポートしてきました。
今回は、泉大津市における災害時の避難所運営に関して、「避難者マネジメントシステム※」の有効性を検証し、従来方式との比較を通じて、住民や職員の方にデジタル受付を体験いただき、システムの良かった点・改善点などのご意見を収集し、住民及び職員双方における負担軽減・利便性向上の効果を明らかにすることを目的として実施しました。


■実証実験の概要
実証名:泉大津市 避難所デジタル入所受付体験会
日時:2025年11月5日(水)
場所:泉大津市立旭小学校 体育館(大阪府泉大津市昭和町2-27)
対象者:泉大津市の住民と市役所職員
参加人数:86名

①カードリーダーでの読取:避難者がマイナンバーカード/運転免許証をカードリーダーにかざす
②QR読取でWebフォームに入力:避難者が避難所入所時にカメラでQRを読み取り、WEBフォームから情報入力を行う
③LINEでのQR読取:バカンのLINE公式アカウント「VACAN防災」を用いて情報入力を行う
■検証結果
実証には泉大津市の住民や職員86名が参加し、事後アンケートでは、各デジタル経路の操作感に関して肯定的な評価が多数を占めました。
避難者役アンケートでは、デジタル受付を「スムーズだった」と評価した割合が、運転免許証100%、Webフォーム98%、マイナンバーカード95%、LINE69%と高い水準でした。
カードリーダーは「待ち時間が短い」(68.2%)「手順がわかりやすい」(48.5%)、Webフォームは「待ち時間が短い」(66.7%)「手順がわかりやすい」(60.4%)「家族単位の登録がスムーズ」(37.5%)と評価されました。
職員アンケートでも、カードリーダー受付はマイナンバーカードで100%、運転免許証で約80%がスムーズと回答。システム入力も、紙の避難者カード入力で87%、避難所状況報告で100%が肯定的でした。「操作がわかりやすく複雑な入力が不要」「複数の方法から選べる」「避難者・受付側どちらにとっても手続きが簡単で早い」といった意見が寄せられました。
※避難者マネジメントシステムについて
今回用いた避難者マネジメントシステムは、複数のサービスを統合し共通のプラットフォーム上で提供しております。避難所の所在や混雑状況の把握を可能とするWEBサービス「VACAN Maps」及び管理者向け機能「VACAN Console」では、避難所で集計された名簿の人数情報をもとに、避難所のリアルタイム混雑状況を自動的に可視化する機能も有しております。本機能により、避難所の入所者数と混雑状況がリアルタイムで管理画面とマップに反映され、職員や災害対策本部は追加作業なく状況を把握でき、住民も適切な避難先の選択が可能です。
■株式会社バカンについて
会社名:株式会社バカン
代表者:河野剛進
所在地:〒104-0033 東京都中央区 新川2−8−4ナカリンオートビル3F
設立:2016年6月
バカンは、経済産業省「J-Startup 2019」選定企業です。「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションとして、 AIで混雑の可視化に加え、まちと暮らしをアップデートするプラットフォームを構築しています。
空間の体験をスマートにアップデートする「混雑・人流マネジメント」や「施設・エリアマネジメント」サービスの提供。トイレ個室内メディア「アンベール」の運営などを行っています。
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