11/22(土)より開催 展覧会「レオ・レオーニと仲間たち」

2025年11月22日(土)~12月25日(木)会期中無休 JR京都駅ビル内7階・美術館「えき」KYOTO

 小さなさかなのお話『スイミー』、青と黄の抽象的な形が織りなす物語『あおくんときいろちゃん』。これらは、刊行から60年以上たってなお愛され続けるレオ・レオーニ(Leo Lionni 1910-1999)の絵本です。レオーニは、20世紀のイタリアやアメリカにおいて、絵画、デザイン、絵本など多彩な分野で活躍しました。本展では、レオーニの生涯にわたる制作活動を辿るとともに、影響関係にあったアーティストたちを併せて紹介します。

 1910年にオランダで生まれ、幼少期から豊かなヨーロッパ文化を享受して成長したレオーニは、青年期にはイタリアでブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari 1907-1998)をはじめとする多くのアーティストや文化人と交流し、影響を受け合いました。イタリアで差別的な人種法が制定されたことをきっかけに、ユダヤ系だったレオーニは1939年にアメリカへ渡ります。アートディレクターとして活躍する一方、絵画の制作にも打ち込みます。後半生はイタリアとアメリカを往来しながら画家、彫刻家、そして絵本作家として多数の作品を生みだしました。ヨーロッパとアメリカ、コマーシャルアートとファインアート、さまざまな世界を越境して制作を続けたレオーニの活動の全貌を、20世紀の文化史の大きな流れの中から紐解きます。本展の最終章では、30年以上におよぶレオーニの絵本づくりの軌跡を振り返ります。自己のアイデンティティ、平和な社会への思い、アーティストとしての自負など、レオーニが生涯考え続けたテーマが織り込まれた絵本の主人公たちは、まるでレオーニの分身のようです。絵本ごとに異なる多様な技法や描き方を、どうぞお楽しみください。

レオ・レオーニ(ポートレート)

レオ・レオーニ(Leo Lionni 1910-1999)

オランダのユダヤ系の家庭に生まれる。幼少期からイタリアやアメリカなど各地を転々としながら育つ。イタリアで差別的な人種法が制定されたことをきっかけに、1939年にアメリカへ渡る。フィラデルフィア、ニューヨークでグラフィックデザイナーとして活躍し、N.W.エイヤー、MoMAやフォーチュン誌の仕事を手がける。1959年に初の絵本『あおくんときいろちゃん』を出版し、絵本作家としてデビューする。その後、イタリアのトスカーナとニューヨークを往来しながら、絵本、絵画、彫刻の制作に打ち込み、多数の作品を生み出した。

展 示 構 成

第1章 アムステルダム シャガールのある家

アムステルダムの近郊で生まれたレオ・レオーニには、オペラ歌手の母や、著名な美術品コレクターの親戚がいました。良質な芸術に触れる機会に恵まれたレオの幼少期を、家族写真や参考作品についてパネルでご紹介します。

第2章 ジェノヴァとミラノの間で 未来派と広告メディアでの活動

《製菓会社新聞広告 ミラノからヴェネツィアへ直行》1935年頃 板橋区立美術館蔵(Gift of the Leo Lionni Family, 2021)

ミラノでグラフィックデザイナーとして手掛けた作品と、交流のあったブルーノ・ムナーリ、ソール・スタインバーグらの作品と合わせてご紹介します。

第3章 ニューヨーク アートディレクター時代

イタリアで差別的な人種法が制定され、アメリカへと渡ったレオ・レオーニは、雑誌「フォーチュン」のアートディレクターや、CCA、オリヴェッティなど様々な企業広告を手がけます。

そういった仕事の傍らで、イラストレーション、政治風刺画、「想像肖像」シリーズのような絵画の作品制作にも打ち込みました。

《ニューヨーク近代美術館 開館25周年記念ポスター》1954年 板橋区立美術館蔵(Gift of the Leo Lionni Family, 2021)
《ユネスコ ポスター World on view(世界を見わたす)》1952年 板橋区立美術館蔵(Gift of the Leo Lionni Family, 2021)
《想像肖像シリーズ(金髪の婦人)》1963年頃 板橋区立美術館蔵(Gift of the Leo Lionni Family, 2021)

第4章 イタリアでの制作

キャリア絶頂期でアートディレクターの仕事をリタイアしたレオーニは、イタリアへ帰国しました。

自宅兼アトリエで絵本や制作活動に専念していきます。油彩画からブロンズ彫刻、学術書の形態をとった書籍の出版に至るまで世界観を広げたシリーズ「平行植物」、ふわふわとした動きを感じさせる「空気」シリーズ、80歳を過ぎてから取り組まれた「黒いテーブル」シリーズの作品をご覧いただけます。

《植物学》1991年 Works by Leo Lionni, On Loan By The Lionni Family
《プロジェクト:幻想の庭》1978年 板橋区立美術館蔵(Gift of the Leo Lionni Family, 2021)

第5章 レオの絵本

30年以上に及ぶレオーニの絵本づくりの軌跡を振り返ります。絵本のストーリーの多くには、彼自身の関心事を寓話的に物語に仕立てたもので、レオーニが生涯考え続けたことが織り込まれています。そして、その作品にふさわしい多様な技法や描き方をお楽しみください。

『フレデリック』原画 1967年 Frederick ⓒ 1967, renewed 1995 by Leo Lionni/Pantheon   Works by Leo Lionni, On Loan By The Lionni Family

『マシューのゆめ』原画 1991年 Matthewʼs Dream ⓒ 1991 by Leo Lionni/Knopf  Works by Leo Lionni, On Loan By The Lionni Family

ギャラリートーク

会場=美術館「えき」KYOTO

開催日時=2025年12月8日(月) 14:00~ 約45分

講師=松岡 希代子氏(板橋区立美術館 館長)

※マイクを使用し、会場内を移動しながらお話いただきます。

※混雑した場合は、入館制限をさせていただく場合がございます。

※事前申込不要。ご参加には当日の美術館入館券が必要です。

展 覧 会 概 要

展覧会名:レオ・レオーニと仲間たち

会期:2025年11月22日(土)~12月25日(木) 会期中無休

開館時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)

会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)

入館料(税込):一 般1,100円(900円)/高・大学生900円(700円)/小・中学生500円(300円)

※( )内は前売料金。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引。

※高・大学生の方は学生証をご提示ください。

前売販売:2025年10月11日(土)より11月21日(金)まで前売券販売。

販売場所=当館チケット窓口(休館日を除く)、チケットぴあ、ローソンチケット。

主催:美術館「えき」KYOTO、朝日新聞社

企画協力:Blueandyellow,LLC、コスモマーチャンダイズィング

特別協力:板橋区立美術館

協力:好学社、あすなろ書房、至光社、印傳屋上原勇七

問い合わせ:TEL075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)

※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。

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会社概要

URL
https://www.mistore.jp/store/kyoto.html
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
京都府京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町
電話番号
075-352-1111
代表者名
伊倉 秀彦
上場
未上場
資本金
-
設立
1990年10月