飲食店に対し新型コロナウイルスの影響をアンケート調査。6割の飲食店が売上減も「前向きな声」も多数

株式会社シンクロ・フード

飲食店に特化したリサーチサービス「飲食店リサーチ」(https://www.inshokuten.com/research/company/)を運営する株式会社シンクロ・フード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤代真一、東証一部:3963)は、飲食店.COM会員を対象に、新型コロナウイルスの影響に関するアンケート調査を実施いたしました。
<本調査について>
■調査概要

調査対象:飲食店.COM会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:415名
調査期間: 2020年3月16日~2020年3月18日
調査方法:インターネット調査 

■回答者について
本調査にご協力いただいた回答者のうち67.5%が1店舗のみを運営しております。また、回答者のうち東京にある飲食店の割合は54.5%(首都圏の飲食店の割合は73.0%)となっており、こうした背景が結果に影響していると推測されます。 

<調査結果について>
■新型コロナウイルスの影響が出始めた2月時点で、飲食店の6割が「前年同月より売上が減った」と回答

はじめに、売上への影響を調査するため、今年2月と昨年2月の売上を比較する質問を実施いたしました。

まず、2020年2月における売上の昨年対比について聞いたところ、「前年同月より売上が減った(60.0%)」、「前年同月より売上が増えた(24.3%)」という回答が得られました。過半数の飲食店に、売上減少の影響があったことが分かります。


また、新型コロナウイルスが及ぼす影響のうち、特に不安を感じていることについて聞いたところ、「売上の減少(85.3%)」、「団体客の減少(39.3%)」、「外国人観光客の減少(12%)」、「資金繰りの悪化(45.5%)」、「人件費の増加(15.4%)」、「食材費の増加(9.4%)」、「家賃など固定費の支払い(47%)」、「従業員の健康管理(37.3%)」、「店内の衛生管理(33.7%)」、「新型コロナの先行きが見えない(72.5%)」、「その他(1.9%)」という回答が得られました。


引き続き、具体的にどのような不安があるかを自由記述形式で聞いたところ、先行きが見えないことによる対応の難しさについて訴える回答が多く得られました。

<回答抜粋>
・「政府の支援策についてわかれば今後の対策を計画できるのですが、何もわからず手探りなのが不安です」(東京都/カフェ/1店舗)

・「収束が見えないため、先行きの目標が立てられないのと、マスク不足などで感染防止や衛生管理にも支障が生じており、色んな問題が山積しております」(東京都/その他/6~10店舗)

・「宴会などの自粛ムードの先行きや、社会全体の経済動向と風評の先読みが難しい」(神奈川県/お弁当・惣菜・デリ/51~100店舗)

■83.1%の店舗が「従業員の手洗い・うがいを徹底」。飲食店が行っている衛生管理は?

新型コロナウイルスの対策の中で特に大切だといえるのが衛生管理です。実際にどのような対策を行っているのかを聞いたところ、「従業員の手洗い・うがいの徹底」が最も多く83.1%。次いで「店内清掃・消毒の徹底」が68.9%、「調理器具や食器の消毒」が49.6%という結果が得られました。


■売上確保には「テイクアウト・デリバリーが有効」との声が多数。利益を確保するために「人件費を抑える工夫」を行う店舗も

飲食店が新型コロナウイルスにどのように立ち向かっているのか、特に「売上」と「利益」を確保するための対策について聞きました。

最も多かった回答は「ホームページ・SNSでの情報発信の強化」で37.6%。費用を掛けずに行える点、そして来店の見込みが高い常連客へ情報を届けられることが理由だと考えられます。

<回答抜粋>
「毎日何回もSNSで情報を流していたら、少しお客が増えた」(千葉県/お弁当・惣菜・デリ/1店舗)
「SNSでマスク着用や消毒液の利用について発信。安心安全な運営を心掛けていることを伝えている」(大阪府/カフェ/2店舗)
「SNSで常連さんとより強固な関係を築きつつ、新規顧客の開拓も行っています」(千葉県/ラーメン/1店舗)


そのほか気になる回答として、「テイクアウト販売の強化」が20%、「デリバリー販売の強化」が13.5%という結果が得られました。決して高い数字ではないものの、この2つの施策については実際に効果を得られたという声も多いのが特徴です。外出の自粛による「巣ごもり消費」の需要が高まっているのが理由だと考えられます。

<回答抜粋>
「SNSでの告知により、テイクアウトのご注文が増えました」(大阪府/カフェ/2店舗)
「テイクアウトに対して割引キャンペーンを実施し、集客した。一定の成果は上がっている」(愛知県/寿司/11~30店舗)
「テイクアウト販売を実施している地域へポスティングを実施。テイクアウトの売上が増えた」(東京都/和食/3~5店舗)

■「地域貢献」に取り組む店舗も。飲食店が行っている「前向きな工夫」

外食業界にとって厳しい状況が続いている中で、飲食店はさまざまな工夫によりお客様をもてなそうとしています。自由記述式の回答で得た飲食店の生の声をここからは紹介していきます。

・「いつも通りの営業」が安心感を生む
飲食店にとって逆風が吹いている中でも、いつもと変わらず前向きに営業することが大切だという店舗もあります。

<回答抜粋>
「特別なサービスはしていません。いつものように、楽しく飲んでもらえるようにしています」(神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
「いつも通りにお客様をお迎えすることが何よりのサービス」(東京都/フランス料理/1店舗)
「いつも通りの店でいること、いつも変わらないことが、ある意味非日常の演出になる」(大阪府/カフェ/1店舗)

・臨時休校になった子どもたちの食事をサポート
新型コロナウイルスによる影響の中で大きな話題となったのが学校の臨時休校。『吉野家』や『餃子の王将』といった大手チェーンが子どもの食事をサポートする取り組みを行っていますが、今回のアンケートでは個人店もそうした活動を行っていることがわかりました。

<回答抜粋>
「臨時休校中の子どもの暇つぶしになるようなことを提案。スポンジケーキを販売、また必要な道具を貸し出すことで、デコレーションケーキを作ってもらっている」(三重県/その他/1店舗)
「キッズランチボックスを500円で販売しようと思っています」(大阪府/カフェ/2店舗)
「休校中の中高生向けのお弁当を受注販売。数字の読める売上(利幅は薄い)として助かっています」(東京都/カフェ/1店舗」

■苦しい状況を戦う同業者へ「明けない夜はない」

新型コロナウイルスが外食業界に与える影響は、リーマンショックや東日本大震災を超える可能性があるともいわれています。アンケート調査の最後として、厳しい状況の中で営業する同業者に向けてのメッセージを集めましたので紹介します。

<回答抜粋>
「踏ん張りどころ! GWまで凌ぎましょう!」(大阪府/カフェ/1店舗)

「立地などの問題でどうしようもないお店もあるとは思いますが、頭をひねって考えて、できることはすべてやって、少しでも多くのお客様にお越しいただけるように頑張っていきましょう!」(大阪府/カフェ/2店舗)

「明けない夜はない。がんばりましょう」(東京都/その他/1店舗)

「苦しい時期ですが、のちに『コロナがあったから今がある』といえるよう、今しかできないことに取り組み、頑張って乗り越えましょう」(愛知県/寿司/11~30店舗)

「リーマンショック、震災と、乗り越えてこられたので大丈夫なはず。お客様を大切に、頑張りましょう」(東京都/フランス料理/1店舗)

「我々の笑顔はいつの日か必ず戻って来ます。日本全国の飲食店、経営者の皆さん頑張ろうよ!」(東京都/アジア料理/6~10店舗)

「私たちはお金をいただいいて楽しみを提供しています。私たちが辛そうにしているとお客様はさらに辛くなるので、たくさん笑えるお店を作りましょう!」(東京都/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)

「まさに創意工夫の力が試される時期。こんなときこそ深呼吸して、面白い展開を作り出したいですね。お客様にも明るい気持ちになってもらえるよう、健康的で元気な接客を心がけて、お互い頑張りましょう」(京都府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

今回の調査では、飲食店が新型コロナウイルスによる影響を受けながらも、さまざまな工夫で苦境を乗り切ろうとしていることがわかる結果となりました。いまだ収束の見通しがつかない状況ですが、この状況をともに乗り越えるべく、弊社ではこれからも飲食店の現状をお伝えしてまいります。

■お知らせ①
「Foodist Media」が運営するTwitter(@Foodist_tw)では、今回のアンケート調査でいただいた飲食店の生の声を、「#がんばろう飲食店」のタグとともに紹介してまいります。飲食店の皆さまも「同業者の方へのメッセージ」や「自店舗で行っている取り組み」、「お客様からいただいた嬉しい言葉」などを、「#がんばろう飲食店」のタグとともにつぶやき、業界全体を盛り上げていただけますと幸いです。

■お知らせ②
弊社シンクロ・フードでは新型コロナウイルスによる外食業界への影響を鑑み、飲食店の皆さまの採用活動の一助となるべく、弊社運営の「求人@飲食店.COM」にてキャンペーンを実施中です。

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■調査結果の引用時のお願い
本調査結果の引用時には、以下のご対応をお願い申し上げます。
・クレジットに、「飲食店.COM(株式会社シンクロ・フード)調べ」と明記ください。
・WEB上で引用いただく際には、「飲食店リサーチ」( https://www.inshokuten.com/research/company/ )へのリンク付与をお願いいたします。


<問い合わせ先>
■飲食店リサーチについて

・URL:https://www.inshokuten.com/research/company/

「飲食店リサーチ」は、飲食店に特化したリサーチサービスです。
飲食店出店者・運営者に対してアンケートを実施し、マーケティングデータを取得することが可能です。飲食店向けの新しい商品・サービスの企画や食品・飲料の研究・開発等の際に、ニーズの把握・データの裏付けといった様々な形で、マーケティングデータを活用いただけます。 

■株式会社シンクロ・フードについて
当社は “食の世界をつなぎ、食の未来をつくる”を経営理念としており、「飲食業界に関わる人々をつなぎ、幸せにしていきたい」という想いを社名に込め、当社を設立いたしました。インターネット、テクノロジーの力を最大限に活用し、飲食店の出店開業・運営に必要な「ヒト・モノ・サービス」をタイムリーに結びつけ、今後も食に関わる人々から必要とされるサービスを提供し続けることで、飲食業界の労働生産性を向上させ、業界全体のさらなる発展、成長に貢献したいと考えております。

【本社】 東京都渋谷区恵比寿南一丁目7番8号 恵比寿サウスワン7階
【代表者】 代表取締役 藤代 真一
【上場市場】 東京証券取引所市場第一部
【URL】 http://www.synchro-food.co.jp/
【運営サイト】
飲食店の出店・運営支援サイト「飲食店.COM」(https://www.inshokuten.com/
飲食業界専門の求人サイト「求人@飲食店.COM」(https://job.inshokuten.com/
食材仕入業者情報提供サイト「食材仕入先探し」(https://www.inshokuten.com/supplier/
オンライン食材発注ツール「PlaceOrders」(https://www.inshokuten.com/placeorders/
店舗デザインのポータルサイト「店舗デザイン.COM」(https://www.tenpodesign.com/
食の世界をつなぐWebマガジン「Foodist Media」(https://www.inshokuten.com/foodist/
飲食店専門のM&Aサービス「飲食M&A」(https://www.inshokuten.com/ma/
居抜き店舗の買取査定サイト「居抜き情報.COM」(https://www.inuki-info.com/


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本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
株式会社シンクロ・フード(飲食店リサーチ担当)
住所:東京都渋谷区恵比寿南一丁目7番8号 恵比寿サウスワン7階
TEL:03-5768-9522 Mail:support@synchro-food.co.jp
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会社概要

株式会社シンクロ・フード

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿南1-7-8 恵比寿サウスワン
電話番号
03-5768-9522
代表者名
藤代真一
上場
東証プライム
資本金
5億1051万円
設立
2003年04月